With You さいたま > 講座・イベント > 講座終了報告 > 令和2年度 > 男女共同参画で取り組む 防災フォーラム
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掲載日:2024年3月27日
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令和2年9月26日(土曜日) 13時30分から16時 |
埼玉県男女共同参画推進センター(With You さいたま) |
77人 |
東日本大震災の際に自ら被害を受けながらも被災者支援にあたり、現在も東日本大震災・福島第一原発事故による広域避難者との交流会活動に携わる浅野富美枝さんをお招きし、防災・災害復興現場における男女共同参画と多様性を受容する視点の重要性について実例を挙げながらお話しいただきました。
浅野さんのご講演のポイントは、以下の3点でした。
1.日本は災害大国であり、特に近年、想定外の大規模広域災害が全国で多発している。しかし、日本は被災者支援・防災・減災に関しては後進国である。
2.災害時の被害を少なくする(減災)には、多様性への配慮・地域に生きる生活者(「人間の復興」)の視点・意思決定の場への当事者の参画が必要である。それは男女共同参画の視点でもある。
被災者が直面する問題は一人ひとり異なるため、多様性に配慮した災害対応こそが減災の王道である。そして、多様性への配慮と男女共同参画の視点は結びついている。現状では女性が、育児や要介護者・高齢者などのケアを必要とする生活弱者の身近にいる場合が多く、そうした人たちのニーズを代弁できる立場にある。よって、女性の防災リーダーが必要である。
3.災害に備えるためには、平時からのひとづくり・まちづくり・ネットワークづくり・計画づくりが必要である。
わが街さやまの防災ネットワーク理事長の高橋和子さんに、圧倒的に不足している女性の防災リーダーについて、男女共同参画という立ち位置に重点をおいてお話しいただきました。
高橋さんの実体験を通して、女性がリーダーになることの困難や女性リーダーを育てることの難しさを学びました。
人との出会いが宝物だとおっしゃる高橋さん。
どんな世界でも組織でも嫌なことや大変なことはたくさんある。でも、人という一生の宝物に出会える可能性もある。人と出会うことで、そこから色々なことが派生していく。特に地域活動はひとりでは何もできない。だからこそ人との出会いを大切にし、「とにかく、やってみること」が大事だ、と力強いメッセージをいただきました。
「地域でどんなことに取り組めるのか」をテーマにグループワークを行い、参加者同士が情報交換や交流をする時間を設けました。
なお、新型コロナウイルス感染症対策のため、机にビニールシートを張り、座席も間隔をあけての実施となりました。
参加者同士、情報や意見を交わすことで大いに盛り上がり、最後にはもっと話す時間が欲しいと要望が出るほどでした。講演後のアンケートでも、時間が足りなかったという意見が多くありました。
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