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掲載日:2022年10月18日

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定例記者会見の知事発言内容(10月18日)(テキスト版)

お疲れ様でございます。まず私の方から何点かご報告をさせていただきたいと思います。

まずは、令和5年度の予算編成方針についてであります。本日、県庁内各部局に予算編成方針を示し、令和5年度の予算編成作業が本格的にスタートすることとなります。長引くコロナに加え、ロシアによるウクライナ侵略や円安の進行などにより、原油価格・物価高騰は先行きが見通せず、県民や事業者が置かれる状況はますます厳しくなっていくことが予想をされます。令和5年度は、まずはコロナに対する備えはもとより、足元の経済的なダメージから1日も早く回復をしていく必要があります。また、この危機を乗り越えて、企業利益が個人所得の向上に繋がる経済の好循環を目指し、産業構造や働き方・暮らし方に変革をもたらす効果的な取組を通じて、今後迎えるであろう人口減少社会の中でも、持続的な発展をしていくための礎を築いていく所存であります。このため、令和5年度の予算編成は、次に掲げる三つの方針のもとに行います。まず1点目でありますが、「『人・企業・地域』の未来への確かな布石」であります。現在直面しているコロナ禍、原油価格・物価高騰の危機に対し、これまでも全力で取り組んで参りましたが、コロナ禍は人々のデジタル化への意識を一転させ、テレワーク等の身近な変化だけではなく、新たな価値を生み出すデジタルトランスフォーメーションが進む契機となりました。また、物価高騰をきっかけにし、再生可能エネルギーの活用などの脱炭素化や、物価高騰等の影響を受けにくい経営体質への転換がますます進んでいくものと見込まれています。75歳以上の高齢者人口が日本一早いスピードで進んでいく埼玉県、異次元の高齢化への対応はもとより、これらの流れをとらえて、人材育成としての「人」、そして強い埼玉県経済に不可欠な要素としての「企業」、この人や企業が根付いている「地域」、これらの「人・企業・地域」を三位一体として、持続可能な成長をできる施策を推進することで、未来への確かな布石、礎として参ります。2つ目は、今年度からスタートした5か年計画の副題にもなっておりましたけれども、「『日本一暮らしやすい埼玉』実現への加速」であります。あらゆる人に居場所があり、活躍でき、安心して暮らせる社会の実現に向け、2年目となります令和5年度の対策を強力に推進する必要があります。コロナ禍を経て、今後さらに人口減少や異次元の高齢化が進んでいく中にあたり、多種多様な価値観やライフスタイルが広がることが見込まれており、「誰一人取り残さない」といった観点がますます重要となります。さらには、気候変動による豪雨などの自然災害の激甚化・頻発化、或いは、首都直下型地震、新たな感染症の流行など、県民の安全を脅かす事態も懸念されるところであります。このような前提の上に立ち、高齢者、女性、LGBTQなど、誰もが社会に参画し、お互いを尊重し、共に生きる社会をつくる取組や、災害や脅威から県民を守る取組などをさらに進めて参ります。3つ目は、「EBPMの考え方、エビデンスベースドプログラムマネジメントの考え方に基づいた不断の行財政改革の推進」であります。今後の社会保障関連経費の増加が避けられない中、その時々の県民のニーズに答え続ける埼玉県庁であるために、不断の行財政改革を推進する必要があります。限りある財源だからこそ、歳出面においては、インプットから成果までの因果関係を明確にするロジックモデルを活用し、予算や人員等のインプットに対して効果の高い事業を構築するとともに、事業成果を測定できる指標を設定し、事業の転換・再構築を目指して参ります。さらに、歳入面におきましても、引き続き国庫補助金の活用や有利な県債の活用を進め、財源の確保に全力で取り組みます。これらの取組を進め、将来に備えた基金残高を確保し、県債残高の適正な管理につなげて参ります。以上、3つの方針を定め、予算編成を行い、「日本一暮らしやすい埼玉」の実現に向けた取組を進めて参ります。なお、現時点での収支見込みでありますが、今後の予算編成過程において調整が必要な額は一般財源ベースでありますけれども、1,377億円となっています。ちなみに一般財源とは、県税や地方交付税など使途が特定されておらず、県が施策を行うにあたり、自由にその使い道を決めることができる財源のことであります。この金額はあくまで一定のもとに推計をされたものであり、今後、歳入歳出をしっかり精査することにより、最終的な調整を図って参ります。

次に、「『全国版 旅して!埼玉割』観光応援キャンペーン」についてであります。コロナ禍で大きな影響を受けている観光関連事業者を支援していくため、全国からの旅行者が埼玉県を訪れていただき、お得に旅行ができる観光応援キャンペーンを実施しております。キャンペーンの内容でありますが、埼玉県民及び全国からの旅行者に対して、本県への日帰り・宿泊旅行の旅行代金40%の割引と、地域観光クーポン券の配布を行うものであります。これは、まず旅行代金の割引なんですが、上限額は8,000円。そして、旅行会社が販売する航空機料金や鉄道の特急料金等を含む、これは旅行のパッケージもしくは宿泊旅行商品のことの上限であります。それ以外の上限額につきましては、5,000円となります。クーポン券は、平日の旅行の場合には3,000円。そして休日の場合には1,000円分を配布をいたします。宿泊と日帰りでは、平日・休日の曜日の設定が異なっておりますので、ご注意をいただきたいと思います。キャンペーンの対象となりますのは、今月10月11日より、年末12月20日までの旅行であります。クーポン券の利用期間については、締切の翌日の12月21日までとなります。なお、ご利用いただくためには事前の予約が必要です。宿泊施設への直接予約、もしくは旅行会社やオンラインの予約サイトを通じて予約をしていただくこととなります。本日現在で、対象となる宿泊施設は173施設、クーポン券を利用できる店舗数は3,239店舗となっております。なお、お気をつけいただきたいんですけども、利用する際には、3回のワクチン接種またはPCR検査等による陰性の結果を確認することが必要となります。キャンペーンに参加している旅館や、クーポンが利用できる土産物店等の一覧表等の事業の詳細・観光情報などは、県の公式観光サイト「ちょこたび埼玉」で検索をいただきたいと思います。旅行者の皆様におかれましては、「新しい旅のエチケット」等のガイドラインにのっとった感染症対策をぜひお願いを申し上げます。なお、9月議会で議決された補正予算により、県内宿泊者に最大3,000円のクーポンを配布する「とくとく埼玉!観光応援キャンペーン」を11月中旬より開始をいたします。県内をさらにお得に旅行できますので、ぜひご期待をいただきたいと思います。観光応援キャンペーンを利用し、この後ご紹介するスタンプラリーなどのイベントを楽しみながら、秋の埼玉をお得に旅してください。次に、「彩の国の魅力探索」についてであります。今回は、スマートフォンから参加可能な2種類のスタンプラリーを紹介します。どちらも県内各地のスタンプスポットに設置されている二次元コードをスマートフォンで読み取っていただきます。そうすると、スタンプを獲得できる、そしてこれを集めていただくというものです。まず1つ目は、「彩の国鎌倉めぐりスタンプラリー」であります。実施期間は、今月1日より令和5年、来年の1月15日までであります。比企一族や畠山重忠ゆかりの地や周辺の観光スポット10か所に設けられたスタンプスポットには、歴史上の人物を模したキャラクターパネルがございます。3か所以上のスタンプを集めていただくと、県内宿泊施設のペア宿泊券や、滑川町の谷津田米、鳩山町の鳩豆うどんなど、地域の特産品等が当たる抽選に応募ができます。さらに、5か所のスタンプを集めていただくと、先着1,000名の皆様には、特製クリアファイルを進呈いたします。大河ドラマで描かれた比企一族や、畠山重忠へ思いを馳せながら、彩の国の花やグルメを楽しんでいただきたいと思います。次に、本県の、“遊び・体験、花、うどん、酒”をテーマとしたスポットを巡る「デジ玉スタンプラリー」でございます。実施期間は、今月1日より、令和5年の2月28日までとなっています。神川町の城峯公園で見頃を迎える冬桜など花の名所や、「隠れた酒どころ埼玉」のおいしい地酒の酒蔵、個性豊かなクラフトビールやワインの醸造所、本県の多彩なうどんを味わえる県内各地のうどん店舗など、県内222か所にスタンプスポットを設置しています。スタンプを集めると、県内宿泊施設のペア宿泊券や県産品等が当たる抽選に応募ができます。また、クレヨンしんちゃん家族都市特別企画として、日本で初めて家族都市を締結した秋田県・熊本県の県産品が当たるWチャンスも用意しております。スタンプラリーに参加し、遊んで、食べて、五感で本県の魅力を探索し満喫をいただきたいと思います。次に、「観光キャンペーン及びアニメイベント」についてご紹介します。まず、ドトールコーヒーと連携した観光キャンペーンであります。令和6年から新一万円札の「顔」となる本県の偉人渋沢栄一翁と、埼玉県の多彩な観光の魅力を株式会社ドトールコーヒーと連携してPRをいたします。実施期間は、今月の1日から11月30日までであります。埼玉県内60店舗で配布している渋沢栄一翁デザインのスタンプカードにスタンプを5つ集めて応募すると、抽選で深谷市の地域通貨「ネギー」や素敵な埼玉県産品をプレゼントします。また、県内60店舗と、都内41店舗で渋沢栄一クイズに10問正解をしていただくと、実施店舗で利用できるホットコーヒー1杯無料券が貰える。そして、実施店舗ではパンフレットや専用WEBサイトから観光情報を入手できますので、コーヒーを楽しみながら、埼玉の多彩な観光の魅力を発見し、秋の観光を楽しんでいただきたいと思います。続いて、今年で10回目となりますアニ玉祭をご紹介します。開催日は今週末となる10月22日土曜日です。今回は3年ぶりに、大宮ソニックシティでリアルイベントを開催するほか、ソニックシティ公式YouTubeによるオンライン配信も行うハイブリッド開催といたします。このリアルのイベントでは、本県のアニメ聖地を紹介するパネルや、ソニックシティ前の鐘塚公園では、痛車が展示されます。また、株式会社武蔵野銀行のご協力により、本店2階のM's SQUAREでは第10回記念展示として歴代のチラシやコラボ商品等がご覧をいただけることになります。一部の催しについては、定員制のイベントともなりますが、ぜひ埼玉のアニメの魅力を見ていただきたい。自由に楽しめますので会場に足を運んでください。オンラインでは、埼玉特命観光大使であります藤咲彩音さんや、埼玉県出身の声優である久保田未夢さんをメインMCに起用し、本県ゆかりのアニメであるヤマノ ススメとコラボした番組を放送いたします。また、埼玉バーチャル観光大使である春日部つくしさんが登場をして、本県ゆかりのVTuberと一緒に、県内の観光地やグルメなどを紹介する「埼玉VTuberコレクション」などを公開いたします。ぜひご覧いただきたいと思います。「全国版 旅して!埼玉割」観光応援キャンペーンを含め、今回紹介したデジタルスタンプラリーなどのイベントについては、埼玉観光情報サイト「ちょこたび埼玉」でも紹介していますので、ぜひチェックをしてください。

次に、「埼玉県南部ワクチン接種センターの開設」であります。オミクロン株対応のワクチンの接種促進を図り、市町村の接種体制を補完するため、埼玉県南部ワクチン接種センターを、大宮の「ソニックシティビル」に、11月3日、オープンをいたします。本日15時から県の専用予約サイトにて受付を開始いたします。稼働日は木曜日から日曜日までとなります。週4日間ですけれども、接種会場であるこのソニックシティについては、県内最大のターミナル駅、大宮駅から徒歩3分の好立地で、知名度も高い施設です。11月からこの南部会場を加え、東西南北の4会場で、県民のワクチン接種を強力に促進します。受付時間は10時30分から19時までとなっています。また若い世代の方は、発熱等の副反応を意識して、金曜日の夜の接種を希望される方も、多くなっています。そこで、仕事帰りや学校帰りの方でも利用しやすいよう、東部並びに南部の会場においては、金曜日のみ、受付時間、夜の9時(21時)まで延長し、夜間接種を実施します。ぜひ多くの方にご利用いただきたいと思います。すでにご案内ではありますが現在、県のワクチン接種センターは、南越谷駅、新越谷駅、至近の東部の「南越谷ラクーン」の会場、そして、川越駅徒歩1分の「山崎ビル」の西部会場、そして熊谷駅から徒歩3分の「ニットーモール」にある北部会場で行っています。どこも、ターミナル駅から近く、仕事帰りにもご利用いただけます。県の会場で使用するオミクロン株対応ワクチンは、モデルナ社製であります。現時点の対象は、初回接種が完了し、最終接種日から5か月以上経過した18歳以上のすべての方であります。なお、接種間隔については、現在、国がさらに短縮する方向で検討していると聞いております。南部会場がオープンする時には、この間隔の期間は短縮をされていることも想定されます。今後の情報にご留意いただきたいと思います。受付は、インターネットの専用サイトから事前に予約していただくことが確実ですが、事前予約なしの当日受付も実施しております。事前予約なしで、当日来場される方は念のため、当日受付を実施している時間帯を「埼玉県ワクチン接種センター」で検索をしていただき、当日の時間帯ごとの混雑の状況、受付状況をご確認の上、ご来場いただきたいと思います。また11月からはすべての会場で、武田社のワクチン(ノババックス)による初回接種も実施します。このワクチンは、副反応の頻度が他のワクチン(ファイザーやモデルナ)よりも、少ないとされています。初回接種がまだ済んでいない方はこの機会にぜひご利用ください。オミクロン株でもデルタ株でも接種した方と接種していない方と、本当に大きな差が死者の場合には出ています。ぜひ、初回接種が済んでいない方、ぜひご検討いただきたいと思います。これまでの2年間、年末年始に新型コロナが流行しています。何よりワクチン接種者と未接種者との間には、先ほど申し上げた通り、致死率などに大きな差があります。今年の年末までに、重症化リスクの高い高齢者のみならず、若い世代の方々にも、ご家族や愛する方の命を守るために接種をお願いいたします。ワクチンの接種がお済みでない方、もう一度繰り返しますが、接種をお願いいたします。

私からは以上です。

 

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