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掲載日:2022年11月1日
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平成29年12月に就農し、川島町でにんじんを栽培する芹澤さんは川越特別支援学校の教員でした。
その当時担当していたのは特に障がいの重い子どもたち。中には教室内で活動していると落ち着かない子もいました。
しかし、そんな彼らも外で農作業をすると、不思議と落ち着いて取り組んでいたので、「この子たちには農作業が向いているのかもしれない」と考えるようになりました。
そこで芹澤さんは、子どもたちの進路先として農業の作業所を探しました。
ところが、実際に働けるところはほとんどみつかりません。
「それなら自分が作ろうと思い、教師を辞めて農業を始めちゃいました」とさわやかに語る芹澤さん。
「農業を始めてみて苦労していることはなんですか?」とお尋ねすると「お金と時間と場所です」とのことでした。
その中でも、農作業が忙しすぎて障がいを持っている方に教える十分な時間を確保できていないことが気がかりだとのこと。障がいを持った方が安全でミスなく作業できるスキルを身に付けるため、これから写真付きのマニュアル作りに取り組む必要性を感じているそうです。
一方、「農業の魅力ってなんだと思いますか?」と聞いてみると「めちゃくちゃあるんですけど・・・まず、その野菜の1番新鮮で美味しい状態のものを食べられることですかね!?」
他にも「自分で栽培管理しているので安全安心の野菜である」とか「仕事の調整ができる」など、前向きな答えが次々と返ってきました。
そんな芹澤さんがこれからの目標で掲げているのは障がいの有無に関わらず「日本一楽しい農業を実現すること」とのこと。
その実現のために意識的に取り組んでいるのは次の3つのこと。
まずは作業工程を見直し効率化を図る。次にデュアルタスク(2つのことを同時にやる)。3つ目は物事に一喜一憂せずに次何をするか考え行動する。このように自分が着実かつ効率的に動くことにより、障がいを持つ雇用者が安全に、安心して作業できる環境を構築できるはず、と考えています。
「現在、障がいを持った方を一名雇用しています。今後雇用をさらに広げて、障がいを持った子どもたちが楽しく働ける場のモデルを作りたい」と意気込んでいます。
このほか、土壌微生物の働きを高めることで収量を向上させる研究や、6次産業化の取組としてクラフトコーラの開発など、
どん欲に農業経営に取り組む芹澤さんの今後の活躍に期待しています。
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