With You さいたま > 講座・イベント > 講座終了報告 > 平成29年度 > 県民のための医療セミナー「もっと知ってほしい小児がんのこと」
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掲載日:2017年10月7日
日時 |
平成29年9月23日(土曜日)13時30分から15時30分 |
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場所 | 埼玉県男女共同参画推進センター(With You さいたま) |
参加者 |
63人 |
埼玉県立小児医療センター、認定NPO法人キャンサーネットジャパンと共催で、「小児がん」をテーマに医療セミナーを行いました。
前半は「もっと知ってほしい小児がんのこと」というテーマで、小児がんについて学び、後半は支援の一つ、「レモネードスタンド」を参加者みんなで実際に体験しました。
生涯で何らかの癌にかかる人は今や2人に1人。その中でも、大人になる前にかかる「がん」の総称である「小児がん」には、日本では毎年約2000人から2500人の子どもが診断されているといいます。今回この講座で、小児がんについて学び、頑張って闘っている子どもたちがたくさんいることを知りました。この講座が、小児がんの子たちを特別視するのではなく、同じ仲間として支えるきっかけになればいいなと思います。
講師:埼玉県立小児医療センター 血液・腫瘍科 荒川 ゆうき 医長
今回の参加者は小学生から大人まで。荒川先生は、「小児がん」を易しい言葉を使い、「がんとは何か」に始まり、「小児がんの特徴」をわかりやすく説明してくださいました。そして、小児がんは完治率が高いというデータも示され、「小児がん」は怖いものという偏見を払拭してくれました。がんに対してマイナスのイメージをなくし、正しい理解へと導いてくれるお話でした。
一方、子どもたちはつらい治療に弱音を吐かず頑張っているなど、病院での生活についてもお話しいただき、周りの人たちで支えていくことの必要性も訴えられました。
発表者:間中 るなさん
中学2年生での「小児がん」発症から完治までの体験を語っていただきました。
治療はつらかったけれど、病気を乗り越えられたのは、看護師さんや、病院で新しくできた同じように病気と闘っている友達、そして支援学校の先生たちが支えてくれたから。入院生活は決してマイナスではなく、自分を見つめ直し、変わるきっかけを与えてくれたそうです。病気をしたからこそ出会えた人たちとの出会いや経験を糧として、高校生になった今、「医者になる」という新たな夢に向かって頑張っていると語る間中さんの姿は、今病気と闘っている人だけでなく、講座に参加した人たちすべてに勇気を与えてくれるものでした。
グループに分かれ、レモン汁と砂糖に水を加えてレモネードを作ります。まずは試飲。なかなか美味しいレモネードができたようです。
次に、見学者の方達をお客さんに、レモネードスタンド模擬店の開催です。レモネードをお盆に載せて、寄付を呼びかけます。
小児がんの女の子の「酸っぱいレモンをもらったら、甘くておいしいレモネードを作ればいいのよ。」という言葉から始まった「レモネードスタンド」支援の活動。たとえどんな困難にあっても、それを変える方法はある。簡単に作れ、簡単に開催でき、小児がんの子どもたちに夢と勇気を与えるこの活動が拡がっていくといいですね。
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