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掲載日:2018年3月31日
日時 |
平成29年7月11日(火曜日) 13時から16時30分 |
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場所 | 埼玉県男女共同参画推進センター(With You さいたま) |
参加者 |
100人 |
近年相次いでいる自然災害に備え、地域の防災について男女共同参画の視点から考える講座を開催しました。基調講演、事例発表、情報交換の3部構成で、学びと交流を深めました。
東日本大震災後、仙台を拠点に被災女性の支援活動に携わってきた宗片恵美子さんをお招きし、被災者支援とそこから見えた課題、その解決のための取組についてお話しいただきました。
まず、震災で女性たちが様々な困難を抱えたことを具体的事例を交えてお話しいただきました。困難を抱える人こそ支援が必要だけれど、周囲に気を遣って避難所を出ざるをえなかったケースが多く、多様な人に配慮した安心して過ごせる避難所環境を整えることの重要性について説明がありました。また、避難所では、ニーズを聴いても声をあげること自体が女性には難しいことから、運営や支援の際には女性の視点を持ってニーズを掘り起こしたり、汲み取ったりしていくことが必要であることなど経験に基づいたお話しでした。
2013年から仙台で開催している「女性のための防災リーダー養成講座」については、避難所に女性のリーダーがおらず、女性や多様な人への配慮の足りない避難所が多くあったことを課題と考え、地域でリーダーシップを発揮する女性を増やそうと開催しているとのことでした。現在、受講した女性たちは自身の地域の中で、その特性にあわせた防災講座の開催など、様々な防災活動を行っているとのことでした。また、受講生が新たに女性リーダーを育てる側にまわったり、受講生同士が地域を越えたネットワークをつくったりしながら、それぞれの地域での取組を広げているそうです。
女性たちは震災による困難に直面しても、そこに留まっているのではありませんでした。女性防災リーダー養成講座を受講し、被災経験を力にしながら、女性たち自身が地域の防災リーダーとして各地域に根差した活動をしている。宗片さんは、東日本大震災を経験して、女性には地域で男性とともに対等に活躍する力があるということを改めて強く感じているということです。最後に、埼玉でも、地域で女性の力を引き出し、活躍の場が広がることを期待したいというメッセージをいただきました。
地域における防災活動の取組
発表者:ハッピーアイランド(上尾市)
女性リーダー養成講座における学びと取組
発表者:平成28年度女性リーダー養成講座「防災と女性」グループ修了生
With Youさいたまが開催していた平成28年度女性リーダー養成講座「防災と女性」グループの修了生から、講座の発表会のために作成した資料とその活用についてお話しいただきました。避難所運営に必要な視点をイラストを使ってわかりやすく説明しているスライド。このスライドを印刷して展示したり、防災講座で投影資料として使ったり、地域の防災の取組に是非役立ててもらいたいというお話しがありました。
グループで参加者同士が情報交換や交流する時間を設け、席替えをしながら多くの参加者と交流できるワールド・カフェ形式で行いました。講義や事例発表の感想、参加者自身の活動などについて話し合い、大いに盛り上がりました。
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