With You さいたま > 講座・イベント > 講座終了報告 > 女性リーダー育成講座 女性の声で地域を変えよう!成果報告会
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掲載日:2019年3月31日
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日時 |
テーマ |
参加者 |
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第1回 |
平成30年6月16日(土曜日) |
開講式&【公開講座】講義(1)女性の貧困 |
32人 |
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第2回 |
平成30年7月21日(土曜日) |
講義(2)男女共同参画基礎講座/課題学習 |
31人 |
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第3回 |
平成30年8月4日(土曜日) |
講義(3) 子育て&働き方/課題学習 |
28人 |
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第4回 |
平成30年9月15日(土曜日) |
課題学習/【公開講座】講義(4)防災フォーラム |
27人 |
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第5回 |
平成30年10月20日(土曜日) |
講義(5) ジェンダー統計/【公開講座】講義(6)若者世代とのワールド・カフェ |
24人 |
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第6回 | 平成30年11月18日(日曜日) | 課題学習/【公開講座】講義(7)DV防止フォーラム |
25人 |
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第7回 | 平成30年12月1日(土曜日) | 課題学習/【公開講座】講義(8)障害と女性 |
25人 |
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第8回 |
平成31年1月19日(土曜日) |
中間報告会/課題学習 /交流会 |
23人 |
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第9回 | 平成31年2月16日(土曜日) | 講義(9)身近な実践事例を知る(地域)/課題学習 |
26人 |
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第10回 | 平成31年3月23日(土曜日) | 講義(10)身近な実践事例を知る(社会参画)/成果報告会/修了式 |
49人 |
場所:埼玉県男女共同参画推進センター
時間:毎回10時から16時
※第1回から第9回の講座内容につきましては、終了報告「女性リーダー育成講座 女性の声で地域を変えよう!(連続10回)をご覧ください。
講師:追川 和夫さん(埼玉県男女共同参画課主幹)
ファシリテーター:瀬山 紀子(埼玉県男女共同参画推進センター事業コーディネーター)
よりアクティブな女性の社会参画を進めるにはどうしたら良いのか。まず、埼玉県男女共同参画課の追川主幹より、埼玉県の女性の各種審議会等への参画状況について伺いました。その後、瀬山コーディネーターの進行で、受講生の中の審議会委員経験者のお話を伺いました。
埼玉県の審議会の女性委員登用は、数値目標に近づいてきているものの、なかなか進んでいない分野があったり、女性の委員はいるものの、実際には発言の機会が無いなど、現状を把握するためには、数字だけでなく、その中身もしっかり見ていかないといけないことがわかりました。受講生の審議会経験者のお話からは、審議会の現状が明らかになっていきました。その中でも、審議会が頻繁に開かれたり、子育て中の女性の委員が積極的に意見を言ったり、ワーキンググループを作って議論を深めたりと、活発に行われている審議会のお話も伺えました。このように情報交換することで、自分の地域の審議会を見直す機会となりました。また審議会未経験者にとっては、審議会を身近に考えられる良いきっかけになりました。
コメンテーター:浅野 富美枝さん(女性リーダー育成講座スーパーバイザー・宮城学院女子大学大学院講師)
コメンテーター:中野 洋恵さん(独立行政法人国立女性教育会館研究国際室長)
全10回の講座の集大成として、6つのグループが課題学習の成果報告を行いました。一般の方々にも発表を聞きに来ていただき、緊張のなか、発表を無事終えることができました。その後、これまで御指導いただいた浅野富美枝さん、中野洋恵さんからコメントをいただきました。
発表の概要は以下のとおりです。報告レポート及び当日の資料もぜひご覧ください。
女性の貧困問題は、単身女性世帯や母子世帯では以前から指摘されてきたが、配偶者による扶養がある場合にはみえにくい問題であった。現行の社会保障制度は、主たる男性稼ぎ手とその妻子で構成された「標準世帯」をモデルに構築されているため、「標準世帯」にはまらない女性たちを困窮させる要因になっている。また、未婚・離婚の増加で、自ら生計の担い手である、女性の世帯主が増えている。しかし、男女の賃金格差は解消されず、女性の非正規雇用は増加している。そのため、不安定な経済基盤からくる「女性の貧困」が課題となってきている。しかし、中高年齢シングル女性については、自治体の施策、支援が行われていない。社会の高齢化とともに、ますます増えていく中高年齢シングル女性の貧困の課題化と早急な解決に向けた取組が必要である。そこで、今回の調査・研究では、中高年齢シングル女性の現状の可視化と、ニーズに対応した支援策、施策に繋げるためのアプローチを考察することとする。
人生100年を充実させるために現状を把握し、その内容から現在の課題と将来目指すあり方をまとめた。
その中でもシニア世代の集いの場として各地で開かれているサロン活動に焦点をあててみた。そのサロン活動がどのように行われていて、どのような効果を生み出しているか。サロン活動を提供している人たちとそれを利用している人たちの思いや状況を調べた。
世界経済フォーラム(WEF)による男女格差の度合いを示す「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」の日本の順位は、2018年度は149カ国中110位、政治分野は125位と低迷している。これは女性の政治参画が進まず、女性の閣僚や議員が少ないことが主な原因である。そんな中、2018年5月に「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」が施行された。男女比が偏った議会では市民の声を十分に反映することができず、議論や政策にも偏りが生じると考えられる。また議会に女性が参画することで、女性の視点や母親の声を議会に反映させることができ、暮らしやすい社会へとつながる。今後、政治分野の男女共同参画を推進し、女性議員を増やしていくことが重要である。女性議員の増加を阻む主な要因として、私たちは以下の3点を仮定した。1.政治への無関心、2.女性特有の問題、3.政治の仕組み。この仮定した要因を解決するために私たちにできることは何かを探るため、フィールドワークを行った。
昨年は、6月に大阪府北部地震、6月末から7月に西日本豪雨災害、7月~8月は記録的な猛暑、9月6日には北海道胆振東部地震、台風は7月に「異例の西進」を辿った台風12号、19号、20号、21号、24号は台風・豪雨による激甚災害の指定が行われた。2018年の今年の漢字は「災」。1月に入っても熊本で震度6弱、3月にも北海道胆振地方で震度6弱の地震が発生し、危機意識は高まっていると思われる。被災した地域の防災意識は、確実に高まる。しかし、それ以外の人達の意識はあまり高まっていない。阪神淡路大震災の被災地でさえも24年が経過し、記憶の風化が否めない現状がある。
そこで、防災を「自分事」と捉え、誰でも気軽に参加できる防災訓練を考えてみることにした。
ネウボラという言葉を聞いたことはあるだろうか。「ネウボラ」とは、フィンランド語で「アドバイスの場所」を意味する造語である。フィンランドでは、1920年代に、経済困窮による周産期の妊婦、乳児の死亡率が高いという危機感から、小児科医と看護師、助産師の有志が、妊婦健診をはじめた。その活動が始点となり、20年を経た1944年に、国としての子育て支援制度ができた。この制度によって、地域には、ネウボラおばさんと呼ばれる専門家が常駐するようになり、女性は、妊娠がわかった時から産後、学童期まで、継続して、子育てについての相談ができるようになった。私たちは、子育て期の女性支援を考えるなかで、女性たちに切れ目のない支援を提供しているフィンランドの「ネウボラ」は、一つの理想を示していると考えた。そこで、まず、日本の子育てや育児支援の現状を示し、日本版ネウボラと呼ばれる取組にも注目しながら、日本で、「ポジティブ・楽しい」子育てを可能にするためには、何が必要なのかを、探っていくことにした。
埼玉県子育て応援行動計画(平成27~31年度)による国勢調査の分析では、本県の一人親世帯数は平成7年に減少したものの、平成22年まで上昇傾向で、その約9割が母子世帯数であり、この間に約1.5倍に増加し、約8割は離婚である。シングルマザーのほとんど多くが、生計の維持を1人で担っており、経済面や養育面など様々な困難な状況を複合的に抱えている。生活基盤の脆弱さや社会的にも孤立している状態は子どもの貧困へと連鎖し、社会問題になっている。
女性活躍の時代といわれる中、シングルマザーや子どもが社会的に生きやすい環境をつくるために、どのような支援が必要なのか調査研究を行った。
コメンテーターとして成果報告会にご参加いただいた中野洋恵さん、スーパーバイザーとして10か月受講生をご指導いただいた浅野富美枝さんが見守る中、23名の修了生に修了証が渡されました。受講生の皆さん、10か月間お疲れ様でした。
中野 洋恵さん |
浅野 富美枝さん(女性リーダー育成講座スーパーバイザー・宮城学院女子大学大学院講師) |
修了生の皆さん |
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