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掲載日:2024年8月14日
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上里町立郷土資料館では、令和6年7月1日~9月30日まで特別展「身近なモノの今昔ー変わるモノ、変わらないコトー」が開催されています。
資料館では、上里町における昔の人々の生活を伝えるため、上里町に関する歴史や文化を発信しています。今回の特別展は、埋蔵文化時や民具をはじめとする、かつて上里町で使われていた道具と同じ役割を果たす現代の道具を見ることができます。
8月は、小中学生の夏休み期間にあたるので、漢字にふりがなを付けたり、子供たちに興味がわきやすい身近なモノにスポットを当てた展示にしているとのことです。また、概要だけでなく、より詳しく解説されているパネルもあり、展示も工夫されていました。
特別展を企画された上里町生涯学習課文化財係生野学芸員にお話を伺いました。
展示室に入るとまず左手に江戸時代の高札「捨馬札(すてうまふだ)」があります。時代劇では、見たことがありますが、当時のものを見るのは初めてでした。また、見る角度によっては、当時の筆跡をうっすらと見ることができます。
生野学芸員は、「良く知られているものですが、なかなか現物を見ることができないものなので、みなさんに是非、見ていただきたくて展示しました」と話されていました。
高札(捨馬札)
次に小学校の教科書。戦前(100年位前)と昭和、平成のものが展示されています。すべて「ペリー来航」のページを展示し比較できるようになっています。時代によって変化していることが良く分かり興味深いものでした。
戦前の教科書(左)と昭和の教科書(右)
7月に新紙幣が発行されたことに合わせてお金の展示もあります。円の単位が使われるようになったのは、約150年前からとのことですが、生野学芸員によると、明治時代に上里町立賀美小学校舎2棟の建築費が4,950円という記録が残されているとのことです。今では数十億円かかるので、150年の間に円の価値は大きく変化しているのですね。
最後に私たちの生活に一番身近な食事と料理の道具の展示もあります。
現在のすり鉢、食器、炊飯器にあたるものが、現在に至るまで時代ごとに展示してあります。食器は時代が進むと貴重品から日用品に扱いが変化していること、お米の炊飯方法がお米の量に対して決められた量の水で炊く現在の方法になったのが、はるか平安時代であったことなど初めて知るとこがたくさんありました。
古墳時代の坏(つき)(左)と平安時代の碗(右)
羽釜(平安時代)
一番見て欲しいものが、高札。教科書に載っている「生類憐みの令」に関する資料であること。もう一つは、食器。身近なものでほぼ毎日使っているものなので、是非見ていただきたいとのことでした。
上里町生涯学習課文化財係 生野学芸員
詳しいお話ありがとうございました。
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