トップページ > 健康・福祉 > 医療 > 感染症対策 > 新型コロナウイルス感染症-埼玉県の新型コロナ情報- > 新型コロナウイルス感染症に関する知事発言等について > 定例記者会見の知事発言内容(5月18日)(テキスト版)※抜粋
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掲載日:2021年5月18日
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お疲れ様でございます。私の方からは、4点、ご報告をさせていただきます。
まずは、「行政手続きのオンライン化」について、現時点の状況をご報告いたします。県では、デジタルトランスフォーメーション、DXの実現を推進しておりますが、1足飛びに実現できるわけではございません。ステップを踏みながら進めていく必要があり、その第一段階はデジタルバッチ、つまり既存の業務をデジタルに置き換えていく、これが最初のステップです。
具体的には私が就任当初から進めている、ペーパーレス化がこれに当たります。今日ご報告する行政手続きのオンライン化もその一つであります。オンライン化に向けた大きな阻害要因の一つとなっていた、押印については96.4パーセントを廃止することといたします。押印見直しの方針としては、認印についてはすべて廃止をいたします。そして登記、登録印については、印鑑証明書の提出を求め、厳格な本人確認が必要なものを除き、原則として廃止をすることといたします。見直しの結果、押印を求めている様式、7,414件ございますけれども、そのうちの96.4パーセントの7,149件の押印を廃止をすることといたしました。既に6,275件は廃止済みでありますけれども、残りの874件については、例えば補助金の募集開始までに改正を予定しているものなど、今後順次廃止をしてまいります。一方、当面押印が存続するものは、全体の3.6パーセント、265件となります。その内訳ですけれども、国の法令などによって押印が必要なものが216件あります。例えばそれは、地方自治法で規定されている契約書などであります。また、押印に関わる取り扱いが今をもってもなお国から県に示されてないものもこの216件に含まれており、これにつきましては、国から示され次第、廃止をしてまいります。県の規則などを根拠として押印が必要なものは、49件あります。これらはすべて厳格の本人確認が必要で、印鑑証明書の提出を求めるものであります。見直しの具体例ですけれども、県税に関する申請書、報告書、各種補助金の申請書、県からの支払いに関わる請求書、職員の育児休業承認請求書について、押印を廃止いたしました。一方、マイナンバー情報の開示に関わる委任状は、印鑑証明を必要とする厳格な本人確認が必要なことであることから存続をするものといたします。押印廃止などの結果、県民や事業者が行う手続きのオンライン化を進めることができます。押印見直し前の、令和3年2月と比較をすると、これが前回調査ですが、2.7倍オンラインでできる手続きが拡大をいたしました。具体的には、オンラインでできる手続きは、令和3年2月時点で562件でありましたが、令和3年4月1日の速報値では、1,541件へと急拡大をいたしました。またすでに、オンライン化を予定している手続きも408件ございます。一方で、オンライン化を検討中の手続きもまだ全体の半分近くがございます。オンライン化を阻害している要因としては、提出書類として戸籍謄本の原本が必要であったり、対面による受付によって、詳細な確認を行う必要があったりする場合がございます。引き続きこうした手続きについて、オンライン化を前提とした、行政プロセスの見直しを行い、オンラインで受付可能な手続きを増やしてまいります。また国の法令等を根拠とした要因で、手続きのオンライン化が難しい場合もございます。そのため、こうした手続きについては、国に対して必要な法令などの改正を要望してまいります。手続きのオンライン化で、県民や事業者の皆様の場所を問わず、時間を問わず、いつでもどこでも、行政手続きが可能となります。県民や事業者の皆様には、県庁に足を運ばず、手続きができるオンライン手続きをぜひご利用頂きたいと思います。現時点では、まだスタート地点です。今後さらに、オンライン化を進め、県民や事業者の利便性を確実に進めていきたいと思います。
次に、高齢者の暮らしを支える「プラチナサポートショップ」について説明させていただきます。本県は、団塊の世代がすべて75歳以上となる2025年にかけて、後期高齢者が全国トップクラスのスピードで、増加をしてまいります。特に介護ニーズが高いと言われる85歳以上の高齢者は、2040年には、現在の2倍以上に増加することから、一人ひとりの生活支援ニーズも今以上に多様化することが想定されます。また、高齢者がフレイル(虚弱)状態になるのは、社会との繋がりを失うことから始まるとも言われており、人との交流など繋がりを保つことがフレイル予防にとって重要であります。そのため、高齢者の生活支援や、交流につながるサービスを紹介する専用サイトとして、「プラチナサポートショップ」を本日よりスタートさせることといたしました。この取り組みは、企業等にご協力を頂き、移動販売、あるいは見守りなどのサービスを実施する店舗等を登録し、この情報を専用サイトで公開することで、高齢者の利用を促進し、生活支援、介護予防を推進するものであります。このように高齢者向けの事業者のサービスを取りまとめて、県で情報を提供する取り組みは、全国でも初めてのものとなります。昨年8月から、高齢者の暮らしを支えるサービスを提供している事業者の募集を行い、サービスの登録を進めております。専用サイトでは、サービスの内容や提供場所を地図で表示するなど、高齢者やそのご家族などに向けて、わかりやすく情報発信をいたします。この登録サービス例をちょっと具体的にお話します。例えば、イトーヨーカ堂、コモディイイダ、コープみらいなどは、買い物支援、あるいは宅配サービスなどを行っています。埼玉りそな銀行、あるいは日本郵便などは、見守り防犯サービスなど、ウエルシア薬局、セブン-イレブン・ジャパンなどは、貸しスペースや、多目的トイレの提供などのサービスを行なっています。なお、専用サイトのサービスの登録にあたっては、その事業者が新型コロナウイルス感染症対策に取り組んでいることが絶対条件となります。なお、専用サイトのサービスは原則65歳以上の方であれば利用することができますが、有料無料など、個々の利用条件は、サイトでご確認をお願いいたします。5月18日現在、1,795件の登録を頂いております。今後も多くの事業者の皆様のご協力をお待ちをしております。また感染症対策を行った上で、高齢者が集う通いの場や、家でできる介護予防体操などの情報も、このサイトを通して、これですね、確認ができますので、合わせてご利用いただけるようお願いします。県では、市町村と連携して高齢者の生活をサポートし、それを支える企業活動を支援することでSDGsの理念でもある「誰一人取り残さない社会」の実現につなげたいと考えています。
次のパネルですが、本県の特産物の一つである「狭山茶」の新茶の販売が始まったのでお知らせをいたします。本県における茶の生産状況ですが栽培面積は全国8位、荒茶の生産量は10位、そして産出額は7位となっています。東日本ブロックでは静岡県に次ぐ茶の産地となっています。本県での茶栽培の歴史は古く、およそ800年前の鎌倉時代に京都の僧侶が現在の川越市に茶の種を蒔いたのが始まりといわれています。県内の主産地は入間、所沢、狭山市で、写真はこれですね。入間市の金子地区に広がる茶畑の風景でございます。「夏も近づく八十八夜」。ここにメロディマークが書いてあるんですが歌いません。で、始まる唱歌「茶摘(ちゃつみ)」に歌われる通り、立春から数えて八十八夜、今年は5月1日でありましたけれども、このころが新茶の摘み取り時期であります。新茶の摘み取りは桜前線と同じように南から北へと北上してまいります。4月上旬に鹿児島茶から始まり、その後、京都の宇治、静岡と続きます。狭山は4月下旬から茶摘みが行われ、5月中旬のちょうど今頃から店舗に新茶が並ぶことになります。皆さんは、「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」という歌をご存知でしょうか。お茶の生産地の中では最も北に位置しており、冬の厳しい寒さに耐えることによって茶葉が肉厚になり、香りとおいしさがギュッと濃縮されます。また、「狭山火入れ(さやまびいれ)」という独特の仕上げ技術を加えることによって、このギュッと濃縮された葉っぱが、さらに深い味わいとなり狭山茶の美味しさが引き出されることになります。特徴の2つ目ですけれども、生産者自らが栽培、販売を一貫して行う「自園(じえん)・自製(じせい)・自販(じはん)」という伝統的な経営スタイルであり、いわゆる「6次産業化」の先駆けとなっています。今年の新茶の状況ですが、2月以降、暑い日が続き雨も適度に降るなど、お茶にとっては恵まれた気象条件となりました。良質な生葉(なまは)が生産されています。また、新茶には「テアニン」という甘味や旨味成分が豊富に含まれています。ちょうど今が、1年で最も美味しい狭山茶を美味しくいただける時期なので、ぜひとも県民の皆様に味わって頂きたいと思います。県の農産物お取り寄せサイトでも購入できますので、ぜひご覧ください。また、茶産地の小売店やあるいは農産物直売所でも購入できます。
次に、茶の振興に向けた県の取り組みについてお知らせをいたします。新型コロナウイルスの感染拡大により、例年各地で開催をされている新茶祭りなどが中止となり貴重なPRの機会が失われました。そこで、県では、コロナ禍における需要拡大策として、6月からウェブ上で、狭山茶をPR するための情報発信を行い、新たな需要創出に向けた取り組みを行います。1つ目の「オンライン狭山茶まつり」は、ウェブ上で狭山茶の消費拡大につながる様々なコンテンツを配信するもので、6月と11月にオンラインイベントの開催を予定しています。特設ホームページでは商品の購入も可能なので、多くの県民、県外の皆様にもご覧を頂き狭山茶の魅力を感じていただきたいと思います。次に、レシピコンテストですけれども、茶葉を使った料理やお菓子などのレシピを県民の方から広く応募をするものであります。6月からレシピの募集を開始する予定であります。前回、本当にこれ、美味しいレシピがたくさん集まりました。奮ってご応募をお願いいたします。また、これらの取り組みをSNSなどで、積極的に発信していく予定であります。自宅で過ごす時間が増えていると思います。ぜひ、狭山茶の新茶をじっくりと味わって、ほっと一息入れていただければと思います。
次に、県が設置する高齢者向けワクチン接種センターの状況について、予約受付開始日が決定いたしましたので報告をさせて頂きます。5月25日に予約サイトを開設し、インターネットのみで予約を受け付けることとしました。予約は2回に分けており、まず5月25日には6月1日から15日までの分の受付をいたします、次に、2回目の6月9日につきましては16日から30日までの分を受け付ける予定としております。この2回目の分におきましては、その時の市町村における高齢者の接種状況を勘案しながら、他の役割を強化したいと思っています。ちなみに、この1回目の予約を入れて頂きますと、例えば、6月何日という日にちが指定されます。その時に、この何日、自動的に翌月の同じ日、同じ時間に2回目の予約が入るようになります。つまり、6月6日の6時に予約の1回目がされた人は7月6日の6時、こういう形になります。利用者の皆様には、その前提で予約を入れていただきたいと思います。また、それに先立ち、明日5月19日になりますけれども、午前9時から相談のための電話窓口を開設します。こちらの電話からは接種の予約はできませんので、ご注意いただきたいと思います。なお、接種センターの概要は、すでに先週、ご案内させていただいたとおりであります。
最後に、高齢者接種の希望される皆様にお願いであります。県の接種センターは、あくまでも市町村における接種の補完であります。6月末までには、高齢者全員が2回接種できる分量のワクチンが配分される計画が、国から示されています。各市町村で、確実に接種を受けていただくことができますので、ご心配はありません。特に、移動が難しい方、持病持ちの方は、ぜひ地元で市町村のワクチン接種を受けていただきたいと思います。しかしながら、接種の状況等にも応じて、我々は補完的な役割を果たさせていただきます。なお、県と市町村での重複予約といった行為は、ワクチンの無駄に繋がるのみならず、適切な接種の妨げとなり、事故にも結びつく可能性があります。厳に慎んでいただくようお願いをいたします。私の方からは以上です。
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