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掲載日:2024年12月27日

令和6年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(渡辺聡一郎議員)

地域医療の課題への対応-かかりつけ医や診療所への支援は-

Q 渡辺聡一郎 議員(自民)

高齢化が進む中で限られた医療資源を効率的に活用するために、かかりつけ医の普及が重要となっています。かかりつけ医は、疾患の早期発見、治療、重症化予防という点で貴重な存在ですが、コロナ禍においてもその重要性が再認識されました。
2025年の4月から全国でかかりつけ医機能報告制度が始まります。診療所などがかかりつけ医として機能を有しているかどうか、それを都道府県に報告し、県はそれを基に地域のかかりつけ医を充実していくことになっております。
地域医療や介護、在宅医療の連携を構築していくためには、地域のかかりつけ医機能を強化していくことが重要とされております。身近なかかりつけ医の役割を担うのは、主に地域の開業医や小規模な診療所です。しかしながら、地域の診療所においては医師の高齢化が加速し、後継者不足により事業継続を断念する診療所も増えております。医療機関の少ない地域においては、診療所の閉院によって行き場を失う患者が生まれることにも課題があります。
今後、かかりつけ医の重要性が増してくることも踏まえて、診療所とその後継者となり得る医師のマッチングを支援し、事業継承をサポートするなど医療体制の確保に取り組む必要があると考えます。地域においてかかりつけ医の役割を担う診療所等の支援について、保健医療部長の所見をお伺いいたします。

A 表久仁和 保健医療部長

県内診療所の数は、過去10年間で9.2%、382施設増加しており、増加率は全国3位、増加数も全国5位であることから、県内における診療所開設の動きは活発であると考えられます。
これを医療圏ごとに見ると、10の医療圏のうち8医療圏では増加していますが、北部及び秩父医療圏では、2.8%、13施設減少しています。
また、昨年度、廃業した県内診療所の廃業理由を確認すると、3分の1に当たる37施設では、「高齢又は本人死亡」を理由としています。
今後、医療・介護の複合的ニーズを有する高齢者がますます増加していく中で、在宅医療、医療・介護の連携等において中心的な役割を担う診療所は、地域の医療提供体制の維持・充実において重要と認識しています。
県医師会からは、後継者が見つからないなど、診療所の事業継承に関する相談は増えてきていると伺っており、県医師会と意見交換を行いながら、診療所の継承に係る現状や課題を整理するとともに、効果的な取組を検討してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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