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掲載日:2022年2月7日
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平成27年埼玉県産業連関表を取りまとめました。
産業連関表は、県内における1年間の財・サービスの流れを、産業相互間及び産業・最終消費者間の取引として一つの表にまとめたものです。
〇表の最下段の県内生産額をみると、埼玉県の平成27年の県内生産額は、40兆4720億円です。うち、第2次産業の県内生産額は、14兆6320億円です。
〇第2次産業を縦方向に見ると、生産のための費用内訳が分かります。第1次産業から2320億円、第2次産業から6兆4350億円、第3次産業から2兆5720億円の原材料やサービスを購入し、5兆3930億円の粗付加価値(雇用者所得、営業余剰など)を生み出しています。
〇表を横方向にみると販路構成が分かります。第2次産業は、第1次産業へ480億円、第2次産業へ6兆4350億円、第3次産業へ2兆1210億円を原材料などの中間財(中間需要)として販売し、消費と投資へは6兆980億円を販売しています。県外及び国外へは、10兆1580億円を移輸出しています。
〇中間需要に消費及び投資を足した額を県内需要といい、移輸出を県外需要といいます。県内需要には、県内産のものと県外産のものが含まれています。県外産は、移輸入です。移輸入額を県内需要で割ると、県外産がどれくらいの比率なのかが分かります。これを移輸入率といいます。第2次産業は、10兆2280億円÷14兆7020億円=0.6957 約70%が県外産です。
〇県外需要(移輸出)は、県内産のもので賄われています。県内生産額が県内産ですから、移輸出額を県内生産額で割ると、どれくらい県外へ移輸出されたのか、その比率が分かります。これを移輸出率といいます。第2次産業は、10兆1580億円÷14兆6320億円=0.6942 約70%が県外へ、流出しています。
〇製造業における県際取引
埼玉県産業連関表を利用して、製造業の業種ごとの移輸入率、移輸出率を計算し、その特徴を分析してみましょう。
製造業のすべての業種において、県際取引が盛んなことが分かります。特に、情報通信機器は、移輸入率が95.6%、移輸出率が95.5%と、流出も流入も高い比率を示しています。
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