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掲載日:2024年10月9日

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「赤ちゃんがほしい。でも、できない・・・」というあなたへ

【はじめに】あなたが「どうしてなかなか妊娠しないんだろう」「そろそろ、どこかの医院、病院にかかった方がいいのでは」と考えていたら、ぜひ読み進んで下さい。

私たちは不妊カップル?

「もう3ヶ月も避妊をしていないのに、なぜ妊娠しないのだろう」と思うカップルがいる一方で、「一緒に住むようになって、まだ2年だから」と思うカップルもあります。

ふつう、避妊をしないで1年間妊娠しないときは、そろそろ検査をはじめたほうがよいと思われます。

もし、女性の生理が1年に数回しか来ない時、セックスのうまくいかないカップルの時は、もう少し早く診察を受けたほうがよいかもしれません。

どこへ行けばいいのですか?

はじめて産婦人科にかかる時は、どこに行ったらよいかわからないと思います。残念ながら、すべてのカップルに向いた場所はありません。

まず、近くの医院、病院にかかるのもよいでしょう。また、不妊カップルがたくさん通っている専門の施設もあります。通いやすさや、医院、病院の雰囲気など、人によって向き不向きもあります。

男性も産婦人科で検査を受けられますが、治療が必要なときは、泌尿器科にかかることをおすすめします。

どんな検査をするのですか?

女性では、子宮のかたちに問題はないか、卵管が通っているかなどを見るため、子宮卵管造影というレントゲン検査をします。また、排卵があるか明らかにするため、超音波検査や血液ホルモンの検査も行います。

男性側では精液検査によって、精子が十分あるかどうかなどを調べます。

これらの検査は、月経周期の時期によって、できるものとできないものがあるため、ふつう一度におこなうことは困難です。

なかなか妊娠しない時、女性と男性のどちらかに、または双方に原因があることがあります。したがって、カップル両者の検査をすることが必要です。

また、卵管の検査など、設備を必要とする検査もありますから、かかった医院、病院でどのような検査ができるのか、聞いてみることも大切です。

どんな治療をするのですか?

不妊は、原因によって、治療が違います。また、原因がはっきりしないこともしばしばあります。

通院して、卵巣を超音波で観察して、性交のタイミングをあわせるだけで、うまくいくカップルもあります。一方で、排卵誘発、人工授精、体外受精などの治療を必要とするカップルもあります。

治療の方針は、きちんとした検査の後で、はじめて決めることができます。担当の先生に、よくお話を聞いて、納得してから治療を受けるようにしましょう。きちんとした説明がない時は、あなたから聞いてみましょう。

また、その医院、病院でどのような治療ができるのか、聞いてみることも大切です。より高度の治療が必要な場合は、きっと、転院すべき施設へ紹介していただけることと思います。

どのくらい通うのでしょう?

検査や治療の内容によっては、一回の月経周期の間に、何回も通院する必要がでてくることもあります。ですから、住所や職場の場所、交通機関や所要時間のことも考えて、通院する施設を決める必要があります。

健康保険は使えるのでしょうか?

健康保険の使える範囲は、医院、病院により多少違いがあります。通常の不妊検査、治療は保険診療で行なっているところが多いようです。

令和4年4月より、人工授精、体外受精などが健康保険の対象となりました。なお、治療内容は人それぞれなので、ご自身の治療が保険の適用となるかは、通われている施設でご確認ください。

不妊治療保険適用に関するリーフレット(別ウィンドウで開きます)

 

女性の年齢と妊娠は関係がありますか

年齢を重ねると妊よう性(妊娠する力)が低下するといわれています。(日本生殖医学会ホームページより)

また、20歳代の女性と比べ、35歳以降の女性の不育症の割合や流産率が2倍以上に高まるというデータもあります。

不育症とは、2回以上の早産、死産、あるいは、早期新生児死亡の既往がある場合のことです。

子どもが欲しいと思って、なかなか妊娠しない、出産まで至らないと悩んでいる方は決して少なくありません。

不安な方は、早めに医療機関に相談することが大切です。

表 日本の出産女性と不育症例の年齢分布及び年齢別流産率

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  • 1) 日本(2008)のデータは、出産年齢の分布を表しています。不育症のデータは症例登録時の年齢です。
  • 2) BMJ 320:1708-1712,2000のデータより引用

出典:反復・習慣流産(いわゆる「不育症」)の相談対応マニュアル(平成24年3月発行)
(平成23年度厚生労働科学研究費補助金(成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業))

※不育症の詳しい情報は、フイク-ラボ(厚生労働省研究班)のページをご覧ください。

治療をすれば必ず妊娠するのでしょうか?

残念ながら、すべての方が妊娠するわけではありません。妊娠する確率は、不妊の原因や年齢などによりさまざまですが、不妊検査をはじめたカップルすべてのうち、60%くらいです。

妊娠したらどうなるのですか?

妊娠したら、分娩のできる他の施設へ紹介する医院、妊婦健診のみを行い、分娩が近くなったら他へ紹介する医院、分娩まで自施設で行う病院など、施設の事情によりさまざまです。

分娩を他施設でされた時は、妊娠するまで通院された医院、病院へお知らせいただけると、きっと担当された先生ばかりでなく、他の多くの患者さんにとって大きな励ましになるでしょう。

もっとくわしく知りたいのですが

不妊専門相談センターは、埼玉医科大学総合医療センター(別ウィンドウで開きます)内にあり、専門医による面談方式の相談を受けています(問い合わせ先 049-228-3732)。
さらに、助産師による不妊・不育症・妊娠に関する電話相談も行っています(月曜日、金曜日及び第1~第4土曜日、048-799-3613)。

不妊に関する啓発冊子「願うときに『こうのとり』はきますか

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〇データはこちらからダウンロードできます。

 願うときに『こうのとり』は来ますか?(PDF:2,373KB)

 

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お問い合わせ

保健医療部 健康長寿課 母子保健担当

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 本庁舎4階

ファックス:048-830-4804

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