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掲載日:2024年4月30日
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けしの仲間は、春から夏にかけて色鮮やかに美しい大きな花を咲かせるものが多く、ガーデニングや切り花用の植物として人気があります。しかし、法律で栽培が禁止されているものがあります。これらは、外観の特徴から園芸用のけしと区別できます。
また、大麻(アサ)は、その茎から丈夫な繊維がとれるので、昔から繊維をとる植物として栽培・利用されてきました。しかし、現在は、大麻草「カンナビス・サティバ・エル」は、大麻取締法で規制されており、現在、日本では無許可の栽培や所持等は法律で禁止されています。
もし、栽培が禁止されているけしや大麻を発見した場合は、最寄りの保健所にご連絡ください。
【全体的特徴】
一重咲きの花は、花びらが4枚で、色は赤、桃、紫、白などがあります。また、多数の 花びらがついた八重咲きの花もあります。 花が咲いているときは、100~160㎝の草丈に なります。花が終わるとめしべが発達し てふくらみ、楕円または球形で、上部が平たい 皿のような形をした大きな果実(長さ3~7㎝、径3~6㎝)になります。
八重咲 | 一重咲 | 一重咲(一貫種) |
【葉や茎の特徴】
葉や茎などの外観は、 キャベツの葉のような白味を帯びた緑色をしています。
表面には、ほとんど毛がありませんが、つぼみの下の茎や葉の中心にある一番太い葉 脈には、ま ばらに毛がつくことがあります。 葉は互い違いに茎につき、上部の葉は柄 がなく、その基部は茎を抱き込むような形をしています。葉の長さは10~50㎝、幅は 5~20㎝です。
【全体的特徴】
花は、花びら4枚で、色は薄紫や赤があり、花が咲いた時の草丈は50~100㎝です。
葉や茎などの外観は緑色で、よく分枝します。 つぼみの表面やつぼみの下の茎は毛で 覆われています。 葉は互い違いに茎につき、上部の葉は柄がなく、その基部は茎を抱き 込むような形をしています。
アツミゲシは、比較的小柄でヒナゲシと間違えられることがあるので、注意してくだ さい。
【全体的特徴】
初夏に径9~12㎝の鮮やかな深紅の大きな花を咲かせます。花びらは4~6枚で、基部に黒紫の鮮明な斑点があります。
花びらのすぐ真下に4~6枚のハカマ(苞葉)があります。これは、果実ができて、果実の下の茎が枯れるまで残り、ハカマのように 見えるので、「ハカマオニゲシ」の名前の由来となりました。
草丈は60~100㎝で、葉や茎全体が白く硬い毛で覆われています。
葉は濃緑色で、鳥の羽のような形に深く切れ込んでいます。地面に近い部分の葉(根出葉)は密についており、長い柄があり、長さ は柄を含め20~25㎝です。
つぼみの表面には、硬く伏した毛が多数ついています。果実は表面に毛がなく、青緑色です。
ハカマオニゲシは、「植えてもよいけし」の「オニゲシ」と、外観が非常に良く似ています。
また、ハカマオニゲシは、「オニゲシ」や「オリエンタルポピー」の名で園芸用に出回ることがありますので注意が必要です。
ハカマオニゲシの鮮やかな深紅の花の色、花びらの基部に存在する鮮明ではっきりした黒紫の斑点、つぼみの表面の伏した硬い毛(オニゲシの毛は直立している傾向がある。)は、両種の植物を見分ける手がかりとなります。
【全体的特徴】
大麻(アサ)は成長が早く、大きいものは草丈が3mにもなりますが、 種子をつけた後は 枯れてしまいます。 良く成長した茎は太く真直ぐに立ち、浅い縦すじが通っています。
【葉の特徴】
葉は、細長い柄の先に3~9枚(通常は奇数)の小葉が集まって手のひらのような形に なっています。 葉全体の大きさは10~20㎝です。
大麻と間違われやすい植物とし て、葉の形が似ている洋麻 (ケナフ)がありますが、ケナフの葉は基部まで深く切れ込んでおらず、オクラやトロロアオイの ような黄色又は薄い黄色の 大きな美しい花を咲かせます。
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