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掲載日:2024年12月27日

令和6年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(武田和浩議員)

防災学習の在り方と新しい防災学習ツールの活用について

Q 武田和浩 議員(民主フォーラム)

阪神・淡路大震災から29年、東日本大震災から13年の月日が流れ、また、本年1月1日には令和6年能登半島地震が発生し、尊い多くの命が失われました。いつ、どこで発生するか分からない災害に対応するためには、県民一人ひとりが備える必要があり、県民の防災意識を高めるためには防災学習が極めて重要です。
その中で、新しい防災学習ツールとして、アルファベットの3文字で災害対応のS、運営のU、ゲームのGの頭文字を取ったものでSUGがあります。このゲームは、今では多くの地方公共団体をはじめ防災関連団体などが取り入れて訓練されているHUG(避難所運営ゲーム)の開発者が新たに開発したもので、疑似体験として大災害発生時の地元地区での現場活動共助、要配慮者の保護、災害対応本部の運営等をカードを用い、地図、掲示板、世帯名簿を使って安否及び人的・物的被害の集計などを行い、災害対応活動について改めて考える機会とすることを目的とするゲームです。
大地震発生時について実際に体験したことがなければ、事前に災害対応全体の動きはイメージしづらいと思います。ゲームの中で大災害発生時の混乱した状況での対応を疑似体験できる災害対応運営ゲームSUGを用いて、県の自主防災リーダー養成指導員のスキルアップを図り、また県内各市町村と連携して自主防災組織への周知と推奨を進めるべきと考えます。
そこで、本県ではどのような防災学習を行っているのか。また、大規模災害が多発する中、県民の防災意識を更に高めるために、県としての災害対応運営ゲームSUGの活用を含め今後どのようにやっていくのか、知事の御見解を伺います。

A 大野元裕 知事

災害から身を守るためには、県民の皆様一人一人が日常的な備えを行うとともに、地域の皆様が相互に協力し行動することが重要であります。
県では、自助の取組を「イツモ防災」、共助の取組を「ミンナ防災」として普及啓発するとともに、自主防災組織等での防災学習の講師を養成するなど人材育成にも努めてまいりました。
また、防災学習の拠点である「能美防災そなーえ埼玉県防災学習センター」では、学校、家庭、自主防災組織などの幅広い層を対象に、災害の疑似体験や展示、啓発イベントなどを実施しております。
次に、「災害対応運営ゲーム・SUG」の活用を含め、今後どのようにやっていくのかについてであります。
防災学習において、防災に関する知識や技能を確実に定着させることが重要であり、その手法の一つとして様々な防災ゲームが考案されています。
県では、これまで避難所運営を疑似体験する「避難所運営ゲーム・HUG」や地区に潜む災害の危険性を地図に見える化し、災害対応や事前の対策などを参加者で考え、話し合う「災害図上訓練・DIG」などを実施してまいりました。
議員お話しの「災害対応運営ゲーム・SUG」は、ゲームを通じて発災後の災害対応活動を疑似体験し、その対応について話し合うことにより様々な気づきが期待できるものであり、これまでにはなかったツールの一つであります。
他方、ゲームの内容が、住民の安否確認だけではなく、被災住家からの救助や危険箇所の明示、市町村への安否報告など多岐にわたり、参加者となる住民に幅広い防災知識が求められることから、参加者のレベルに合わせた運用が必要と考えております。
このため、「災害対応運営ゲーム・SUG」の導入について市町村に適切に運用いただけるよう、参加者に応じた活用方法を検討し、導入に向けた支援を行っていきたいと考えております。近年、災害が激甚化、頻発化する中、地域防災力の向上は喫緊の課題であるため、多様な防災学習の機会を提供することにより、防災学習に更に力を入れてまいります。

 

  • 上記質問・答弁は速報版です。
  • 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
  • 氏名の一部にJIS規格第1・第2水準にない文字がある場合、第1・第2水準の漢字で表記しています。 

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議会事務局 政策調査課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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