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掲載日:2023年10月20日
Q 井上航 議員(県民)
ラーケーションとは、学ぶという意味のラーニングと休暇を意味するバケーションを掛け合わせた言葉です。
愛知県では、平日でも保護者の休みに合わせて子供が校外学習などを行うことを目的に、自由に休む日を選択できるラーケーションの日を導入しました。このような取組は、大分県別府市にも広がっております。愛知県では、全校行事などの日を除き事前申請で年間3日まで取得でき、欠席とはならず出席停止、忌引等と同じ扱いとします。休暇を取得した分の授業内容は、家庭での自習で補うとしています。愛知県では、土曜日に働いている人が約45パーセントに上り、日曜日にも約30パーセントが働いており、別府市も第3次産業に関わる人の割合が全国的にも高い地域となっています。ともに土日・祝日に子供と一緒に過ごすことが難しい家庭が多いため、制度を導入したと言います。
埼玉県民の就業実態についても、国勢調査によると第3次産業が占める割合が埼玉県は全国でも上位に上ることから、埼玉県にも同様のニーズがあると言えます。休日に親が休むことが困難な家庭においても、学校の授業だけでは得られない特別な経験を得やすくするために、県立学校や市町村教育委員会の協力の下、ラーケーションを実施してみてはどうか、教育長の見解を求めます。
A 日吉亨 教育長
「ラーケーションの日」は、年間3日間の範囲内で平日でも児童生徒を欠席扱いとせず、保護者などと「学校外で学習活動」を行うことができる日と承知しております。
これは、特に、土曜日や日曜日に働いている保護者にとっては、仕事が休みとなる平日では、子供と一緒に過ごすことが難しいことから、ラーケーションの日の導入により、子供と一緒に主体的な学び・体験的な学びを行いやすくすることは、一定の意義があることと考えます。
一方で、家庭の置かれている状況は様々であり、ラーケーションの日を取れない子供が出てくることや、休んだことで受けられなかった学習の保障をどう行うかなどが課題となります。
ラーケーションの日の導入には、保護者を含め幅広く理解をいただく必要があることから、まずは、愛知県などの実施状況やその成果などを注視してまいりたいと存じます。
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