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掲載日:2021年5月25日
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知事
はい、皆さんお待たせをいたしました。本日は、先週に引き続き、県の新型感染症専門家会合を第32回となりますけれども、開催をさせていただき、専門家の先生にお集まりをいただきました。今日の主体でありますけれども、県の方からは、専門家の先生方に対して、2つのことを諮問をさせていただきました。
1点目でありますけれども、まずは現状について、ご説明をさせていただいた上で、現状をどう評価するか、ということであります。前回の先週の専門家会合においても、同様にお伺いをしたことではありますけれども、今我々の方からは、今日の記者会見でも申し上げた通り、新規陽性者にしても、あるいは病床にしても、一定程度、これまでよりも、悪化のペースというんでしょうか、増加のペースというんでしょうか、こういったものは、ペース自体は下がってきていると、これは事実でありますが、ただ我々としてはわからないことも多いので、高止まりをしてるし、懸念をしていると、こういった評価をして、今日皆さんにご説明をさせていただいたのが今日の記者会見でありました。これについて、どのような評価をされるか、これが1点目であります。
2点目については、それを受けた上で、5月31日で緊急事態宣言にせよ、国が一緒にやると言ってますけれども、まん延防止等重点措置、埼玉県が対象でありますが、これが期限を迎えることになります。その後、どのように対応していくかについて、私どもの方から諮問をさせていただいて、お答えをいただいたということであります。
まず前者からお話をさせていただきます。前者については、実は言葉遣いがほとんど先生方が一緒だったので、そのまま申し上げさせていただきますけれども、埼玉県においては、何とか持ちこたえているという言い方を先生方2、3人、同じ言い方でされておられました。埼玉県においては、何とか持ちこたえて少し減少してきていると。ただ、これが手放しで喜べるような状況ではなくて、これは例えば皆さんが緩んでしまうというんでしょうか。例えば、感染防止措置が徹底されないようなことに結びつくのであれば、すぐにでも拡大をしてしまう。そういったこともありますので、全体的で見ると、ステージ3が今多いので、これをしっかりと減らす必要があるけれども、このままゆっくりと何度か地域的に減らしてるのかこういったことも含めて、コントロールしていくべき。また、英国株が大きなインパクトを与えるはずなのに埼玉県においては、早期の介入等において、英国株を大きなインパクトに結果としてしていないので、そこについては引き続き行うべき。ただし、インド株に対する新しい脅威も出てくる可能性があるので、やはり早期の介入を行ってコントロールをして欲しい。あるいは別の先生からは、重症の病院に入れることもやはり遅れてしまうと実は厳しくなってしまう。例えば薬物の治療等がしっかり行われて重症のところに来るのか、放置されてというのでしょうか、それで来るのかによって実は全然違うということなので、やはり早期の介入、早めの対応というもの、これはクラスターもそうですが、それをしっかりと地味だけれどもできているので、これをしっかりやれということ、それからそれを広報しろと。つまり、単にこれが危ないからこれしないでだけではなくて、こういうことができたので、例えば英国株が埼玉ではほとんど広がってないとか、広がっているけれども、陽性者の拡大に繋がっていないとか、そういったことをきちんと言った方が良い。こういったアドバイスを何人かの先生からいただきました。これが評価の方でございます。
それから2つ目の方の、これらを踏まえて、まん延防止等重点措置については、現時点では緊急事態措置に移行するという状況ではないと。しかしながら、すべてを解除をする状況にはないので、まん延防止等重点措置を継続をするという我々の諮問に対して、先生方からは、これは全員だったと思いますけれども、了承ということであったと思います。他方で、先週ですか、皆さんにもご報告をいたしましたけども、3つの柱で強化をするパッケージ、これについても、先週お示しをしましたけども、しっかりと組み込んだ上で、措置自体は一定の強化をして、緩まないように努めた上で、まん延防止等重点措置の継続につなげるべきではないか、この2点が、本日、先生方からいただいた、我々の諮問に対するお答えであったというふうに思います。
ワクチンの話がありました。これはこちらから諮問をしたわけではありませんけれども、ワクチンの接種について、議論にもなりました。そこでは、打ち手として、例えば潜在看護師を使って欲しいとか、あるいはワクチンそのものはしっかりとくるので、接種体制について、まだ始まったばかりのところも多いと思いますけれども、そこを円滑に進めていくよう努力をして欲しいとか日曜日については、打ち手が割といるので使って欲しいとか、こういった話がありました。またかかりつけ医を持たない人であっても、診療所におけるかかりつけによる接種、これを行うことで協力をする余地が医師側にはあるのでぜひやって欲しいと。こういったお話がございました。
それから、ワクチンに来たのはさっき言った強化パッケージの柱の1つがワクチン接種でございますので、そこについてしっかりやれと。そこのところから、ワクチンのご意見を随分いただくようになりました。県といたしましても、市のワクチン接種の支援を全面的に行っていくつもりでありますけれども、今日いただいた先生方のご指摘、例えば潜在看護師をもっと使えとか、あるいは日曜日、土日であれば、お医者さんが打ち手がいるとか、こういった話については、しっかりと市町村の方にもお伝えをさせていただきたいというふうに思っています。私の方は以上です。
金井県医師会長
知事からのお話と重複するところがあるかと思いますけれども、少しお話をさせていただきます。
まず、現状の分析評価でございますけれども、それについては知事がお話をされたとおり、まず持ちこたえているという表現が今回もあったところでございます。これは、兵庫、大阪の英国株ですけれども、英国株によって急激な拡大があったという状況があったんですけれども、これを、抑えられているのはなぜかということで、いろんな意見が交わされたところでございます。それについては、知事お話の早期介入によって変異株であってもコントロールできたという意見が一つございました。
もう1点は、しっかりとした積極的疫学調査。これが行われているためだということで、ご案内のとおりですけど、埼玉県の疫学調査いまだにしっかりとやられているということが、大きな要因であるというようなお話があったところでございます。
もう1点の諮問内容でございますけれども、まん延防止等重点措置の延長についてでございますけれども、これについての延長ということについては、今は持ちこたえているという状況がある。それから、ワクチン接種は今後も続く、なおかつ、ワクチン接種はこれから増えていく、そのような状況においては、当然これを抑えていくべきということからしても、これは継続をするべきということがございました。設置区域、設置内容等については、現在の、ほぼと言っていいのか全部ではございませんが、ほぼ全体、内容を続いていくということでございます。
それから強化パッケージの話ですけれども、この強化パッケージの中のクラスター対策についてでございますが、クラスター対策、これは毎回、委員の先生方お話をしておりますけれども、高齢者施設に対するクラスター対策、これについては非常に優れているという評価を、いつも委員の先生方がしているところでございます。
もう1点あるのは、これいつも議論にはなるので特別大きくはございませんが、クラスターというまでもないのかもしれませんが、学校の問題でございます。学校というのは、子供たちが集まるところであるのでクラスターを起こすのに不思議はないところということなんですけれども、これについても、しっかりはやっているんだけれども、今後、専門家による学校訪問によって感染防止対策の支援、助言を行うということでございますので、これについても、なお強いクラスター対策になっていくのかなというふうに思っております。
以上、今日の内容としては、そんなところかと思っております。
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