令和5年9月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文（高橋稔裕議員）

知事公約～渋沢栄一創業プロジェクトについて-第二創業者も対象に-

Q　高橋稔裕　議員（自民）

企業の2代目が後を継ぐ際に既存事業の枠組みを離れ、創業に近い意気込みと新たな分野を目指し事業承継を進めることがあります。渋沢サロンにもそのような既存のリソースがあり、かつ頭の柔らかい方々が参加することでてことなり、議論や事業が膨らむことも十分期待されます。
渋沢栄一サロンではスタートアップ支援が柱の1つとのことですが、このような2代目の方々の第二創業の支援にも門戸を広げ、お互いに新しい人脈や知見、リソースを獲得できるようにするべきと考えるが、いかがでしょうか。知事のお考えをお伺いします。

A　大野元裕　知事

帝国データバンクの調査によると、令和4年12月時点における県内中小企業の社長の平均年齢は60.7歳であり、70代以上の割合が26.9パーセントと全体の4分の1以上を占めるなど、企業において事業承継は喫緊の課題であります。
そのような中で、事業承継を成長のチャンスと捉え、二代目など後継者が、新たな事業分野に進出する第二創業に取り組まれることもあります。
第二創業により企業が大きな成長に挑むことは、スタートアップの成長と同様に県経済を活性化していくものであります。
サロンでは、もとよりスタートアップ並びに第二創業を問わず、企業が大きな成長に挑むために支援をしていくものであり、創業に近い意気込みと新たな分野を目指す意欲のある第二創業者に対しても、成長促進プログラムに御参加をいただくなど支援をしてまいりたいと思います。

再Q　高橋稔裕　議員（自民）

第二創業に門戸を広げと私は申しております。この部分、どのように門戸を広げるか、言い換えれば巻き込んでいくかも含めたところで、もう一度詳しく御答弁をお願いいたします。

再A　大野元裕　知事

サロンは、スタートアップと同様に、第二創業について当初から門戸が開かれております。
このサロンでは、課題を持つ企業とそれを解決する技術やアイデアなどを持った企業をマッチングし、オープンイノベーションを創出するよう取り組んでまいります。
第二創業者に関しましては、受け継いだ経営資源がございますので、これを活用することによって、新規事業や業態転換など、新たな領域への挑戦に取り組みやすい部分もあろうかと考えます。
そこで、第二創業者となり得る企業の後継者が参加する事業承継セミナーなどにおいて、サロンにおけるオープンイノベーション創出プログラムや、他企業との交流の場などへの参加を呼び掛けていくことにより、巻き込んでいきたいと思っています。
また、サロンでは、事業承継に向けて事業を譲渡したい企業と既存企業の経営資源を活用したいスタートアップとの出会いの場を提供することによって、第二創業をそこから生み出していくことについても検討してまいります。

 

• 上記質問・答弁は速報版です。
• 上記質問・答弁は、一問一答形式でご覧いただけるように編集しているため、正式な会議録とは若干異なります。
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