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掲載日:2024年6月6日
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毒きのこや有毒植物による食中毒が発生しています。
食中毒を防ぐために、食用と確実に判断できないきのこや植物は、採ったり、売ったり、あげたり、食べたりしないようにしましょう。
また、家庭菜園や畑などで野菜と観賞用植物を一緒に栽培するのはやめましょう。
厚生労働省の食中毒統計資料によると、令和5年に、自然毒による食中毒は57件発生しており、そのうち、毒きのこや有毒植物による植物性自然毒による食中毒は44件となっています。
植物性自然毒による食中毒は、野草やきのこを採取する機会の多い春と秋に多く発生する傾向があります。
令和5年はドクツルタケを食べて1人が亡くなっています。
厚生労働省の食中毒統計資料に基づいて、平成26年から令和5年の10年間に発生した食中毒のうち、毒きのこが原因の食中毒についてご紹介します。
過去10年間に毒きのこによる食中毒は238件発生しており、628人が中毒症状を発症しています。
そのうち3人が亡くなっており、1人はニセクロハツを、1人はドクツルタケを食べたことが確認されています。残り1人が食べたきのこは不明です。
食中毒が最も多いのが、ツキヨタケによるもので103件(295人)、以降クサウラベニタケによるものが26件(80人)、テングタケによるものが15件(23人)と続いています。
なお、毒きのこによる食中毒のうち、51件(140人)については、原因となるきのこの種類が特定されていません。
こちらでは、食中毒の発生件数が多いきのこに加えて、毒性が強く、触るだけで皮膚に炎症を起こすカエンタケや死亡例のあった ニセクロハツついてもご紹介しています。 (写真出典:厚生労働省ホームページ)
厚生労働省の食中毒統計資料に基づいて、平成26年から令和5年の10年間に発生した食中毒のうち、有毒植物が原因の食中毒についてご紹介します。
過去10年間に有毒植物による食中毒は211件発生しており、792人が中毒症状を発症しています。
そのうち17人が亡くなっており、原因となった植物はイヌサフランが13人、グロリオサが2人、スイセンとトリカブトが各1人となっています。
食中毒が最も多いのが、スイセンによるもので71件、以降バイケイソウによるものと、イヌサフランによるものが各22件と続いています。
なお、有毒植物による食中毒のうち、3件については、原因となる植物の種類が特定されていません。
左のグラフは、過去10年間の患者数をまとめたものです。
患者数では、ジャガイモによる食中毒の患者数が324人と、発生件数で5位(15件)にもかかわらず、トップとなっています。
ジャガイモによる食中毒は学校で発生するケースが多いことから、学校で児童などが栽培したものを調理して食べる際に、有毒部分を食べてしまったケースが多いものと考えられます。
2位はスイセンの231人で、ニラと間違えて葉が食べられるケースが多くなっています。
(写真出典:厚生労働省ホームページ)
ニラの葉には特有の臭いがありますが、スイセンの葉に臭いはありません。 |
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ジャガイモの芽の部分や緑色になった部分には、 天然毒素のソラニンやチャコニンが多く含まれています。 |
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応急措置として、指を口の中に深く入れ、食べたものを全部吐き出し、
早急に医師の診察を受けましょう。
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