ページ番号:240226

掲載日:2023年10月18日

ここから本文です。

小鹿野町 「五感で感じる自然の町 ~森の道の駅から始める観光の再生~」

秩父盆地の真ん中に位置する小鹿野町。豊かな自然環境を活かし、誰しもが「また来たい」となる思い出に残る施設「道の駅両神温泉薬師の湯」を目指します。

説明資料

アーカイブ動画

小鹿野町サムネイル

発表概要(グラフィックレコーディング)

下の図をクリックすると、拡大した図が表示されます。

小鹿野町グラレコ2(JPG:995KB)

アーカイブ動画のテキストデータ

発表

小鹿野町

小鹿野町まちづくり観光課地域商社推進室の山下と申します。小鹿野町からは「五感で感じる自然の町、森の道の駅から始める観光再生プロジェクト」と題しまして、発表させていただきます。よろしくお願いします。

それでは、小鹿野町について御紹介していきます。

小鹿野町は、池袋から特急で80分、そこからバスに乗り継ぎ、30分のところにございます。町全体の82パーセントが森林で、自然豊かなまちでございます。

主な産業は製造業、建設業、観光業で構成されています。

小鹿野町は、盆地の地形に守られて、様々な自然や伝統文化が現代まで色濃く残っています。これらを活かし、小鹿野町は観光産業に力を入れていきたいと考えております。

また、小鹿野町の魅力発信を加速させるべく、公式ご当地キャラクターの「おがニャッピー」も生まれました。

それでは、観光入込状況について御説明します。自然や伝統文化を発信して取り組んでいますが、小鹿野町の観光入込客数は年々減少傾向にあり、小鹿野町の観光の玄関口である道の駅から再生を図っていきたいと考えています。ちなみに、道の駅には現状、年間約5万人前後が訪れています。

そんな、道の駅両神温泉薬師の湯について御説明していきます。

道の駅両神温泉薬師の湯は、山に囲まれ、食や地場産野菜等の販売を行っております。また温泉もあり、登山帰りやドライブの目的地として主に高齢層に来ていただいております。

改めて、なぜ道の駅から手を入れるのかについて御説明します。道の駅は、小鹿野町の観光と地域をつなげる全てのハブであると考えております。町内へ入り込む人々が集い、地域雇用の創出の場でもあり、農産物の生産者や地域住民との交流を深めやすい基盤を持っていると考えているからです。道の駅から新たな魅力を発信し、小鹿野町全体の観光再生につなげたい、そんな想いを持っています。

道の駅の現状ですが、50代から60代の満足度が高く、男女ともリピーターによって支えられる施設となっていることが、グラフから見て取れます。

我々が目指す姿とは、50代から60代のリピーターの方だけではなく、子供たちにもっと来ていただきたいと考えております。それも、「楽しかったね」「また来たいな」と、子供たちが感じてくれる施設を目指していきたいと考えております。

ここで、どのようなお客さんに来てほしいか紹介いたします。都内で暮らす4人家族の東京太郎(とうきょう・たろう)さんです。週末に子供たちを自然豊かな場所に遊びに連れていきたい、地場の野菜などをお土産に買って帰りたいと思っている。そんな御家族に来ていただくために、今後、いろいろと取り組んでいきたいと考えております。

そのような理想を目指すため、建物のスペースを活かしながら、新たな仕組みづくりとイメージの定着が必要と考えました。子供たちが安心かつ気軽に森を感じられるような、ソフトとハード両輪の仕組み作りと、森の道の駅としてのブランディングイメージを定着させることが、子供連れの御家族や若い世代へのアプローチになると考えております。また、補足になりますが、施設といったハード面に関しては、令和5年度に町が改修の準備をしております。具体的には、観光庁の「地域一体となった高付加価値化事業」という補助金の採択を受けたことから、館内に森を感じる要素を付与し、理想のブランディングイメージに近づくよう工事を計画、進行しております。

目指す姿の実現のため、過去にはいろいろな取組をしてきました。子供連れの御家族に来ていただきたい、若い世代に来ていただきたいと考え、道の駅のマスコット的な存在になるのではないかとお掃除ロボットを導入したり、新作のチーズケーキ等を開発・販売したり、SNS映えするスポットを創り出したりと、努力を重ねてまいりました。

このように、道の駅では様々な取組を実施してきましたが、道の駅としては、「まだまだ未来のお客様に来ていただけていない」「道の駅で提供するサービスには、まだ魅力が足りないのではないか」「道の駅の施設についても持続可能になっていない」といった点に頭を悩ませております。特に、未来のお客様である子供たちが来ていないことに、大きな危機感を感じています。

そのため、我々が民間企業の皆様に御提案いただきたい内容は、特に「子供が森を感じることが出来る仕組み」「地域内外の人と人との交流が生まれる仕組み」「御家族や若い世代が寄り道ではなく目的地としてくれる魅力を付与したい」、この3つに絞りました。

そこで、我々もこんな提案があったらいいなと思えるものを、例として考えてみました。森を感じる仕掛け、例えば施設の中で森林浴が出来るとか、お蕎麦の体験教室で嗅覚・味覚を刺激する仕掛けとか、地域住民と気軽に繋がることができる農業体験とか、仕組みや仕掛けを効率よく発信することなどを御提案いただきたいと考えております。あくまで例えになりますので、民間企業様ならではのアイデアをお待ちしております。

そんな御提案をくださる民間企業様へ、小鹿野町が提供できるリソースは4つです。1つ目は場所の提供です。道の駅の施設を活用して実証実験の場として提供できるのでは、と考えております。2つ目は予算の伴う事業の本実施です。事業を行うには費用が必要ですが、実証実験の効果に期待が持てれば、予算化を検討いたします。3つ目は他事業への発展や小鹿野町役場の他部署への御縁をつなげていきたいと考えております。最後に、共通の課題を抱えている近隣自治体への事例の共有や横展開を支援いたします。

改めて、まとめとなります。小鹿野町の理想は、子供たちの思い出となる施設となること、森の道の駅のブランディングが確立され定着されていることです。小鹿野町が困っていることは、現状、理想とは程遠く、未来のお客様の子供たちが来ていないことです。そのため、御提案いただきたいのは、子供連れの家族が楽しめる仕組み、人と人とが交流できる取組を効果的に情報発信し、道の駅のブランディングを強化していきたいと考えております。民間企業様のメリットとしては、マッチングした事業で高い効果が期待できる場合に、予算化を検討いたします。また、この事例を小鹿野町の別の部署や近隣の自治体に横展開をいたします。

最後に、小鹿野町の想いです。森の道の駅を目指すのはこれからです。子供たちの声や小鹿野町の活気を、豊かな自然を活かして道の駅から取り戻していきたいと考えています。我々と共に考え、実行いただける民間企業の皆さまの御提案を幅広くお待ちしております。小鹿野町の発表は以上です。ありがとうございました。

質疑応答

モデレーター

山下さん、ありがとうございます。ここから、質疑応答の時間をとっていきます。また今回も、小鹿野町の取組をグラレコに書いていただきました。こんな形でまとめていただきました。では、ここから質疑応答というかですね、より深掘りもできていければいいなと思うんですけど。この、森を感じられる場所を作るだとかブランディングを強化するっていう中で、「企業の皆さんにイベントを企画して実施してほしいんだよね」とか、「イベントやってください」っていうわけではないんですよね。

小鹿野町

はい、そのとおりです。いろいろな事象を発想していくに当たってのきっかけなどを企業様からいただきながら、結果的にイベント等になっていくかもしれないんですが、あくまでそのきっかけということを頂戴できればと考えております。

モデレーター

もちろん目指す一歩目として、「じゃあ音楽イベントをここでやってみましょう」とか、「うちだったらこういう取組ができるので、まずこれを一歩目にしましょうか」ということはあるけれども、「じゃあイベントをうちは100個できるんで、やってきましょう」とか、そういう話ではないってことなんですよね。

小鹿野町

はい、そのとおりです。

モデレーター

この森を感じるっていうキーワード、僕はすごく素敵だなって思うんですけど、具体的にどういったことが森を感じるってことにつながるんですかね。

例えば深呼吸っていうこともあったと思うんですけど、例えば鹿とか猪を解体するっていうことも森を感じるっていうことかもしれないですし、そういった鳥獣害の危険をリアルに、恐怖を感じるというのも森を感じることになると思うんですけど、いろんな森の感じ方があると思うんですが、山下さんが考える森を感じるっていうのは、どういったことですか。

小鹿野町

私が現状考えているのは、もうちょっとポップな感じです。キャンプ場などアウトドア的なレジャーの要素を、子供たちが安全に建物の中で365日楽しめるといったような、具体的になってしまうんですけども、そういったことも含めながら、ソフトな形で子供の味覚や嗅覚、視覚、すべて使って森だったと感じていただけるような何かに至ればと考えています。

モデレーター

この道の駅なんですけど、今の管理主体としては、どこかに指定管理をやってもらってますって形なんですか、小鹿野町直営なんですか。

小鹿野町

現状の管理体制につきましては、令和4年の4月1日から、町100パーセント出資で立ち上げました第3セクターの「株式会社地域商社おがの」というところに指定管理として出させていただいていて、今、令和5年度に入っているので、二期目というようなイメージになります。

モデレーター

なるほど。当然、そこの地域商社とも連携協力しながら、前向きにやっていけるってことですよね。

小鹿野町

おっしゃるとおりです。私が配属されている部署が地域商社推進室という、指定管理者たる株式会社地域商社おがのと綿密に連携をする部署になっておりますので、道の駅で様々試していきたいという事柄に関しましては、私を介しながら、道の駅のスタッフも一緒に動きながらですね、展開していけると見込んでおります。

モデレーター

この道の駅、屋内も屋外もいろんな施設があると思うんですけど、どういう施設があって、どういうことだったらできるかなって、企業の方がイメージを膨らませるに当たって、このページを見ると詳しい施設敷地面積であったりとか、屋外空間でこういうのがあるよとか、こういう施設でこういう使い方ができるよ、みたいなことって、何かどこかにまとまっていたりするんですか。

小鹿野町

大きさ等までを把握することができるレベルのものは公表されていなくて、もしかしたら後ほど、個別に御質問を挙げていただければ図面等の資料を共有できればと思います。全体的なざっくりとした情報でしたら、小鹿野町観光協会のホームページに施設の御紹介ということで、町の中にある施設様々、紹介されているページがあるんですけれども、道の駅両神温泉薬師の湯の情報も、そちらに写真付きで載っています。

モデレーター

後ほど、事務局がZoomのチャットにリンクを貼ると思いますので、皆さん御参照ください。今回、このお金をかけている、予算を伴いながらいろいろと赤字になっている部分があるかもしれないんですけども、その中で改めて今回の取組でいきなり収益化を目指しますとかそういうことではなくて、将来的には、当然それが収益化につながっていかなきゃいけない、ファミリー層や子供たちのリピートを増やすような仕掛けづくりにつながっていかなきゃいけないってことなんですけど、いきなりこの取組をやって10億目指しますとか、100億目指しますとか、1億目指しますとかっていう、いきなり収益拡大を目指しているっていうことではないっていう認識でいいですか。

小鹿野町

おっしゃるとおりでございます。これまで、我々も反省すべきところなんですけれども、ハードを構えているだけで、ソフト的な展開が全然できてなかったということが統計的に浮き彫りになっておりまして、今後、そういったところもしっかりとやっていかなきゃなと思っていることから、今回第一歩目ということで、いきなり収益ということでは全くなく、様々なチャレンジをもって、その兆しみたいなものを見つけていければと考えています。

モデレーター

まずは来てもらう人を増やすということで、単価ではなく、まずは客数を増やすっていうところに重点を置いていくってイメージですかね。

小鹿野町

そうですね。そのためにグラフも金額ではなく人数にさせていただきました。

モデレーター

こうした売り上げの推移みたいなことも、今後、どんどん上げていかなきゃいけないけども、今からやっていかなきゃいけないっていう状況ってことですよね。改めて最後に、今後の思いであったり、企業の皆さんへの思い、この道の駅への思いを、山下さん、共有お願いいたします。

小鹿野町

御協力いただける企業様においては、改めてよろしくお願いできればと思っております。私としましては、地域商社推進室に配属されて、道の駅に密着して早2年というところでございまして、様々これまで取り組めていなかった背景がある中で、ちょっとしたことをやっていくと、それが呼び水になって効果があがっていく実感があります。タイアップいただければ、おそらく何かしらの効果をフィードバックすることも可能かなと考えておりますので、そういった意味でも、企業様にもメリットを提供できるかと思っておりますので、何卒よろしくお願いできればと思います。全面的に町としてサポートしていきながら、一体的にやっていければと思っていますので、よろしくお願いいたします。(終)

ページの先頭へ戻る

お問い合わせ

環境部 エネルギー環境課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 第三庁舎3階

ファックス:048-830-4778

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?