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掲載日:2023年7月4日
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昭和39年築.金屋共同稚蚕所(本庄市児玉町) ※令和4年3月に閉鎖しました。
皆さんは蚕がどのように成長するのかご存知でしょうか。「蚕の一生」のとおり、蚕は卵からかえったあと、4回脱皮を繰り返します。幼虫の時期は、極めて成長が盛んになります。そして幼虫は繭の中で蛹(さなぎ)になり、成虫になる準備をします。
蚕についてより詳しく知るために、本庄市児玉町にある金屋稚蚕共同飼育所(かなやちさんきょうどうしいくじょ)に伺いました。所長の星野さんにお話をお伺いし、稚蚕所で蚕の様子を見させていただきました。
金屋稚蚕共同飼育所 星野邦男所長
金屋稚蚕共同飼育所は、蚕がある程度大きくなるまで育てる蚕の飼育現場です。このような稚蚕共同飼育所は、なんと埼玉県内に1か所しかありません。現在では養蚕農家が減り、その担い手の高齢化が進んでおり、養蚕業は厳しい現状に置かれています。金屋稚蚕共同飼育所は、そんな養蚕農家の負担を少しでも軽減するために、以前は蚕を2齢で養蚕農家に渡していたものを、今では3齢に延ばすなどの工夫をしています。金屋稚蚕共同飼育所は、養蚕業の維持に努め、県内の養蚕農家を支える中心的な存在として、大きな役割を果たしています。
そんな金屋稚蚕共同飼育所で、貴重な蚕の卵を見せていただきました。
卵の大きさは極めて小さく、わずか1mm程度です。蚕は中から卵を噛みちぎって孵化します。蚕はこんなに小さな卵から生まれてくるのですね。
卵の横に目を移すと、黒くてとても小さなものがあることに気づきました。よく見ると動いています。
これは生まれたての蟻蚕(ぎさん)です。黒く、大きさは2mm程です。だんだん白くなり、成虫になる頃にはこの1万倍の大きさになるそうです。蚕の成長は本当に早いのですね。
そして、2齢まで成長した蚕も見せていただきました。成長したことで、黒かった体は白くなっています。蚕は成長が早く、たくさんの桑の葉を食べます。
蚕は菌に弱いので、自家製の薬で消毒しているそうです。蚕はデリケートな生き物なのですね。
今となってはなかなか見ることができない桑畑
次回は、3齢の蚕が農家に渡される配蚕の様子を見ていきたいと思います。
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