ここから本文です。
経済・雇用対策特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されております案件は、「中小企業の振興、先端産業の推進、企業誘致及び働き方改革の推進を含めた雇用に関する総合的対策」でありますが、今回は、「雇用対策と働き方改革の推進について」審査を行いました。
審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。
以下、主な論議について申し上げます。
まず、「大学生等の県内企業への就職促進について、若者が売手市場となっており、民間企業が大きい就職イベントを行っている中で、県として単独で行う意義と民間のイベントとの違いについて伺う」との質問に対し、「県内企業は大手企業に比べると知名度が低い。県としては、県内企業だけが集まるイベントを実施することで、県内企業と学生の出会いの場を提供している。また、民間のイベントに比べ、県内企業に関心を持って来ているため、企業、学生双方にとって良い出会いの場になっている」との答弁がありました。
次に、「人手不足業界への支援として、トラック協会による人材確保・労働環境改善セミナーの開催や建設業の魅力発信について、成果は何か」との質問に対し、「セミナーは52名の参加があり、事業者向けに人材確保策について周知、啓発を行った。このほか、大型免許取得助成等も行っており、トラック業界や物流業界全体の人材確保に向けて少しずつ実績を上げている。また、魅力発信については、建設業の研修・イベント情報、求人情報を、埼玉県建設産業団体連合会のホームページに掲載している。年間で約2万ページビューの閲覧があり、着実に年々増えている」との答弁がありました。
次に、本委員会の付託案件について、1年間の審査を踏まえて決定した本委員会としての意見・提言の主なものについて申し上げます。
まず、埼玉県経済の動向と経済・雇用対策について、「障害者雇用ビジネスについて、事業主において単に雇用率の達成のみが目的にならないよう、県内において障害者雇用ビジネスの実施事業者等の実態を把握し、障害のある方も能力や適性が発揮でき、生きがいを持って働けるような職場づくり、環境づくりに努めること」。
次に、先端産業の推進と企業誘致について、「SAITAMAロボティクスセンター(仮称)については、県内企業に配慮して優遇措置を図ること」。
次に、中小企業の振興について、「商店街のにぎわいづくりにおいては、住民の熱意を呼び起こしたり、チームビルドまでできる伴走型の施策を検討すること」。
次に、雇用対策と働き方改革の推進について、「社会全体にリスキリングの機運を高めることは、今後の日本の産業構造の柔軟性を高める観点において重要であるので、まずは、年齢別の内訳等詳細を把握し、特に、高年齢層がリスキリングに対して積極的になるための方策を検討すること」などであります。
以上、審査経過の概要について申し上げましたが、本委員会に付託されております案件につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください