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掲載日:2024年12月27日
Q 岡村ゆり子 議員(県民)
新生児聴覚スクリーニング検査は、赤ちゃんの聴覚に問題がないかを早期に確認する検査です。聴覚の問題を早期に発見し適切な治療を行うことで、赤ちゃんの言葉の発達と心の成長に大きな効果が期待できることから、ほぼ全員の赤ちゃんが検査を受けております。精密検査の結果、聴覚に障害が認められた場合には、できるだけ早期に療育を開始し、週に1回以上の療育を行うことが聞こえの可能性を広げることにつながるとされております。
本県では、聴覚障害児への支援実施機関として六つあり、県委託事業として専門療育機関は草加市のそうか光生園と深谷市の皆光園の2施設です。そうか光生園では、現在60名までしか療育できず、1名当たり月に3回程度しか療育を受けられない現状で、現在は受入れを断っている状態であります。できるだけ早期に頻回の療育を行うことが何よりも大切でありますし、スクリーニング検査の受診が100パーセントに近い中、支援体制を整えることが必要であると感じております。
現在、言語聴覚士が2名、保育士1名の体制とのことですが、言語聴覚士の増員を図ることはできないでしょうか。福祉部長に御答弁を求めます。
A 細野正 福祉部長
言語聴覚士の増員については、言語習得前の乳幼児の療育に関するノウハウを有している言語聴覚士が大変少ないことが、この問題への対応を難しくしております。
しかしながら、議員お話しのとおり、聴覚に障害があると分かった場合、できるだけ早く療育を受けることが大切であり、早期発見できたにもかかわらず、療育を受けられないことがあってはなりません。
まずは、現在、地域の児童発達支援センターで活動されている言語聴覚士の方に御尽力いただくことが重要と考えます。
県内の児童発達支援センター41か所のうち、27か所には言語聴覚士が配置されています。
そこで昨年度、そうか光生園と皆光園の言語聴覚士が8か所の児童発達支援センターを訪問し、言語発達やコミュニケーション能力の形成を図るための支援方法などについて助言をいたしました。
こうした訪問支援を、そうか光生園に通う聴覚障害児が多い越谷市や川口市などを中心に強化することで受入れ体制を整え、そうか光生園への利用集中を緩和するとともに、身近なところで療育を実施できる児童発達支援センターを増やしてまいります。
また、当面の対応としては、県社会福祉事業団と協議し、皆光園の言語聴覚士によるそうか光生園への派遣による応援体制や、個別療育に劣らない集団療育の実施も工夫してまいります。
議員お話しの言語聴覚士の増員については、特に重要な課題と認識しております。
県社会福祉事業団と協議するとともに県言語聴覚士会の御協力、御助言もいただき、人材を発掘するなどして、その確保に努め、支援体制の強化を進めてまいります。
再Q 岡村ゆり子 議員(県民)
身近なところで療育ができるようにということで、それぞれの地域で児童発達支援センターを今後も増やしていくと。その中で、現在41か所あるとおっしゃってくださいまして、言語聴覚士さんがいらっしゃるところが27か所、なおかつその中でも常勤と非常勤の方がいらっしゃると思うんですね。
常勤であれば、常に対応等もしていただけ療育になると思うんですが、中には相談しか受けていないとかといったところもありますので、是非、児童発達支援センターが相談のみならず療育まで行えているのかとか内容に含めても、今後も県の方で働き掛けなり、内容もしっかりチェックしていくなり、しっかりした形で療育ができる体制をとっていただきたいのですが、いかがでしょうか。
再A 細野正 福祉部長
議員から各児童発達支援センターの内容について、しっかりチェックをとのお話しがありましたので、しっかりよく調査をして、チェックさせていただきたいと思っております。
先ほども答弁申し上げましたけれども、そうか光生園と皆光園で訪問支援を本格的に始めたところでございまして、その結果、越谷市の児童発達支援センターでは聴覚障害児の受け入れのための準備が進められてきたと聞いておりますので、こうした展開を広げていたいと考えております。
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