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掲載日:2023年7月11日
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養蚕がかつて盛んだった本庄・児玉地区には、養蚕に関する施設が今なお残っています。本記事では、明治時代における本庄市の絹産業の繁栄を支えた建物の1つである旧本庄商業銀行煉瓦倉庫についてご紹介します!
長い歴史を経てもなお綺麗に残る煉瓦倉庫には感銘を受けるばかりです。
旧本庄商業銀行煉瓦倉庫の他にも「レトロな建物を巡ろう!」(クリックすると別ウィンドウで記事が見られます。)など、本庄・児玉地域の絹遺産について紹介しています。是非本庄市の絹遺産を散策してください!
煉瓦倉庫は、大量の繭を保管するために建築されました。赤い煉瓦造りの外観からは、レトロな雰囲気が感じられ、昨今のレトロブームを彷彿とさせます。煉瓦倉庫の創設に使用された煉瓦は約64,000個に及び、渋沢栄一らが設立した深谷市の日本煉瓦製造株式会社製のものが使用されています。
屋内に入ると、まず多種多様な展示品の数々が目に飛び込んできました。
ここには生糸、繭の貯蔵袋や上皿天秤はかり等の養蚕業に関する展示品が飾られています。繭の貯蔵袋は、繭を運搬・貯蔵する時に使用されていました。1袋当たり10~15 kgもの繭を入れることができるほどの大きさがあります。このほかにも、本庄市に由来のある展示品が飾られています。例えば、本庄祭りの山車の模型や世界最古の自転車である陸船車も見ることができます。
本庄煉瓦倉庫で飼育した蚕の展示もありました。
繭の貯蔵袋
本庄祭りの山車の模型には、金箔が施されています。
世界最古の自転車である陸船車
さらに奥に進むと休憩所が完備されており、誰でも自由に使用することができます。
休憩所の様子
落ち着いた内装は、本庄観光に疲れた際の憩いの場所になること間違いなしです。
続いて2階に上がると、柱のない広々とした空間とたくさんの窓が視界に入ってきました。 当時はより多くの繭を保管するために大きな空間を確保する必要があったそうです。そこで、キングポストトラスと言われる屋根の小屋組み構造を採用することで、空間の確保をしていました。キングポストトラスとは、三角形を基本単位とした屋根を支える構造のことを言います。キングポストトラスを採用することで柱のない大きな空間を作ることができます。
屋根に使用されているキングポストトラス
また、湿気に弱い繭を保管するために、左右対称に窓を設置して風の通しをよくしています。
2階の窓
倉庫として使用されていた時代は、防湿のためのさらなる工夫として板戸や煉瓦壁に漆喰が施されていました。現在でもその名残を見ることができました。できる限り創設当時の状態を維持しようとする工夫が感じられます。こうした工夫から、本庄市の養蚕業の歴史の深さや明治時代には珍しかった煉瓦造りの素晴らしさが伝わってきます。
板戸の裏側を覗いてみると、白い漆喰が残っています。
このような空間の広さを活かし、現在は多目的ホールとして活用されています。事前に予約をすれば誰でも利用可能で、楽器の演奏会や結婚披露宴などのイベント開催にもぴったりです。
こうした120年以上の歴史を誇る煉瓦倉庫は、UNESCOの「文化遺産保全賞」を受賞し、さらには国登録有形文化財にも登録されています。
旧本庄商業銀行煉瓦倉庫の詳細に関しては、本庄市観光協会(外部サイトに飛びます)や本庄レンガ倉庫ホームページ(外部サイトに飛びます)をご覧ください。
また、以下の記事でも旧本庄商業銀行煉瓦倉庫について特集しています。こちらもご参照ください♪
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