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掲載日:2023年10月20日

令和5年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(須賀昭夫議員)

県立中高一貫校の設置について-県立中高一貫校設置拡大について-

Q 須賀昭夫 議員(自民)

ただ今、中高一貫校の教育効果についてお伺いいたしました。
伊奈学園中学校の入学者選考では、募集人数に対して応募者が令和5年度入試では約4.5倍となっており、その人気の高さを示しております。また、私の周りの方からは、「身近に通える場所に県立の中高一貫校があれば通いたかった」又は「通わせたかった」という声や、「県立の中高一貫校には通いたいけれども、伊奈学園まで通うのは遠いので諦めようかと思う」といった声も実際に寄せられております。
県内には、すばらしい私立の学校も数多くございます。実際、私も、私の娘も私立の学校に通っておりましたので、私立学校の良さも十分理解しております。
しかしながら、県立学校には県立学校の役割というものがございます。子供たちが身近な地域で、経済的な理由にかかわらず希望に合った公教育を受けられることは、保護者の負担を減らすだけにとどまらず、子供たちの郷土愛を育むことにもなり、それは本県の将来にとって大きな財産になると考えます。
伝統的な祭りや行事が盛んに行われる地域では、一度外に出ていった人材が将来的に地元に戻ってくる確率が高いという統計も出ています。本県には多くの伝統文化が今もなお息づいており、また、首都圏であるという点からも、その可能性は他県に比べても高いのではないでしょうか。
本県の将来を託せる人材を県内各地域で大切に育て、その後、県内はもちろん、国内外で大いに活躍してもらい、様々な知識、技術、経験、そして多くの人とのつながりを持って、いずれ埼玉に帰ってきてもらう。それが、本県の未来においてどれほど大きな財産となるでしょうか。そのための投資は、正に今、始めなければならないと考えます。
また、私立学校と切磋琢磨し、県内の学校の教育の質を上げ、埼玉が教育に優れた県として認知されれば、子育て世代、つまり生産世代の埼玉への移住も見込め、高齢者人口が全国一のスピードで増加することが見込まれる本県の未来にとっても、明るい材料になるのではないでしょうか。
さて、現在、県では新たな中高一貫校の設置検討を進めていると思いますが、県立中高一貫校に進学したいという子供や保護者のニーズをしっかりと把握し、子供たちの未来、将来のために、そして我が埼玉の未来のために、県立中高一貫校設置拡大の検討を速やかに進めるべきと考えますが、教育長の御見解をお伺いいたします。

A 日吉亨 教育長

県では、これまで、伊奈学園中学校の生徒へのアンケート調査や、他県の特色ある中高一貫校の視察などを行い、新たな中高一貫校の設置検討を進めております。
伊奈学園中学校の生徒へのアンケートでは、志望理由として、「6年間のゆとりある学校生活を生かしたグローバル教育などが良いと思った」と回答した生徒が57パーセントを占めるなど、特色ある教育内容へのニーズがあるものと認識しております。
また、「高校生と共同して行う学園祭に感動したから」などの回答もあり、中学生の時から高校生とともに過ごす学校生活への魅力もあるものと考えられます。
新たな中高一貫校の設置検討を進めていく上で、議員お話しのとおり、子供や保護者のニーズを知ることは、大変重要なことと考えております。
県といたしましては、伊奈学園中学校の在校生だけでなく、これから進学を考える児童や保護者の中高一貫教育へのニーズ把握を行うとともに、特色ある教育課程や、生徒の通学の利便性にも配慮した配置の在り方などについて、検討を進めてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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