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掲載日:2023年10月20日
Q 須賀昭夫 議員(自民)
私は、昨今の急速なグローバル化の進展や超スマート社会の到来といった大変に変化の激しい社会の中で、未来を創る全ての子供たちの持つ力を最大限に伸ばし、様々な可能性を守り育てていくことが、現在の教育に求められる最大の役割だと考えております。特に県立学校には、生徒や保護者、地域のニーズに応えた様々な教育環境を提供することが求められております。
日本における共働きは増えていて、厚生労働省のホームページにある共働き等世帯数の年次推移グラフによりますと、1980年に614万世帯であった共働き等世帯数は、2019年には1,245万世帯、この約40年間で倍以上となり、現在は1,300万世帯近くになっていると言われています。男女共同参画社会が進んでいるとも言えるのでしょうが、夫婦で働かないとお金が足りないというのが現実ではないでしょうか。
そのような状況下、多くの親たちが共働きをしてでも捻出しているのが子供の教育費です。学びたい子供が、経済的な理由や居住地域にかかわらず、安心して十分な教育を受けられる環境を整えていくことが今後更に重要になってくると考えますし、我々の責任だと思っております。
これまで県では、少子化を背景とした統廃合だけにとどまらず、様々な特色のある県立学校づくりが行われてきており、総合学科の設置や昼夜開講の定時制高校が複数校設置されてきました。しかし、県立中高一貫校については、伊奈学園中学校・伊奈学園総合高等学校の1校というのが現状です。
私は、中高一貫教育は、高校入試のない、ゆとりのある6年間の中で、自己の興味・関心に応じた様々な活動に集中して取り組むことができ、また、中学校と高校の指導内容を組み替えることで、より効果的なカリキュラムを編成できるなどのメリットがあると考えます。また、中学生と高校生が学校行事や部活動に一緒になって取り組むことで異年齢交流ができることも、他の学校にはないメリットだと思います。
このように、中高一貫校は子供たちにとって魅力的な学校であると考えますが、中高一貫校での教育効果について、教育長の御所見をお伺いいたします。
A 日吉亨 教育長
議員お話しのとおり、中高一貫教育では、ゆとりある6年間の教育課程の中で、生徒の興味関心に応じた活動や、幅広い年齢の生徒同士の交流ができます。
県立伊奈学園では、高校で学ぶ内容の一部を中学校の学習に取り入れるなど、教育課程を柔軟に編成し、生徒の発展的な学びにつなげております。
高校の教員が中学校の授業を、また、中学校の教員が高校の授業をそれぞれ受け持つことにより、6年間の一貫した、一人ひとりに合った学習をきめ細かに実践することで進路実現に繋げております。
さらに、中学生から、校内の高校生や卒業生との交流によって、自分の将来像を描くことができ、生徒自身が自ら進路を主体的に考える力の育成が図られるなどの教育効果がございます。
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