埼玉県議会 県議会トップ画像

本会議及び予算特別委員会の生中継・録画中継をご覧になれます。

会議録の内容を、検索したい言葉や発言者などで検索できます。

ここから本文です。

ページ番号:262876

掲載日:2024年12月27日

令和6年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(千葉達也議員)

農業問題について-農作物へのカメムシ類等・高温被害対策について-カメムシ類等の発生源の生態研究、高温に強い品種開発の加速について-

Q 千葉達也 議員(自民)

作物には品種によって早晩性という栽培期間について特性を持っております。早い時期に成長するものを「わせ」、中間時期に生産するものを「なかて」、遅い時期に生産するものを「おくて」といいます。
今回、カメムシ等・高温被害を特に受けたのは、おくてのお米だったことから、カメムシ等の生産研究に加え、おくての高温に強い品種の開発が急がれております。
先日、熊谷市で開催されました食と農林業ドリームフェスタにお伺いした際、抽せんで「えみほころ」を入手しました。「えみほころ」は、移植期間が4月から7月と、長い埼玉県の米づくりを安定させるために、なかおくての成熟期、「彩のきずな」以上の高温登熟性、「彩のきずな」並みの良食、イネ縞葉枯病への高い抵抗性などを目標に、埼玉県農林技術研究センターが研究されている新品種のお米です。家族で食べたところ、とても甘くておいしいお米だったと感じました。
カメムシ類等の発生源の生態研究を進めると同時に、高温に強い品種開発を更に加速させること、また、県開発品種だけにこだわることなく、農研機構等で開発した品種についても積極的に導入すべきと考えますが、今年度の被害を踏まえた今後のカメムシ類等・高温被害への対策について、大野知事にお伺いいたします。

A 大野元裕 知事

まずはえみほころをお褒めいただきありがとうございます。
本県で今年生産された米につきましては、県東部地域を中心にカメムシ被害が広く確認されるとともに、昨年来、高温障害が発生をしております。
米の被害を減少させるためには、害虫防除、高温対策のそれぞれの側面から必要な調査、研究を進め、効果的な対策を講じることが必須であります。
まず、害虫防除の面では、まだ生態が十分に分かっていないカメムシの発生量の把握と発生生態の解明に向けた調査を実施しました。
調査の結果、越冬した成虫が最初に飛来するほ場の防除対策が重要であるとの知見が得られたため、令和7年度にはこうしたほ場における防除技術の確立や発生源となる越冬場所の調査に取り組みます。
さらに、防除実績と収量との関係を調査をしたところ、時期を含めて適切に2回防除を実施した農業者群においては、早生の群、晩生の群の両方で、収量の減少は発生をしていませんでしたので、農業者における防除の啓発に努めてまいります。
高温対策としては、県では「えみほころ」など高温に強い品種開発を進めてまいりました。
更なる品種開発のため、1年2作できる沖縄県へ栽培を委託して育種期間を短縮し、高温に強い系統の絞り込みを効率的に行い、晩生を含めた有望な系統の選抜を進めております。
さらに、埼玉県以外が育成した高温に強い品種についても、県内で栽培適性試験を行い、有望品種の導入を検討したいと思います。
今後も生産者が安心して経営できるよう、カメムシ類等の生態研究に基づく防除対策の確立や高温耐性を有する品種開発の加速化に取り組んでまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

お問い合わせ

議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

ファックス:048-830-4923

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?