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掲載日:2024年12月27日
Q 渡辺聡一郎 議員(自民)
農業者にとって今年は気候変動の影響による高温障害やカメムシの大量発生など、自然災害に大変悩まされた年であったと思います。私の地元を含む埼玉県東部地区では、米や梨などが高温障害やカメムシの被害に遭いました。昨日は長峰秀和議員からも質問がありましたが、高温障害やカメムシへの対策は、本県の農政の大きな課題であると考えます。
特に、高温障害については水稲を中心に大幅な減収となった農業者が数多くいらっしゃいます。高温障害等による農作物の被害は、気候変動による環境変化が原因であり、それによる収量の減少は農業者の責めに帰さない事由と言えます。
今回の高温障害等で稲の被害を受けた農業者に対して県からの補助、補償などの支援が必要と考えますが、農林部長の御所見をお伺いいたします。
A 横塚正一 農林部長
今年は県東部を中心に、特に米においてカメムシ類による被害や、高温の影響による品質低下が発生しました。
米の高温被害に対しては、埼玉県農業災害対策特別措置条例に基づき、災害の指定要件に該当する場合は特別災害に指定し、市町村と連携して次期作に必要な種子や肥料の購入経費の補助を実施することになります。
現在、市町村を通じて被害調査を実施しており、調査結果を踏まえ適切に対応してまいります。
他方、補償については、農業保険制度として農業共済や収入保険が用意されています。
収入保険では、カメムシ類等による品質低下や収量減で今年の農業収入額が過去の平均収入額より大幅な減少となる場合、補償されます。
県では埼玉県農業共済組合に対し、支払手続きが円滑に行われるよう働き掛けてまいります。
来年度も高温やカメムシ類の被害が予想されるため、米の高温対策では適正な肥料散布や水管理、カメムシ類の対策では広域防除や適期防除が行われるよう支援してまいります。
再Q 渡辺聡一郎 議員(自民)
ただ今の御答弁で災害の指定要件に適用すればということでありましたけれども、今年の農業者の被害を見れば災害の指定要件に適用するということは明白でございます。是非、埼玉県の重要産業であります農業、この農業をしっかりと守っていくという観点で、こうした自然災害による農業被害で農業を辞めてしまう農家も出てしまう、そういった状況でございます。
力強い一歩を踏みこんだ補助、補償に向けた御答弁をもう一度頂きたいというふうに考えますが、再質問いたします。農林部長に再度、この被害を受けた農業者に対しての補助や補償について積極的な御答弁を頂きたいというふうに思います。
再A 横塚正一 農林部長
今年カメムシ等の被害によりまして大きな被害を受けた農業者に対しましては、しっかりと来年の次期作に向けて、稲作が継続できるよう、しっかり取り組んでいきたいと思っております。
特に高温対策につきましては、先ほど答弁しましたとおり、県の条例に基づきましてしっかり調査の結果を踏まえて支援をしていきたいと思っております。
また、補償につきましては、既存の保険制度がございますので、適用される農業者につきましては、埼玉県農業共済組合に対しましてしっかり対応を行うよう働きかけてまいります。
いずれにしましても、今後も、稲作経営がしっかりと継続できるよう県といたしましては支援していきたいと思っております。
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