トップページ > 県政情報・統計 > 県概要 > 組織案内 > 企画財政部の地域機関 > 秩父地域振興センター > ちちぶ乾杯共和国ではリキュールも造っています! vol.3 戸田乳業 様
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掲載日:2024年3月15日
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【取材日:2020年1月28日】
小鹿野町にある「有限会社戸田乳業」は、昭和8年の創業以来、様々な種類の飲料(牛乳、乳飲料、お茶飲料、炭酸飲料等)を製造・販売しています。
下の写真の「ちちぶメロンサイダー」、「ちちぶサイダー」及び「ちちぶコーラ」は、平成の名水百選に選ばれた「毘沙門水」を原料とし、"名水のまち"小鹿野町ならではの飲料です。コバトンと武甲山がラベルにデザインされていて、お土産品にぴったりです。
さらに、戸田乳業さんでは「リキュール」と呼ばれるアルコール飲料を製造・販売しています。
リキュールは、蒸留酒に果物などのエキスやシロップを混ぜ合わせて造ります。日本酒やワインと違って、原材料をアルコール発酵させないのが特徴であり、梅酒やカクテルはリキュールの一種です。
下の写真は、戸田乳業さんが製造・販売するリキュールです。それぞれ、かぼす・梅(ともに秩父産)・埼玉県産のさくらを原料にしています。かぼすは、町を挙げて売り出し中の特産品であり、さくらは秩父の芝桜をイメージして開発したそうです。
小さなビンのお酒はスパークリング(発泡性)であり、炭酸飲料の生産設備を有する戸田乳業さんの強みを生かした商品です。
今回、商品開発責任者である加藤木隆さんに、リキュールの製造現場を案内していただきました。
敷地内には、牛乳を製造する乳処理工場と清涼飲料の製造工場が設けられています。
リキュールと清涼飲料(ノンアルコール)は同じ設備を使って生産しています。加藤木さんによると、清涼飲料にアルコール分の混入を防ぐため、同じ日の製造を避けているそうです。
下の写真は、原材料(蒸留酒、エキスなど)を貯蔵するためのタンクです。それぞれのタンクに原料を貯蔵しておき、1つの大型タンクに混ぜ合わせることでリキュールが出来上がります。
原料となる梅やかぼすは冷凍保存しており、年間を通じてリキュールの製造が可能であるそうです。
出来上がったリキュールは、「充填機」と呼ばれる機械でビン詰めし、速やかに栓をします。
次に、「パストライザー」と呼ばれる機械により、ベルトコンベアでビンを移動させながら殺菌処理します。
この後、冷却処理を行い、ビンにラベルを貼り付けて完成となります。
大半の製造工程がオートメーション化されていて、流れるように製品が出来上がる様子が想像できました。
なお、検品や品質検査などの工程は従業員の方が担っています。
リキュールの製法を知ることができて大変勉強になりました。リキュールは、まさに"酒蔵を必要としないお酒"であると感じました。
秩父地域にお越しいただき、香りが良くて美味しいリキュールをご堪能ください!
【追記】
令和2年2月5日(水曜日)に、さいたまスーパーアリーナで開催された「農と食の展示・商談会2020」に、戸田乳業さんが出展していました。
戸田乳業さんは、「オリジナルの飲料商品を開発したい」という顧客ニーズにこたえて、プライベートブランド(PB)商品の開発・製品化や他社ブランド製品の製造(OEM生産)を行っています。
出展のねらいをお聞きしたところ、「PB商品の開発や、OEM生産等に関する商談が主な目的」と話してくださいました。
飲料を飲む前に、製造ラベルをチェックしてみてください。製造者欄に戸田乳業さんの名前があるかもしれませんよ!?
【所在地等】
名称:有限会社戸田乳業
住所:小鹿野町小鹿野1046-1
工場見学:不可
電話:0494-75-0168
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