トップページ > 健康・福祉 > 医療 > 感染症対策 > 新型コロナウイルス感染症-埼玉県の新型コロナ情報- > 新型コロナウイルス感染症に関する知事発言等について > 専門家会議後の知事発言内容(10月28日)(テキスト版)
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掲載日:2022年10月28日
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知事
どうもお疲れ様でございます。今日は、第65回の埼玉県新型感染症専門家会議を開催をさせていただきました。今日は、専門家の方々にいくつか諮問をさせていただきましたが、1つ目は、国が今、今年の冬の季節性インフルエンザとの新型コロナウイルスの同時流行、いわゆるツインデミックを想定をした上で、日本全体でピーク時には1日75万人の患者が生じる可能性があると言っております。この想定を受けて、専門家の皆様に対して、本県の同時流行に備えた体制を検討をし、ご意見をいただいて、それについて決定をしたということがございます。そして、もう1点は、これから年末年始になって参りますけれども、この年末年始において、いわゆるそのパーティーとかですね、人が集まる、こういった状況がございますので、私どもといたしましても、例えば今要望が多い立食パーティーについてどのようにしていくか、そして、3つ目にですね、今後のワクチン接種へのお願いや、或いはこの、今回のこれに伴いますけれども、検査キットの購入のお願い等について、今日は諮問をさせていただき、先生方から様々な忌憚のないご意見ををいただいたということでございます。大体それが主なことでございました。いくつかまず私の方から、今お話した柱について、具体についてご説明をさせていただきたいと思います。
まず、本県のピーク想定ですけども、国の想定に従って、本県のピーク想定を算出した場合、1日当たり48,700人ということになります。第7波と比較をしても、3倍から4倍ということになろうかと思います。内訳については、新型コロナが第7波のピークの約2倍になりますけれども、26,000人となります。そして、インフルエンザについては約22,700人ということになります。その内訳になりますけれども、高齢者が5,900人、そして中学生から64歳、ここが30,200人。このうち基礎疾患のある方ですとか、妊娠をされてる方、妊婦さんの場合は1,500人がこの中に含まれているというふうに考えています。また、小学生以下のお子様が12,600人、こういうその年齢構成、もしくは基礎疾患等のある方の構成になるというふうに想定をしています。本県としては、この左側にある通り、県民・事業者の皆様に対して、基本的な感染防止対策の徹底、或いはワクチン接種の推進、さらには各家庭でのコロナの抗原検査キットや、解熱鎮痛剤の事前購入を、まずはお願いしたいと思います。繰り返しになりますが、基本的な感染防止の徹底、或いはワクチンを可能な限り早期に接種していただくこと、そして、各家庭で新型コロナ抗原検査キットや解熱鎮痛剤の事前購入、これについてぜひお願いをしたいと思います。ちょっと後程もう少し具体についてお話をさせていただきます。その上で、このお願いをした上でのことになりますけれども、この48,700人が仮に出る場合、このうち、高齢者それから基礎疾患のある方、そして妊婦、この方々をカテゴリーとして、重症リスクが高い患者さんと位置付けます。そしてこれに小学生以下のお子さんを加えた合計約2万人になりますけども、この方々が赤い方のフローになります。この約2万人の方々につきましては、今後こういったピークになる時には、この矢印の通り、医療機関を直接受診をしていただくこととなります。この医療機関についてですが、いわゆる診療・検査医療機関、発熱外来、これはこれまでと同じであります。それと、かかりつけ医、特に高齢者の方や基礎疾患をお持ちの方は、かかりつけ医がおりますので、ここに受診をしていただく。或いはお子さんの場合は小児科、或いは妊婦さんの場合には、産婦人科がございますので、こういったところを受診をしていただいて、その上で症状に応じて、治療なり自宅待機なり、こういった形にしていただくということになります。そして、次のカテゴリーになりますけれども、この残りの方々、つまり中学生から64歳までの方々になりますけれども、この方々、約28,700人と想定をしているこの緑の方ですね。こちらにつきましては、もちろん基礎疾患無い型ですね、この28,700人に関しては、可能な限り新型コロナ検査キットで自分でチェック、セルフチェックをしていただきたいと思います。そして仮にセルフチェックで陽性になった場合には、検査確定診断登録窓口、これはすでに県で行っているものですけれども、これで判断をして、そして、自宅療養なり、或いは違う形にするなりということでお医者さんの目に1回通ってもらうパターンでございますけれども、検査確定診断窓口にご登録をいただきます。一方で、新型コロナが陰性である、マイナスと書いてありますが、陰性の場合でこの人たちでも発熱してるわけですから、症状があって陰性の方の場合には、赤い枠内、こちらですね、かかりつけ医、或いは最寄りの医療機関での受診となります。これはコロナにかかってない人です。マイナスの人です、陰性の人です。陽性の人は下になります。陰性の人はこの赤の方になりますけれども、医療機関に受診となります。一方、お手元にセルフチェックをするための新型コロナの検査キットがないという場合には、青い枠もしくは赤い枠に行っていただくということになりますが、可能な限り検査キットでセルフチェックをしていただきたいと思います。
この流れを実現させるために、本県では、同時流行下の外来医療体制確保のために、次の3つのステップで取組を行いたいと思います。1つ目は、発熱外来受診者を減らす取り組みです。そして2つ目は、発熱外来受診者の対応可能数を増加させる取組です。そして3つ目には、特に減るのが日曜・祭日です。この診療・検査機関等を含めた診療可能な医療機関が少なくなる日曜・祝日の体制強化を行うということであります。各ステップについてご説明します。まず、発熱外来の受診者数を減らす取組として、基本的な感染防止対策を推進していただき、感染しないようにしていただくこと。そして、新型コロナとインフルエンザの両方のワクチンをぜひ接種していただけるようお願いをいたします。次に、セルフチェックをする人を増やすため、検査キットの事前購入の推進をお願いをいたします。これらについては、県の広報媒体の活用、新聞紙面広告等による積極的な広報の推進、市町村への協力依頼、各種団体等への協力依頼を行いますが、2枚戻ってください。これなぜ今、セルフチェックかというと、先ほど申し上げましたが、一般の重症因子がない方、重症化の可能性が少ないと我々が判断してるカテゴリーのこの緑の方については、まずコロナをチェックしてもらいます。新型コロナの検査をしてもらいます。そこで、マイナスの方がこちらに来ますが、インフルエンザであるかどうか、この時点ではわかりません。インフルエンザの場合、発症をしてかかることになりますが、発症して48時間以内に、例えばタミフルとかリレンザのような処方をする必要があります。48時間以内にこれを円滑に受けるためには、可能な限り早期に、コロナでないことを判明をして、分かっていただいて、或いは少なくとも検査では陰性であることを分かって、これに繋げる必要があるので、例えば、発熱をしてどうしたのかなということで、例えば相談をして、それからキットを買いに行って、そしてそのキットで検査をしてということになると、効果が出ると言われてる48時間過ぎる可能性がありますので、ぜひ、事前にこのキットを買っておいていただきたいと思います。またそこで、今日専門家会議でもありましたけれども、同時に解熱剤を、ぜひご自宅でもストックしておいていただきたいと話しましたが、お子様等の場合には、処方に正しく、処方箋に書いてある、或いは約定で定められている使用法を守って、熱があるからといって大人用の、例えば解熱剤を与えないでいただきたい。これは今日、くれぐれも専門家会合でも言われました。正しく、それらについては熱があるからかわいそうだからあげるのではなく、処方に従って行い、この流れに従ってぜひお願いをしたい。
そして、このセルフチェックについては、県として広報媒体の活用や新聞紙面広告等による積極的に広報をしたり、或いは市町村にお願いをしたり、各種団体等への協力依頼を行って、セルフチェック、キットの事前購入を進めていきたいと思っています。また同時に、検査確定診断窓口の対象年齢の拡大でした。これまでは、現状16歳から49歳までが対象でありましたが、今日会議にもかけさせていただきましたけれども、異論が特にございませんでしたが、中学生から64歳までに対象を拡大をさせていただきます。また、それが不明な場合、このフローはなかなかわかりにくいので、その場合には電話相談体制#7119、或いは#8000、県民サポートセンター、受診・相談センター、陽性者相談窓口などの各種電話窓口を、これを強化することによって、実際にこういったお話をさせていただいても、実際になるまでなかなか気に留めていただけない場合もありますので、ここもしっかりと強化をするということを申し添えさせていただきます。次に、発熱外来受診者の対応可能数を増加させる取組ですが、先ほど申し上げました検査確定診療窓口の対象年齢拡大のほかに、受診可能な医療機関を拡大していくために、まずは診療・検査医療機関を増やすという試みが必要でございます。すでに10月13日の段階で、県医師会会長と私との連名で、新規募集の依頼文を出させていただいておりますがこれに加えて、改めて新規のお願い、募集をいたします。また、診療・検査医療機関以外の医療機関での診療を拡大するため、特に重症リスクが高い方を受け入れていただくために、先ほど申し上げたフローの一番上のところですけれども、埼玉県医師会の小児科医会、或いは産婦人科医会に対して、かかりつけ患者の診療を依頼をいたします。両診療科に対しては、コロナ・インフルの同時検査キットを県から提供します。ちょっともう1回フローのところ戻ってください。先ほどはセルフチェックをして、コロナが終わった後に、疑いのある人にはインフルエンザの検査をするという話でしたが、こちらについて、小児科、産婦人科の場合には、一遍にツインで行える検査キット、つまりコロナとインフルエンザが両方とも一遍でわかる検査キットを県から供与をさせていただいて、これを提供させていただいて、この両診療科ではそこで判断をしていただく、これはあの、より緊急性があるという可能性が高いからでございます。もちろんすべてにそれが使えればいいんですが現時点では、これまで、夏から県はこの両方に使えるキットの確保に努めて参りましたけども、すでにもう品薄感が若干出ているということもあってこちらに提供させていただくということにいたします。また戻ってください。そして、その他の医療機関についても、自己検査でコロナが陰性の場合には診療をしてください。これまで、コロナの疑いがあるからといって発熱患者を見なかった人たちは、この検査キットを使った場合にはぜひ見ていただきたいということを依頼をいたします。あわせて、市町村への依頼や電話・オンライン診療対応医療機関の県ホームページへの掲載、委託によるオンライン診療の拡大も行って参ります。日曜日、祝日でございますけれども、12月以降の日曜日、祝日、或いは年末年始について開院する医療機関を募集をいたします。感染急拡大の兆候が見られた場合、県はこれらの医療機関に日曜日、祝日の開院を依頼します。当該医療機関には、県の依頼から2週間以内に、日曜祝日の診療検査を開始をしていただくということにいたします。なお、オンライン診療を先に出して、それで拡大をするという案もありましたけれども、今日の会議においても、やはりインフルエンザとそれからコロナの判断を見ないで行うということは、なかなか難しいというご意見があり、県の医師会として、医師会に参加しているお医者さんやそれぞれの診療科に対して、それをしっかり見てくださいということで、医師会の中では内諾をいただいているということでございますので、可能な限り診療ができる窓口を拡大することによって、オンラインも拡大はしますけれども、すいません、オンラインで一義的にこれを判断するということは行わないということでございます。
次に、ワクチン接種のご協力のお願いですが、ワクチンを接種することで、確実に致死率、或いは重症化率が下がるという統計的な結果が出ております。感染予防の効果があるということも、国の感染研の調査でわかっており、少なくとも、季節性インフルエンザに対する感染予防効果と同等もしくはそれよりもあることが分かっています。そこで早期のワクチン接種を是非ともご検討いただきたいと思います。県では、市町村の、ワクチン接種体制を補完をし、ワクチン接種を強力に推進するため、埼玉県南部ワクチン接種センターを、知名度が高く県内最大のターミナル駅である大宮駅のそばにある徒歩3分ソニックシティに、11月3日木曜日から新たに開設をいたします。11月からこの南部会場を加え、東西南北4つの会場で、県民のワクチン接種を、市町村のワクチン接種を強力に後方支援をして参ります。オミクロン株対応ワクチンについては、これまで前回接種から5か月間を経過しなければ接種できませんでしたが、10月21日より、3か月間の接種間隔で接種できるようになりました。ご自身はもとより、家族友人、愛する方のため、年末の前に大きなパンデミックがあるというようなことを指摘する専門家もおられます。年末の前に、ぜひワクチン接種がお済みでない方は、早めの接種をお願いいたします。最後に、特にお願いしたいことでありますが、発熱時の体調不良時、速やかに自己検査できるよう、新型コロナ抗原検査キット、解熱鎮痛剤を改めてのお願いですが事前に購入をしてください。お願いでございます。発熱時に検査キットが陽性の場合、早期にオンラインの確定診断を受け、安心して療養に入ることができます。また、発熱時に検査キットが陰性である場合でも、かかりつけ医や最寄りの受診機関が受診しやすくなります。また、先ほど申し上げた陰性でかつ、インフルエンザの方が陽性の場合には、治療薬の効果が期待できる発症48時間以内の服用がより確実になります。皆様のご協力が必要であります。検査キット等の事前購入についてお願いを申し上げます。
そして次に、もう1つのトピックでございましたけれども、年末年始の立食パーティーについてでございますけれども、今日、諮問をさせていただいた結果、この4点について留意をしていただいて、立食パーティーをしていただきたいと思います。ただし、これは前提がございまして、ホテル等のですね換気が良いところ、きちんとした設備が、関係設備があるところでの立食パーティーなんですけれども、4点あります。1つ目は、食事の場面と歓談の場面を明確に、区分をしてくださいということであります。これ、次のパネルを見ていただきたいんですが、これが場所を区切ったパターンです。例えば、飲食するエリアと立ち飲みするエリアを分けてください。これが1つです。もう1つのパターンは次のパネルですが、スケジュールで食事する時間と、それから、イベント、歓談タイムなどを分けていただく。このどちらかのパターンですが、もう一度最初のところ戻ってください。食事の場面と歓談の場面を明確に区分をすること、これが1点であります。2つ目ですが、例えば、食事をするとかですね、或いはずっと飲み続けるとか、これがやはりよくないという今日ご意見もありまして、パーティーの時間は、事前にきちんと設定をしていただいて、可能な限りの短時間にしていただきたい。これが2点目のお願いです。3つ目、これがとても大切なことだという指摘でしたが、健康な方のみ参加する。ちょっと調子悪いという方々がやはり来られてしまうとどのような対策をしても、どうしてもオミクロン株、うつってしまう可能性があります。そこで、健康な方のみ参加、症状があるとか何か不安のある方は参加しないでいただきたい。これが前提です。4つ目、手指消毒を徹底するための消毒液等を設置するということであります。例えば、手袋等を使って、ビニール手袋等を使って、例えばトング等で取ったりすることもあろうかと思いますが、これはほとんど意味がないという、そういった先生方のご意見で、そうではなくて、トングを使う前に消毒をする。そのことの方がはるかに効果があるということでございますので、消毒液等を設置すると、4つです。食事の場面と歓談の場面は分けてください。パーティーは、事前に設定をして、短時間、そして健康な方のみの参加、そして、手指消毒のための消毒液を設置する。この4点をお願いすることによって、年末年始の立食パーティーを、節度ある形で、感染症対策を行いながらできるのではないかという今日ご意見をいただきましたので、これを経済団体等には、今後配布をさせていただく予定でございます。
私からのご説明は以上でございます。
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