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掲載日:2018年1月26日
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妊娠中は、免疫力が低下して感染症にかかりやすくなっています。細菌、ウィルスなどが妊婦さんに感染すると、まれにおなかの赤ちゃんに影響が起きることがあります。妊娠中は感染予防を心掛けましょう。
また、抗体検査を受けることで、免疫(抗体)の有無を調べることができます。
ウィルスや細菌などの病原体が原因となって発症する病気を「感染症」といいます。
人から人へうつるものもありますが、ペットや家畜などの動物や食べ物・飲み物から感染するものもあります。
妊娠中に初めて感染するとおなかの赤ちゃんに影響を与える場合もあります。
妊婦さんはもちろんのこと、まわりの人も、感染症が疑われる場合は妊婦さんにうつさないよう気をつけましょう。
清潔を心掛け、外出後は手洗い・うがいを欠かさないこと、子どもや動物のだ液や糞尿に触れた場合には、よく手を洗いましょう。
風しん
風しんウィルスを病原体とする、発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とする感染症です。
妊娠4~20週に初めて風しんウィルスに感染した場合、赤ちゃんが難聴・白内障や緑内障・心臓疾患を起こすことがあります(先天性風しん症候群)。風しんにかかった記憶がなかったり、免疫(抗体)が十分にない女性は注意が必要です。
妊娠初期に検査で抗体価の低かった人は、以下のことに気を付けてください。
また、20~30代の男性で風しんの免疫のない人はたくさんいるとされています。感染して家や職場などで妊婦さんにうつさないよう、夫や家族などが予防接種を検討することも大切です。
なお、風しんがすべて先天性風しん症候群を起こすわけではありません。妊娠週数によってもリスクは異なります。不安なときは産婦人科医などに相談をし、よく説明を聞きましょう。
サイトメガロウィルス感染症
サイトメガロウィルスによる感染症です。
多くの人は成長の過程で免疫(抗体)を獲得しますが、特に妊娠初期に初めて感染した場合は、おなかの赤ちゃんに肝臓障害や難聴などの影響が出ることがあります。
トキソプラズマ症
加熱が不十分な肉、猫のフン、土などに存在するトキソプラズマ原虫による感染症です。
妊娠中に初めて感染した場合、おなかのあかちゃんに影響が出る場合があります。免疫(抗体)があればまず心配はありませんが、ペットのフンの始末など衛生には気をつけましょう。
感染源は大きく分けて3つあります。空気感染やヒトからの感染などはありません。
妊婦さんが感染する主な感染症
詳しくは、国立感染症研究所のホームページを御覧下さい。
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