With You さいたま > 講座・イベント > 講座終了報告 > 県民講座「障害と女性」
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掲載日:2019年4月17日
日時 |
第1回 平成30年11月20日(火曜日) 13時30分から15時30分 |
第2回 平成30年12月1日(土曜日) 13時30分から15時30分 |
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場所 |
埼玉県男女共同参画推進センター(With You さいたま) |
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参加者 |
101人 |
71人 |
【事例発表】
●坂口佳代子さん:(一社)埼玉障害者自立生活協会事務局・さいたま市在住
●堀 和子さん:薬局勤務・新座市在住
坂口さんは、「シングルマザーのリセットライフ」と題して、普通学級に通学して体験したいじめや結婚と離婚の経験を明るくお話されました。そして3人のお子さんの母親としての思いと埼玉県庁内の障害のある人の働く場であるアンテナショップかっぽの活動について話されました。
堀さんは、現在の一人暮らしに至る経緯と暮らしぶりを多数の写真を使用してお話されました。自家用車を運転して通勤する職場でのお仕事の様子や地域での活動の様子も見せていただきました。
発表の後、参加者同士で感想や質問を出し合う時間を持ち、質疑応答も活発に行われました。
お二人とも、積極的に地域に関わって活躍の場を持ち、仕事をして、普通に当たり前に暮らしている様子がよくわかりました。
(写真左から)坂口佳代子さん・堀 和子さん・ 会場の様子
【講演】
講師:安積遊歩さん
安積さんは、中学生の頃、「不良な子孫の出生防止」を目的とした旧優生保護法の存在を意識し、ご自身の障害が、この法律の対象に位置づけられていることを知ったと言います。その時、自分は、生まれてこない方がよいとされていることに、強い憤りを覚えたと話されました。
その後、安積さんは、障害者自立生活運動に関わるなかで、優生保護法の問題に取り組まれ、1994年には、エジプトのカイロで開かれた「国際人口開発会議」で、障害女性の立場から、優生保護法の問題を訴え、撤廃を求めるスピーチをされました。それが一つのきっかけとなって、旧優生保護法は、母体保護法へと改正されました。
安積さんは、命を、生きていてよい命と、そうではない命に分けるのは、人を分断する思想であり、多様性を認めないことになること、そして、こうした考え方のもとには、障害者差別をはじめとする、人を差別する考え方があると話されました。
安積さんは、40代で、同じ障害を持つお子さんを出産。自分の子どもには、多様性が尊重され、人々が幸せに生きていけるような社会を作る姿勢を示していきたいと言います。そして、障害がある人は、周囲や社会を変えるために存在していること、また、様々な思い込みから自由になり、一人ひとりが、多様性をもつ一人の人として生きていこうというメッセージを述べられました。
【講師プロフィール】
1956年、福島県生まれ。生後約40日で骨形成不全症と診断される。1980年代、アメリカの自立生活運動に触れ、帰国後、日本の自立生活運動に携わり、障害があるピアカウンセラーとして活動。札幌市在住。
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