トップページ > 埼玉県議会トップ > 定例会・臨時会 > 定例会概要 > 令和6年12月定例会 > 令和6年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文 > 12月11日(水曜日) > 東山徹(自民) > 令和6年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(東山徹議員)
ここから本文です。
ページ番号:262813
掲載日:2024年12月27日
Q 東山徹 議員(自民)
令和5年度も6年度も尋常ではない暑さでしたが、先般行われた決算特別委員会の質疑において、県立学校施設の暑さ対策についての要望が、埼玉県高等学校PTA連合会など延べ17団体から出されているとの説明がありました。
学校環境衛生基準においては、教室の温度は28度以下であることが望ましいとされていますが、基準を大きく超えているのが現状であります。特に、専門学科の高校は実験実習があり、実習室では窓を閉め切ったり所定の服装が必要であったり、対策が取りづらいという生徒やPTAの皆さんの声を聞きます。
県立学校版熱中症対策ガイドラインを策定し、これにより新たに熱中症に係る対応を示されたようですが、空調設備がなければ遵守することさえ難しいと考えます。生徒たちの体調管理は、慎重に気を配る必要があります。
私たちがふだん生活を送っている場所でさえ熱中症が心配されるような日は、クーラーのない部屋で過ごすことを控えるように言われていますので、対処が必要です。あわせて、指導される先生方がおられる実習棟などの管理室も同様に必要だと考えます。
決算特別委員会における答弁は、「暑さ対策については、パソコン室等の一部の教室、あるいは自衛隊機の防音のために設置している学校を除き、保護者負担によって整備をされてきたところである。令和6年度からは、普通教室の空調設置費及び維持管理費を公費で負担し、普通教室の空調設備を順次県で更新する。授業の準備をするための管理室は空調設備の整備をしておらず、換気や扇風機などを使用して対応する」とのことでしたので、設置負担した保護者のお気持ちも察するところでありますが、空調を整備しなければいけないといった課題認識を持たれているか再度確認したところ、「空調設備を整備することが望ましいといった認識をしているが、現在、特別支援学校の整備、教育施設の長寿命化事業などが必要であり、財源の見通しを立てる必要がある」といったお答えでありました。
確かに、限られた予算の中でということは十分理解するところでありますが、パソコン教室など、既に空調が整備されている教室でさえ老朽化は顕著であることから、整備を行う方針を決定した中で計画的に進めていくことが急務であると考えます。
私は、そもそも学校施設については、今まであまりにも先生も生徒も我慢することが多かったように思っていました。もちろん、教育レベルの向上を優先していただいたことで、そのほかのことは後回しになったのかもしれません。あくまで、子供たちのために。
ただ、地域の皆さんの災害時避難所になっている体育館でも老朽化が著しく、この問題に光を当てなければならないと常々思っておりました。もっともっと予算を要求してもよい事柄だと思っています。
先般の岡村議員の質問でも指摘されていましたが、今回質問する暑さ対策は、限られた空間で制約のある中で、我慢すればよい話ではないと思いますので、せめて実習室や管理室を一律ではなく、厳しいところをピックアップした形であっても、現在計画がないわけですから、計画的に行う必要があると思います。教育長に御所見を伺います。
A 日吉亨 教育長
県立高校においては、約6割の特別教室や実習室に空調設備が整備されております。
また、教員が執務を行う職員室については、全ての学校に整備しておりますが、実習等の準備をする管理室には、一部を除き、空調設備を整備しておりません。
議員お話しのとおり、近年の夏場の暑さを考えると、特別教室や実習室等への空調設備の整備を進めることが望ましいと認識しております。
未整備の特別教室や実習室、管理室については、教室等の使用の実態や暑さの厳しいところという視点を踏まえ、計画的に整備できるよう、財源の見通しを含め、その手法について検討してまいります。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください