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掲載日:2022年6月21日
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所沢市で育ち、サラリーマンとして働いていた大塚さん。小学生の頃から休みの日は神川町の祖父の家に行き、梨の受粉、摘果、販売などの手伝いをしていました。
祖父が高齢になり梨園を辞めるという話を聞き「それなら自分がやる!」と、就農を決意しました。
1年間梨栽培の研修を行なった後、平成25年に就農し本格的に梨栽培を始めました。現在、祖父とともに「幸水」、「彩玉」、「豊水」、「あきづき」、「にっこり」、「新高」、「新興」と7品種の梨を栽培し、8月から11月まで庭先直売所を中心に販売を行なっています。
「農業を始めて良かったと思うのは、周りに自然があり、緑と土に触れられることですね」と大塚さんは笑顔で話します。
農家は、その日の仕事を自分で決めて行うのが基本。大塚さんは毎日梨園に行き、樹の状況を確認し作業を行い、それに対して責任とやりがいを感じています。
一番心配なのは、病害虫の発生です。大事に育てた果実も病害虫の被害を受けると売り物にならず、また、来年の生育に響くこともあります。「心配で、眠れない夜もある」と農業の厳しさも強く感じています。
「ジョイント仕立て栽培」とは、神奈川県で開発された樹の先端を隣の樹と繋いで直線型に樹を仕立てる方法で、早期成園化が見込め、作業の省力化が可能になります。
大塚さんは他産地の梨園で、ジョイント仕立て栽培を見学し、「老木が多い自分の園でも、この技術を取り入れて改植できないか」と、農林振興センターに相談し、取り組み始めました。
ジョイント栽培を始めて、今年で4年目。毎年課題が出ますが、先輩梨生産者の意見や、農林振興センター、農業技術研究センターの指導を熱心に受け、適切な管理を行っています。
大塚さんは、他市町の若手生産者とも交流があり、梨栽培に関する情報を共有しながら栽培技術の向上を図っています。
平成29年に、その仲間たちと「梨組」という団体を結成し、県産梨の魅力を伝えるための活動を始めました。その活動の1つに、加工品の開発があります。県のオリジナル品種の「彩玉」を使った「彩玉梨サイダー」を商品化し、平成30年8月から、販売を始めました。
「祖父から梨園を引き継げるよう、技術を身につけることを一番の目標とし、さらに、ジョイント栽培のように新しいことにも挑戦していきたい!」と、今後の意気込みを語っていただきました。
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