ページ番号:102359
掲載日:2024年7月11日
ここから本文です。
まずは一番かんたんな「単位グラフ(たんいグラフ)」を見てみよう。
単位グラフは小学校2年生までに算数で習うよ。「単位グラフ」という名前は使わないけどね。
たとえば、こんな統計表を単位グラフにしてみるよ。
ゴーヤ |
きゅうり |
トマト |
なす |
4 |
3 |
5 |
2 |
こんなふうに、単位グラフは、統計表の数字を●などのマークで表し、数えやすいようにならべて作るんだ。
統計表よりも、数のちがいがパッと目で見て分かるようになったよね。単位グラフは数の大きさのちがいをくらべるときに使うグラフなんだ。
単位グラフの良い所は、作るのがかんたんなことだね。マークをならべるだけだから、手伝ってあげれば小さい子どもでも作れるくらいやさしいからね。
それじゃあ単位グラフを作るときのポイントを見ていこう。
マークの大きさがちがうと正しくくらべられないよ。マークの大きさはそろえよう。
マーク1つの表す数を単位というんだけど、単位の大きさがちがうと正しくくらべられないよね。単位の大きさは同じにしよう。
マークのならべ始めの位置がちがうと正しくくらべられないね。始めの位置をそろえよう。
マークとマークの間の長さがバラバラだと正しくくらべられないよ。マークのかんかくをそろえよう。
マークの大きさ、単位、ならべる位置とかんかくをそろえて作るとこうなるよ。とっても見やすいよね。
もちろん、マーク1つの表す数は1でなくてもいいんだ。たとえばマーク1つを10にしてみたよ。大切なのは、マークの表す単位がいくつなのかを必ず書くことだよ。
用語の説明:統計グラフで使われているマークや線、色やもようが何を表しているかを説明する注意書きを「凡例(はんれい)」といいます。凡例がないとグラフを正しく読むことができません。必ず凡例を書きましょう。
2とか7とか、単位より小さな数はどうすればいいの?
そんなときは、こんなふうにマークの一部を切り取って表すんだ。たとえば5だったら半円にすればいいね。
こんなふうにって言うけどコバトン、そのグラフには△じるしがついているよ。どうして?
このまままだと単位より小さい数の大きさを正しく見分けるのがむずかしいからなんだ。
たとえば一番下の切り取られたマークは6なのか7なのか、ちょっとなやむよね。だから、次のグラフのように数を書いて、分かりやすくするんだよ。
単位より小さい数を表すのに、小さい数を表すマークをもう1つ使った、次のようなグラフをときどき見かけるけど、これはあまり良い表しかたじゃないんだ。
たとえば、17と32をくらべると、17は32の半分の16よりもちょっと大きいんだけど、この表しかただとそのようには見えないよね。
単位が2種類以上あると、数の大きさがくらべづらくなるから、単位は1種類にしたほうがいいんだ。
マークの数が多いと、ちょっと見づらくなってくるから、ならべかたをくふうするといいよ。たとえば次のようにマーク5こで区切ると数えやすいよね。
マークの数に大きな差があると、グラフが細長くなりすぎて、紙に書ききれなくなってこまることがあるよ。
そんなときは次のグラフのように、とちゅうで折り返すといいよ。もちろん、折り返しの始まりの位置はそろえようね。
かんたんに作れて便利な単位グラフだけど、弱点もあるんだ。
数の大きさにちがいがありすぎると、マークをたくさん書かないといけなくなるから、作るのがたいへんになってしまうんだ。
次のようなグラフを手書きするのはたいへんだよね。こんなときは棒グラフ(ぼうグラフ)のほうが手間がかからないよ。
単位グラフの仲間には、単位グラフのマークをイラストに変えた、単位絵記号グラフというのもあるよ。
次のようにイラストをうまく使えば、見て楽しいだけでなく、分かりやすさもアップするよ。同じイラストをたくさん作らなくちゃいけないのはたいへんだけどね。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください