トップページ > 県政情報・統計 > 県概要 > 組織案内 > 企画財政部 > 企画財政部の地域機関 > 秩父地域振興センター > ちちぶ乾杯共和国の酒蔵見学 vol.1 長瀞蔵 様
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掲載日:2024年3月15日
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【取材日:2019年11月24日】
秩父鉄道長瀞駅から徒歩10分の距離に、「藤﨑摠兵衛商店 日本酒醸造研究所・長瀞蔵」(以下「長瀞蔵」)があります。創業290年の老舗酒蔵です。
こちらでは、純米酒「長瀞」をはじめとする日本酒の製造・販売のほか、地元の土産品や工芸品を販売しています。
長瀞蔵さんでは、10月から新酒づくりを始めています。今回、総務責任者である清水さんのご案内により、酒蔵を見学させていただきました。
11月下旬の日曜日、午前9時30分頃に訪問すると、日本酒の主原料であるお米を甑(こしき)という設備で蒸す作業が行われていました。周辺に大量の蒸気が立ち込め、お米特有の甘い香りが漂っていました。
清水さんによると、後の工程を考慮して、午前10時に蒸しあがるように作業を進めているそうです。
原料のお米は、埼玉県農林総合研究センター(現:埼玉県農業技術研究センター)が開発した「さけ武蔵」という、酒造り専用の「酒米」です※。一般の店頭では販売しておらず、個別の注文に応じて生産されています。
※ 同社は、埼玉県産の主食用米「彩のきずな」を用いた日本酒も造っています。
今回は「取材目的」として、特別に間近で見学させていただきました。
日本酒づくりは、何日もかけて複数の工程を経て行われます。杜氏の方々が蒸しあがったお米を冷ます作業を拝見しましたが、作業にムダがなくきびきびと動いていらっしゃいました。
冷ましたお米は、日本酒の元となる麹(こうじ)や酒母(しゅぼ)などをつくる原料として使われます。
下の写真は、日本酒の仕込みを行うタンクです。タンクの中に、酒母・麹・蒸米・水を加えてゆっくりと発酵させます。発酵中のものを「もろみ」と呼びます。
下の写真は、「もろみ」を絞って日本酒と酒粕に分離する「上槽(じょうそう)」を行う設備です。
上槽により抽出した日本酒を、ろ過や加熱、貯蔵などを行うことで、私達が普段口にする日本酒が完成します。清水さんによると、精米を除く全ての工程をこの酒蔵内で行っていらっしゃるそうです。
酒蔵見学を通じて最も印象に残ったことは、長瀞蔵さんが埼玉県産の原料にこだわり、"埼玉の日本酒"を造っていらっしゃることです。
酒米の「さけ武蔵」は県内で収穫されたものですし、原料に用いる水は、風布地区に湧き出す天然水です。酒づくりに携わる方々のこだわりと想いを感じました。
~藤﨑摠兵衛商店・長瀞蔵さんのご紹介~
酒づくりの見学スペースがあり、タイミングが良ければ日本酒づくりの様子を見学できます。
売店では、日本酒の試飲ができるほか、2階にはギャラリーと休憩スペースを備えています。
【酒蔵のご紹介】
名称:株式会社藤﨑摠兵衛商店 日本酒醸造研究所・長瀞蔵
住所:埼玉県秩父郡長瀞町1158番地
営業時間:10:00~17時00分(毎週火曜日は定休日)
駐車場:あり(無料)
電話:0494-69-0001
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