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掲載日:2023年10月20日

令和5年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(井上航議員)

 変化に向き合う中小企業・小規模事業者の支援について

Q 井上航 議員(県民)

先日、経済雇用対策特別委員会でリスキリングに力を注ぎ、DXを強力に進める中小企業として石川県に所在する石川樹脂工業株式会社を視察しました。リスキリングというと、業務に関わる資格の取得といったイメージが強かったのですが、この会社では資格にはとらわれず、例えば工場のロボット導入やデジタルマーケティングの展開に当たっては、外注や専門人材を活用することなく、未経験者の自社従業員を抜擢してリスキリングを行い、業務見直しを進めていました。
さて、翻って埼玉県の取組に注目すると、DX推進支援ネットワークを軸とした取組が功を奏しており、県の補助の下、商工団体が行っている事業者へのDX支援も大変好評で、要請を受けても派遣まで時間がかかるという状況であると商工団体からも話を伺っております。視察先の石川樹脂工業株式会社の専務もおっしゃっていたことですが、DXやリスキリングはあくまでツールであり、いかに自社の経営課題に気付けるかどうかが鍵となります。
そこで、県内企業が自社の経営課題に気付ける機会を増やすためにも、DX推進支援ネットワークを軸とした更なる事業者支援の拡充を求めますが、産業労働部長の御所見を伺います。

A 目良聡 産業労働部長

経済・雇用対策特別委員会の視察先での、DXは自社の経営課題に気付くことが鍵とのお話は、正に本質を突いていると思います。
私も、DXは経営課題の克服であり、「D」デジタルという手段を使って、その先の改革である「X」トランスフォーメーションを成し遂げていくことが肝心だと考えております。
本県では、生産年齢人口が減少する中で経済成長を続けていくためには、企業のDXを推進して生産性を高めていくことが極めて重要と考え、令和3年度に埼玉県DX推進支援ネットワークを立ち上げました。
事務局の県産業振興公社にDXコンシェルジュ、商工団体にDX推進員を設置し、中小企業からの相談に丁寧に対応するとともに、登録いただいたIT企業等とのマッチングも行っております。
また、ネットワークでは3か月ごとに定例会議を行い、課題を共有して他の構成員につなぐなど、より効率的な支援を行えるよう工夫しており、議員御指摘の、好評すぎて相談企業をお待たせしないよう努めてまいります。
また、今年度から、より多くの企業にDXに取り組んでいただくことを目的に、優れた取組を表彰する制度を創設して、好事例の横展開も図ってまいります。
今後とも、県内の金融機関・支援機関が参画するネットワークの機能を活用して、中小企業に経営課題の気付きを促し、DXを強力に推進してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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