トップページ > しごと・産業 > 農業 > 技術支援 > 活躍する埼玉青年農業者特集 > 活躍する埼玉青年農業者特集1 > 埼玉農業男子(鯨井義之さん(熊谷市))
ページ番号:209200
掲載日:2021年12月16日
ここから本文です。
鯨井義之さんは、両親とともに水稲、小麦、大豆、ブロッコリー、長ネギ等10品目以上を計30ha栽培しています。
なかでも鯨井さんが一番力を入れている作物は水稲です。常日頃から「二毛作で栽培する米の食味値※190点以上、10aあたり収量9俵(540kg)の両立を生涯の目標としたい」と公言しています。
小麦収穫後に栽培する水稲は、栽培期間が短いため収量や食味を高めるためには不利ですが、栽培方法を見直し、目標収量は平成29年に達成、食味値は84点まで迫っています。
鯨井さんは、もともと他産業に従事していましたが、平成28年に親元就農しました。水稲の収穫が始まる直前に、両親が同時に入院してしまったことがきっかけでした。
就農後は、さっそく経営改革に取り組みました。特に農業に係る経費を見直し、水稲の高密度は種※2に取り組みました。この技術を導入することで、同じ面積あたりの育苗箱の使用枚数を半分にすることができました。
また、経営基盤を安定させるため、近隣の農地を借りて、栽培面積を広げました。就農した直後の平成28年時点では、経営面積は16haでしたが、令和3年には30haまで拡大しています。新しく増えたほ場は、もともと耕作放棄地だったところもあります。土づくりをして栽培条件を整えながら、小麦、大豆、露地野菜を栽培しています。
鯨井さんは、米麦二毛作は中規模の個人農家でも収益を上げやすいと考えています。「この地区にあった二毛作をベースとしながら、周りの人の参考にしてもらえるような新たな農業を模索したい」と目標を語っていました。
鯨井さんの今後の活躍に期待します!
※1 お米の中に含まれる4つの成分(「アミロース」「タンパク質」「水分」「脂肪酸度(玄米)」)を分析した値のこと。食味値は100点満点で評価し、数値が高いほどおいしいお米となる。
※2 育苗箱1枚あたりのは種量を多くして、田植えに必要な育苗箱の枚数を減らす技術のこと
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください