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掲載日:2024年12月27日
Q 岡村ゆり子 議員(県民)
現在の消防学校の校舎棟と宿泊棟は、昭和53年度に建てられ、老朽化などに伴う課題が多々あると感じております。
会派で視察を行い、施設や実習を見させていただきました。
まず、水難救助訓練場は現在使用しておらず、平成20年からそのままになってしまっております。海なし県ではありますが、川の数は全国2位を誇り、ここ数年では台風や集中豪雨が頻発化する中で、水難訓練は重要になっているはずです。県北の川や、ほかの施設をお借りして訓練をされているそうですが、移動にも時間を要しますし、訓練の効率が悪いように感じます。
また、屋内訓練場が1か所しかないため、雨天の際は場所の取り合いです。決められた訓練実施計画があるため、雨天でも訓練できる環境を整えなくてはなりません。訓練で使用する道具をしまっておく場所もないため、屋内訓練場の一部に道具が置かれている状況です。
9月に常任委員会で視察した千葉県消防学校は、令和元年に移転、新設され、地下店舗やトンネルなどでの救助訓練を行う施設や、傾斜地、マンホール等の市街地特有の各種災害を想定した訓練ができる施設などが充実しておりました。埼玉県との施設の違いは歴然ですし、訓練内容にも大きな差があるため、本県の消防力の低下につながらないか心配になり、今回質問として取り上げております。
そこで、(1)施設整備について。
現在の施設では、激甚化・頻発化する災害へ対応できる訓練や研修ができているのか、施設整備を行っていかなくてはならないと強く感じております。検討していることなどあるのでしょうか、危機管理防災部長に御答弁を願います。
A 犬飼典久 危機管理防災部長
消防学校の教育訓練につきましては、激甚化・頻発化する災害への対応や火災件数が減少傾向にある中、火災現場の経験が少ない消防職員への対応など検討しなければならない課題があります。
災害につきましては、地震や土砂災害による倒壊建物や車両からの救助、水害に伴う浸水家屋や車両からの救助など災害による被害に対応できる訓練を行う必要があります。
火災については、火災現場の熱、煙を体験できる訓練を充実させる必要があります。
このため、これらの訓練を行う施設を検討するとともに、豪雨や雷雨、酷暑などの天候に左右されず、継続的に訓練が実施できる施設も併せて、検討しております。
さらに、オンデマンド学習を導入し習熟度の向上を図るため、DXを積極的に活用することも検討する必要があります。
県といたしましては、防災力の向上が図れるよう、災害や火災に対応した訓練施設を検討してまいります。
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