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掲載日:2024年12月27日
Q 戸野部直乃 議員(公明)
埼玉県内のラッシュ時の電車内は、多くの通勤通学客で大変混雑し、痴漢被害の訴えが後を絶ちません。首都圏において埼玉県は、東京都、神奈川県に続いて、3番目に被害者が多い状況です。東京都が実施した痴漢被害実態調査では、約3人に1人が被害経験を持ち、女性の約半数、男性でも1割弱が被害に遭っています。これは、性別を問わず身近で起きている深刻な性犯罪です。
さらに、被害者の約4割が、「我慢した」「何もできなかった」と泣き寝入りしている現状があります。この卑劣な犯罪を根絶し、被害者も加害者も生まない安全な社会を実現したいと強く願っています。
私の利用する高崎線沿線は、痴漢相談が県内でも多い路線となっています。まずは、上尾駅から行動を起こそうと、公明党上尾市議団のメンバーと共に定期的に痴漢撲滅の啓発キャンペーンを実施しています。活動では、多くのメディアで紹介されている痴漢抑止バッジを作成した一般社団法人痴漢抑止活動センターから啓発チラシを取り寄せ、声を掛けながら配布しています。
国では、痴漢撲滅に向けた政策パッケージを進めております。
埼玉県警では、ホームページで鉄道痴漢犯罪防止の動画や被害時の対処法を公開し、新入学期から夏にかけての痴漢が多発しやすい時期に、主要駅で高校生と共に撲滅キャンペーンを実施するなど、取組を進めています。
警視庁によると、受験シーズン中は痴漢被害が申告されにくい状況で、被害が拡大するおそれがあると言われています。こうした背景を踏まえ、受験シーズンにも撲滅キャンペーンを実施し、見守りの強化や鉄道車内でのアナウンスなど、より一層の対策を進めるべきと考えますが、警察本部長の見解を伺います。
A 野井祐一 警察本部長
受験期における大学入学共通試験などの試験日においては、受験生等に安心感を与えることに加えて、被害を防止するための活動として、制服警察官による鉄道施設での立哨警戒や電車内の巡回を強化しております。
加えて、議員ご指摘のとおり、この受験シーズンに向けた毎年1月には、大宮駅構内において、痴漢を許さない社会機運の醸成を目的に、鉄道事業者等と協働して、「痴漢許さんキャンペーン」を実施しております。
また、youtubeの埼玉県警察公式チャンネルにおいて痴漢犯罪防止啓発動画を配信しているほか、鉄道事業者には、痴漢防止を呼び掛ける車内アナウンスに協力をいただいております。
今後とも、受験期をはじめとした痴漢被害の撲滅に向けて、各種啓発及び警戒活動を推進してまいります。
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