トップページ > 県政情報・統計 > 県概要 > 組織案内 > 企画財政部 > 企画財政部の地域機関 > 秩父地域振興センター > ちちぶ乾杯共和国の酒蔵見学 vol.2 秩父ワイン 様
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掲載日:2024年3月15日
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【取材日:2019年12月13日】
埼玉県の北西部に位置する小鹿野町は、「日本百名山」の両神山や「平成の名水百選」の毘沙門水など、豊かな自然に恵まれています。
同町の両神地区には、創業約80年の老舗ワイナリー「有限会社秩父ワイン」があります。
秩父ワインさんは、創業者の源作氏が遺した「源作印ワイン」をはじめ、10数銘柄のワインを醸造しています。
2019年には、「日本ワインコンクール」の甲州部門において、白ワイン「源作印甲州シュール・リー2018」が金賞を獲得しました。同部門の金賞受賞は4年連続という快挙であり、秩父ワインさんの名が全国に轟きました!
5代目代表を務める島田昇さんに工場内をご案内いただきました。
~ワイン用ぶどうについて~
秩父ワインさんは、小鹿野町の気候(朝夕の寒暖差)とアルカリ性土壌を生かして、ワインの原料に用いるぶどうの一部を自社で栽培しています。
島田さんによると、寒暖差が大きいほど果皮が濃い黒色となり、良質な原料になるそうです。
本年(2019年)は、9月中旬に従業員総出で収穫作業が行われました。
収穫したぶどうは、果実をつぶして(破砕)、梗(こう)を取り除きます。
この後の工程は、造ろうとするワインの種類によって順序が異なります。
赤ワインを造る場合は、ぶどうの果皮や種子を付けたままの状態で、サーマルタンクに投入して発酵させます。果皮の色素が抽出されることで、赤ワインが濃く色づきます。
サーマルタンクの内部は低温で管理されています。島田さんによると、ワインの仕込みを行う上で、温度管理は特に気を遣うそうです。
秩父ワインさんにサーマルタンクが導入される以前は、冷水を直に垂らすことで冷却していたそうです。当時の温度管理の難しさがうかがえます。
発酵が終わると、サーマルタンク内の赤ワインを「圧搾機」(下の写真)にかけて搾り取り、ワインとぶどうカスに分離させます。
もろみを濾過器にかけて不純物等を取り除くと、私たちが普段口にするワインが完成となります※。
※ 同社は、圧搾後に木樽で熟成させるワインも生産しています。
一方、白ワインを造る場合は、「発酵」と「圧搾」の手順が入れ替わり、圧搾機にかけて搾り取った液体をサーマルタンクに投入して発酵させます。
~良質なワイン造りへの想い~
「大手酒造メーカーのように大量生産はできませんが、その分、ワインの風味に微妙な変化が生まれるので面白味があります」と島田さん。
ワイン造りへの想いをお聞きしたところ、「美味しいワインを造れたときが一番うれしいですね。皆さんに喜んでもらえるワインづくりに心掛けています。」と笑顔で話してくださいました。
島田さんの言葉に、生産者としての強い責任感と誇りを感じました。
~直売所について~
工場に併設する直売所では、秩父ワインさんで醸造されているワインが並んでいます。直売所でしか購入できないワインもあります!
ワインの試飲もできますので、ぜひお越しください。
【所在地等】
名称:有限会社秩父ワイン
住所:小鹿野町両神薄41
定休日 :無休(年末年始を除く)
営業時間:8:30~17時00分
駐車場 :あり(無料)
工場見学:5名以上より可(要事前予約)
※R2.6.1現在、感染症対応をして販売のみの営業。
電話 :0494-79-0629
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