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掲載日:2024年9月3日

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美里町「ちょっくら、いってくらぁ♪」

人口減少が加速し、日常の食やモノ、一寸した娯楽の提供を誘致・維持することが困難に。これを賄う集客ができ、持続可能な生活拠点を構築するビジネスのアイディアを求む!

説明資料

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misato

御提案について

提案フォーム

https://form.run/@sscp-gp-proposal2024

発表概要(グラフィックレコーディング)

下の図をクリックすると、拡大した図が表示されます。

15_misato_gr(JPG:410KB)

アーカイブ動画のテキストデータ

発表

美里町

美里町総合政策課の中兼と申します。美里町からは「ちょっくら、いってくらぁ♪」と題しまして、発表させていただきます。よろしくお願いします。

美里町では、練馬インターチェンジから寄居スマートインターチェンジまで高速道路で60分のところにあります。また、新幹線でも東京から本庄早稲田駅まで60分、そこから美里町までは車で10分と、都心からのアクセスが良好な場所に位置しています。

町の特徴として、産業団地を中心に工場等の立地があり、外からの通勤者により夜間の人口より昼間の人口の方が多くなっています。また、農業を基幹産業として栄えてきた町であり、今後も農業の振興を図りつつ、スマートインターチェンジ、役場、JR八高線の松久駅に囲まれた地区を中心拠点地区と定め、商業や産業、教育機関、住宅地など様々な機能を誘致・整備し集約したいと考えています。

続いて、町の特産品を紹介します。一つ目はブルーベリーです。美里町のブルーベリーは大粒で糖度が高くてとてもおいしいです。また、品種が多いことから、6~9月の長い期間摘み取り体験なども含めて楽しむことができます。二つ目はえごまです。しそ科の植物でえごまに含まれるαリノレン酸は、生活習慣病や認知症の予防に効くといわれており、特にえごまの実から抽出した黄金色のえごま油は、ふるさと納税の返礼品で人気の高い商品となっています。

これから中心拠点地区の整備を進めていく美里町が目指す将来像は、「町内で買い物が完結でき、ちょっとした娯楽があり、緑と自然あふれるステキなまち」です。

それではここから、美里町の現状と課題についてお話します。一つ目は、人口減少です。全国共通の課題となっていますが、美里町においても人口減少が顕著であり、2020年から2045年にかけて30パーセントに当たる3,200人もの人口の減少が見込まれており、深刻な問題となっています。また、若者の町外流失が顕著であり、就職や進学のタイミングで転出する人が多く、転出した人が再び町に戻ってこないことや、新規の転入者が少ないことから少子高齢化や人口減少に拍車がかかっています。

続いて、町の人の意見についてです。町の人にアンケートを実施したところ、日用品などの買い物場所が少なく、買い物は隣接する本庄市にほぼ依存していることが分かりました。また、町の人にどのような施設がほしいか聞いたところ、買い物ができる商業施設や子育て世代が遊べ、長い時間、滞在できる施設が欲しいという声が多くありました。

このような町の課題や不便さをそのままにしておくと、若者が美里町よりも便利な町外へと転出し、町内人口がさらに減少し、その結果、町内にわずかにある商業施設が撤退するなど、生活利便性が更に低下するといった、負の連鎖が生じてしまいます。

町では、このような現状を打開するべくこれまで、人や企業を呼び込むための取組をしてきました。主なものとして、寄居スマートインターチェンジの整備、産業団地の創出による働き先の確保、町独自での商業施設の誘致活動、さらには地域活性化起業人の活用といったことを行ってきました。

寄居スマートインターチェンジについて、令和3年3月に上下線全面開通し、美里町役場から700メートルほどのところに位置し、県道からのアクセスも非常によく、都心まで60分と物流も含め交通利便性の向上が図られました。また、産業団地については、寄居スマートインターチェンジからすぐのところに整備を進めており、既に進出している企業もあり、雇用の創出につながっています。

このような取組により、スマートインターチェンジや役場、JR八高線松久駅周辺エリアのポテンシャルが上昇しており、中心拠点地区として、様々な事業を展開できるエリアだと考えています。

将来に向かって解決したい課題として、町民の利便性向上のために、買い物できる施設を誘致したいと考えています。しかしながら、周辺の人口規模が小さく、ビジネスが成り立たないことから誘致が困難な状態となっています。町としては、町外や、ある程度遠方からも集客が期待できるビジネスを組み合わせて、買い物やちょっとした娯楽施設を誘致し町民の利便性向上を図りたいと考えています。

そこで、企業の皆様に御提案いただきたいことは、「生活拠点を支える高い集客力があるビジネスについてのアイディア」です。具体的には、実際に美里町で集客効果の高い事業を実施してくれる企業様、また、美里町と相性が良さそうなビジネスアイディアの提案、それから、地方への進出を検討しているなど、企業の動向に関する情報、さらには、関心を持ってくれそうな店舗新設を検討している企業担当者に関する情報など、提案・情報をお待ちしております。

町が提供可能なリソースとして、周辺に農地が広がっているため、土地利用規制の変更を行っていきたいと考えております。また、土地所有者や隣接地権者との合意形成、事業進出における関係機関との調整なども町が積極的に行っていきます。さらに、プレスリリース等の広報活動にも力を入れていきます。

企業の皆様のメリットとしては、新たな事業を展開するフィールドの提供や、美里町で行っていただいた事業を他の地域にも展開できること、さらに、協定締結など、行政との連携による実績づくりなどが挙げられます。

最後に、まとめです。目指す将来像は「町内で買い物が完結でき、ちょっとした娯楽があり、緑と自然あふれるステキなまち」です。解決したい課題は「単なる日用品、生鮮食品事業は人口規模が小さく、美里町ではビジネスが成り立たない」ということです。企業の皆様に提案して欲しいことは「生活拠点を支える高い集客力があるビジネスについてのアイディア」です。

以上で発表を終わります。御清聴ありがとうございました。

質疑応答

モデレーター

中兼さん、ありがとうございました。では、またグラフィックレコーディングを展開したいと思います。「ちょっくら、いってくらぁ♪」ということで、タイトルもひねった形で御提案いただいたんですけれども、今回、埼玉版スーパー・シティプロジェクトの中では若干異質なピッチではあるんですけれども、あえて美里町さんとしてはまちの最重要課題であるということで熱意を持ってピッチに臨んでいただきました。新たな生活拠点、集客力のある施設と生活拠点の構築という、非常に難しく、ハードの整備も伴うので、企業側からするとアイディアだけでなく一定の投資も伴うような提案をお待ちしたいというチャレンジングなピッチだったかなというふうに思います。また、皆さんから御意見・御質問などをいただければと思いますが、私の方からしばし質問をさせていただければと思います。

ピッチの最初で「住民の方々が隣接する市町村に日用品の買い物等を依存している」とのことで、アンケートを取るとその買い物を町内で満たしたいという声があるとのことだったんですけれども、アンケートをとれば、住民はより便利に、より快適にという方向に行くので、町外ではなく町内で完結したいということはそうなんだろうと思いますが、今まではそれで充足していたことが、今後将来に向けて、町外でニーズを満たしていくことが難しくなっていく、まちとしてそこをケアしていかなければならない最大の理由というものは何かありますか。

美里町

先ほどの資料にもありましたが、隣接する市町に買い物を依存しているというのは事実です。そこで、町が懸念していることは、これから人口減少が進んでいく中で、消滅可能性都市の発表もあり、不便な町ですと、若者がそこに住むより便利な町に住みたいのではないかと思います。であれば、まずは「便利なまち」にしていくことが町の最重要課題かなと考えております。

モデレーター

よく事業構築の分野ではペインを、マイナスを0にする、0からプラスにするペイン、痛みですね、ペインを取り除く事業なのか、ゲイン、より便利にしていく、より魅力的にしていく事業なのかという視点がありますが、その視点で言うと、より便利に、より快適にして町の魅力を高めていきたい、ゲイン寄りの事業、そういう取組だという理解でよろしいでしょうか。

美里町

そうですね。私もこの町で働いていますので、町に誇りを持っています。この町が大好きです。この町が不便だとは言えないですし、不便だとも感じておりませんので、これからこの町をより便利にしていくという取組をしていきたいなと思っています。

モデレーター

なるほど、ありがとうございます。その視点ですと、「生活の拠点、ターゲットは集客」ということで、一つの重要な例示として「生鮮食品と娯楽施設等の組合せに期待する」とのことでしたけれども、ここに何らかの公共的な役割を盛り込んでいくといったお考えはありますでしょうか。

美里町

公共施設を入れた複合施設、というのも可能性としてはゼロではないだろうと考えております。まだ手探り状態のところがありますので、これから新しいビジネスや御提案をいただく中で、より集客力があるもの、より町民が快適に過ごせる利便施設といったものであるならば、町が民間の事業者様と一緒に進めていく価値はあるのかなと考えております。

モデレーター

ありがとうございます、そこは非常に大事な話だと思っています。誘致も大事な町の課題だと思いますが、より便利に、より快適にという話になったときに、公共としてもそこにコミットしていくというか、事業者と運命共同体になって一緒に事業を作っていくんだという姿勢があると、企業に対する訴求力も違うのかなというふうに思いました。

では最後に、お集まりいただいている企業に中兼さんの熱い思いをぶつけていただきたいと思います。よろしくお願いします。

美里町

本日はお忙しい中、御清聴いただきましてありがとうございます。美里町は、発表の中でも申し上げたとおり、人口減少、高齢化、いろいろな課題がありますが、これから持続可能なまちづくりを進めていきたいと思っております。発表の中では話が出なかったんですけれども、役場の近くに小中一貫校を設置する計画も進めているところですので、役場周辺、スマートインター周辺は非常にポテンシャルが高い地域だと考えております。是非皆様とこのエリアの活性化を一緒にやっていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

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