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掲載日:2024年12月27日

令和6年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(戸野部直乃議員)

痴漢撲滅に向けた取組について-庁内横断的な対策の体制づくり-

Q 戸野部直乃 議員(公明)

東京都では、令和5年3月に痴漢撲滅プロジェクトを設置し、痴漢被害のない社会を目指して取り組んでいます。このチームは、総務局や福祉局、交通局、警視庁などが連携し、情報共有や対策強化を進めるために組織されたものです。
都の痴漢被害実態調査では、目撃者の行動が9割以上の被害を防止することが明らかになっています。加害者が最も嫌がるのは、第三者の介入です。周囲の人が痴漢を防ぐという意識を広め、介入行動を増やすことが重要です。
そこで、都のプロジェクトでは「痴漢をなくそう運動」を展開し、賛同者が周囲を見守り、声を上げられない被害者を可能な範囲で支援し、社会全体で被害を防ぐ活動を進めています。
痴漢被害に遭い、相談を寄せてくださった方々に県の取組や埼玉県警のホームページ情報をお伝えしましたが、多くの方が知らない状況でした。取組が周知されなければ、犯罪抑止や社会の意識向上にはつながりません。痴漢対策は、警察による取締りだけではなく、学校教育での呼び掛けや相談窓口の案内、広報活動、女性専用車両の導入をはじめとした鉄道事業者との連携など、他部局にわたっています。
そこで、痴漢撲滅に向け、県庁各部局の連携を強化し、取組を共有しながら、庁内横断的な対策推進の体制を整え、県の取組を県民に周知していただきたいと考えますが、堀光副知事の見解を伺います。

A 堀光敦史 副知事

痴漢は、被害者の心身に深刻な影響を及ぼす卑劣な犯罪であり、本県においてもその撲滅に向け様々な取組を行ってまいりました。
例えば、県では、痴漢から身を守るための正しい知識の発信や、痴漢の被害を受けた場合に相談できる専用電話の設置などを行っています。
また、県警察では、駅での警戒活動や鉄道事業者等と連携したキャンペーンなどにより痴漢の抑止に取り組んでいます。
一方で、議員御指摘のとおり、部局を超えた連携という面ではやや弱い部分もございました。
そこで、まずは県のホームページに痴漢撲滅対策に関する専用ページを新たに作成し、県各部局と県警察の取組を集約して掲載するなど、県民に分かりやすい形で一元的に発信することで、より効果的な周知を図ってまいります。
また、県警察が中心となっているキャンペーンなどに、県知事部局としても積極的に協力することで、県全体で痴漢撲滅に取り組んでいる姿勢をアピールしてまいります。
さらに、部局間の連携を強化するため、定期的な情報共有や意見交換を行い、庁内横断的な痴漢撲滅対策を推進してまいります。
今後は、関係部局が一体となり、痴漢は決して許されない犯罪であるという認識が県全体に浸透するよう、周知に努めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
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