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ページ番号:262806

掲載日:2024年12月27日

令和6年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(東山徹議員)

狭山茶の振興-狭山茶振興ネットワークの構築-

Q 東山徹 議員(自民)

去年の8月5日、長峰議員、林議員、保谷議員、担当課職員の皆さんと共に、静岡県立茶業研究センターに視察に行ってまいりました。視察を通じて強く印象に残ったことは、品種開発、栽培、製造後の出口戦略の一つとしてネットワークが構築されており、静岡茶を支える体制の力強さでありました。
狭山茶には長い歴史があり、その中で多くのレガシーが現在に引き継がれています。味の狭山茶に付随するブランドイメージ、茶の仕上げ方法である狭山火入れ、お茶の味の濃さなどです。また、レガシーを担う茶業者においても、製茶技術や手もみ茶技法は継承され、さらに、埼玉県の支援により普及した狭山抹茶や茶業研究所で開発された独特の風味の新種茶は、今後の狭山茶の魅力になります。
一方で、県内の大手コンビニ等の流通業者や食品事業者は、他産地の抹茶やほうじ茶味の食品を積極的に展開しています。これは、お茶の風味についての消費者需要は一定程度見込めるということであり、茶業振興の課題は、狭山茶の持つ資源が、それを展開する事業者に届いていないということにもあると言えます。地産地消を展開する中で、狭山抹茶についての情報をこうした事業者が得られる環境を創出することで、他産地の抹茶に埼玉県産抹茶が取って代わることは十分にあり得ます。
冒頭に申し上げたとおり、抹茶以外にも狭山茶には様々な資源があり、さらに、その背景には歴史や物語があります。モノ消費からコト消費へと消費性向が変わりつつある中で、商品の背後に存在するストーリーを表現しやすい狭山茶の利用可能性は、非常に高いと言えます。狭山茶の潜在力を引き出し、消費へと結び付けるためには、一方的な情報発信だけではなく、双方向の意見交換や情報共有が可能となるネットワーク構築が必要と考えます。
ネットワークは、従来の茶業者あるいは茶業関連事業者のみならず、これまでに狭山茶との接点がなかった流通業者や食品加工業者にも参加してもらい、消費者に魅力的な商品である素材が狭山茶にはふんだんにあることの情報共有が必要です。その上で、参加者同士のマッチングを図り、狭山茶についての創造的活動を進め、狭山茶の振興へとつなげることが大切であります。
そこで、今後は狭山茶の潜在的魅力とその背景にあるストーリー、又は新たな魅力となり得る狭山抹茶や新品種などに、必要な出口戦略の一つとして、こうしたネットワーク構築が重要と考えますが、農林部長の御所見をお願いいたします。

A 横塚正一 農林部長

本県が誇る狭山茶は、寒い冬を乗り越えることで深い味わいが生まれ、「狭山火入」という独特の仕上げ技術により、甘くて濃厚なコクと旨味のある味に特徴があります。
また、和紅茶や萎凋茶などの新たな商品やスイーツなど飲用以外の商品開発に取り組む茶業者が多数おり、さらに、国の登録無形文化財に登録された「手もみ製茶」の巧みな技術を持つ名匠がいるなど、狭山茶は大きなポテンシャルを有しています。
他方、全国的にリーフ茶の需要は低迷しており、本県が誇る狭山茶を今後も盛り上げて行くためには、新たな需要開拓に向けたアイデアやビジネスの創出が必要です。
そのため、食品加工業者や流通販売業者に限らず、食品分野以外の多様な事業者ともつながるネットワークを作り交流することにより、狭山茶の新たな価値を創造することが出来るのではないかと考えます。
本県は首都圏に位置し、交通の利便性も高く、多数の食品関連事業者など様々な業種の企業が立地しており、ネットワークを作る上でプラスとなります。
狭山茶の更なる飛躍につなげるため、静岡をはじめとする先行事例を調査し、茶業者や関係団体等の意見を伺いながら、ネットワークづくりによる狭山茶振興について検討してまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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