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「埼玉県アライチャレンジ企業」として登録された「最明寺」のインタビューを掲載しています。
企業等名 | 最明寺 |
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所在地 | 埼玉県川越市小ケ谷61 |
業種 | サービス業(他に分類されないもの) |
従業員数 | 1人~4人 |
ホームページ | https://www.saimyouzi.com// |
事業内容 |
祈祷や年忌法要など |
埼玉県アライチャレンジ企業にインタビュー「Vol 10 最明寺」(別ウィンドウで開きます)
最明寺ではお寺を開放して、フードパントリーであったり、寺子屋であったり、乳がんの方の支援の「ピンクリボン運動」であったり、障害者の方の支援、認知症カフェ、保護犬猫会など様々な取組を地域の方の協力を借りながら行っています。元々お寺の在り方として地域の人々と協力して何が社会に貢献できるかというところに焦点を当てているので、性的マイノリティの活動もその一環になります。
2020年に川越で「2020彩の国さいたまレインボーパレード」が開催され、私自身がそのパレードに参加したのが一つの大きなきっかけとなりました。パレードの中で当事者の方たちから「いつか自分たちも当たり前のように結婚したい」というような悩みを聞き、ちょうどその時に川越市が行政として、「パートナーシップ宣誓制度」という同性カップルを支援する取組を始めたことがきっかけで、行政がそれを行うのであればお寺として何か協力できることはないかと思い、セクシュアリティを問わない「仏前結婚式」を始めました。
「全てのカップルに幸せを」をテーマにセクシュアリティを問わず誰でも挙げられる「仏前結婚式」を行っています。
よく結婚式だと指輪の交換等があると思いますが、仏前式では念珠を指輪の代わりに使っています。希望する方にはレインボーの念珠を用意しているのが一つの大きな特徴だと思います。
プライド月間(6月)の時には花手水がレインボー柄になったり、お地蔵様のお召し物が虹色になったりします。
一番多くあった声は、古くからあるお寺という存在が新しい取組を始めるということに対しての驚きの声でした。お陰様でこの仏前結婚式を始めてからいろいろな参拝客の方が増えて、いろいろな方と知り合えるようになりました。特に反対意見というのもなく、むしろお寺も時代の流れに取り残されないために新しい活動を始めていくのは良いことではないかという声を檀信徒の方からいただいています。
お寺というとまだまだ死後の葬送儀礼を行う場所という認識が強く、そもそもお寺で結婚式を挙げられることを知らなかったという方が大半でしたので、そこに対する驚きの意見もありました。
特に何か新しいことをしたいということはなく、今自分たちがやっていることを継続させていくのが一つの大きな役割だと思っています。「継続は力なり」という言葉がありますが、やはり一日一日継続していくことによって人々の理解を少しでも得られると思っています。
皆様にとってお寺という存在はどういう場所なのかを考えております。多くの人にとってはお盆であったり、お彼岸であったり、お墓参りの時に訪れる場所というのが大半だと思いますが、実はお寺というのはそれだけではなく、元々は人と人をつなぐ地域のハブのような存在であると言われていました。
社会福祉の観点から人々に対して何をできるのか考えていくのが仏教の本当の役割だと思っています。この取組に御賛同いただける方は、川越にお越しの際は是非最明寺にお立ち寄りください。
取材日 令和6年12月4日
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