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ページ番号:252402

掲載日:2024年5月17日

令和6年2月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(新井一徳議員)

大規模災害時、医療的ケア児を支える仕組みを

Q 新井一徳 議員(自民)

先日、北本市内にある障害のある人たちが入所する施設を訪問する機会を得ました。低酸素脳症や脳性麻痺などで重い障害を負った子供たち、医療的ケア児を持つ母親や保護者が、日常生活で感じることをざっくばらんに語り合う場にお呼びを頂いたのであります。
能登半島地震から間もない時期でもあり、保護者の関心は大災害時における子供たちの救援にありました。大災害が発生し住み慣れた家屋が全壊した場合、医療的ケア児が救いを求めるのは福祉避難所などになります。しかし、現実的に福祉避難所が発災直後に迅速に立ち上がることは難しいようであります。
医療的ケア児は通常、常時人工呼吸器など生命維持装置を使用しており、電源が必要であります。保護者の皆さんは、一時的な避難場所は自家用車にならざるを得ないと口をそろえます。その場合、乗用車のシガーソケットを電源とすることが必要になります。能登半島での発災翌日、ガソリンを求めて長い車列ができる現場の映像を見て、保護者の皆さんは不安に駆られたそうです。
医療的ケア児の場合、呼吸の確保や体温調整が必要であり、生命維持装置が常に必要です。バッテリーなどの非常用電源を常備していたとしても、時間的な限りがあります。そこで、保護者の皆さんは、ガソリンを優先的に供給してほしいと願っています。
こうした切実な声を踏まえ、例えば、県と業界団体が協定を結ぶなどの取組を進めるお考えはないか、福祉部長にお伺いします。

A 金子直史 福祉部長

医療的ケア児の災害対策において、電源確保は命に関わる切実な課題であると認識しています。
一般的に医療的ケア児が使用している人工呼吸器には予備バッテリーがついており、福祉避難所においても電源を確保することが可能ですが、特に、発災直後は電源確保に苦慮することも見込まれ、議員お話しの自家用車のシガーソケットを電源とするとなると、保護者の方々の不安も理解するところです。
県では、発災時に備え、確実な電源の確保を進めるため、能登半島地震を踏まえてこの2月5日に開催した市町村説明会において、人工呼吸器などの電源確保に対する国の補助事業について紹介するとともに、医療的ケア児の個別避難計画の策定に当たっては、障害福祉担当課が災害担当課と連携し、電源の確実な確保を盛り込むよう働きかけたところでございます。
業界団体との連携については、これまで県や多くの市町で協定等が締結されておりますが、そのほとんどは災害対策上重要な救急・運搬車両や大規模な避難施設などに燃料の優先提供を可能な範囲で協力するというものとなっております。
議員お話しの医療的ケア児がいる世帯に自家用車用のガソリンを優先的に供給する仕組みについては、個々の世帯へ確実に供給することが可能かどうかなどの課題もあると思いますので、業界団体や障害者団体にも意見を聞くなど検討してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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