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掲載日:2024年9月3日

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春日部市「武里団地×未来→くらしにシゴトにちょうどいい春日部」

もともとコンパクトシティな武里団地。少子高齢化が進み、春日部市の少し未来を映し出すこの場所で、くらしにシゴトに「ちょうどいい」団地を皆さまと一緒に創りたい。

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kasukabe

御提案について

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https://form.run/@sscp-gp-proposal2024

発表概要(グラフィックレコーディング)

下の図をクリックすると、拡大した図が表示されます。

24_kasukabe_gr(JPG:460KB)

 

アーカイブ動画のテキストデータ

発表

春日部市

春日部市環境政策課の三浦です。よろしくお願いいたします。「武里団地×未来、くらしにシゴトにちょうどいい春日部」で発表させていただきます。よろしくお願いします。

春日部市の紹介です。春日部市は現在、人口約230,000人。減少傾向にございます。都心から約35キロメートル圏で、埼玉県の一番東で、すぐお隣は千葉県です。春日部市には東西、南北に国道4号・国道16号・東武スカイツリーライン・東武アーバンパークラインが走っており、交通の要衝となっております。

春日部市の工芸品です。桐の産地であったことから、桐箪笥や桐小箱といったもの、そのほか押絵羽子板や麦藁帽子は国内でも有数の産地となっております。

春日部市の見所です。ゴールデンウィークには百畳敷きの大凧が空に舞い上がる「大凧あげ祭り」が開催され、樹齢1200年の「牛島の藤」もございます。一番皆さんが今御存知なのはテレビでも紹介されております、地下神殿のような空間が広がっている「首都圏外郭放水路」ではないでしょうか。そして画面では写しておりませんが、『クレヨンしんちゃん』。これで春日部市を御存知の方がやはり一番多いのかなと思います。

武里団地の概要です。昭和41年から入居が開始され、かつては東洋一の団地と呼ばれ、ピーク時には20,000人以上の方が居住されていました。その後いくつかの建物が解体され、現在は約7000人となっております。中心部にはスーパー、病院、市役所の出張所など都市機能が集中しており、非常に便利な場所となっています。

武里団地の現状です。先ほども説明いたしましたが、最盛期には20,000人以上が居住されていましたが、昨今では7000人台前半になっております。入居者の高齢化率は50パーセントに近い値となっています。こういった人口動態を見ると、市の十数年先を進んでいるとも言えます。

一方で、遊休不動産が増えた武里駅周辺では、リノベーションで盛り立てようといった機運が上昇しております。このように、人口減少が進むこの先、既存の生活環境を守りながらも、無理なく盛り立てていくため、多くの方々と一緒に知恵を絞りたい。これがカバメントピッチに応募した理由となります。

武里団地の目指す姿です。くらしに、シゴトに、ちょうどいい団地を目指したいと思っています。

ではちょうどいい団地とは。くらしにつきましては、棟と棟の間が十分スペースを持って建てられていますので、日当たりがすごくいいです。エレベーターはございませんが、古い住民との交流はプライスレスです。人情味ある、昭和レトロも感じる静かな暮らしが手に入るのではないでしょうか。

次に、シゴトです。今はパソコンがあればどこでも働ける時代です。ちょっとした書斎スペースが欲しいなっていう人は、シェアをすれば夢ではないかもしれません。起業したばかりの人のオフィスにもきっといいのではないでしょうか。

では、何で武里団地なのか。それを説明いたしますと、先ほど「春日部市の少し未来が武里団地」というふうに言いましたが、武里団地をいわば“ミニ春日部市”と捉え、団地の活力アップで周辺エリアにも、そして市全体に波及させていきたいと考えています。武里団地に住んだ人は、良さを知って住み続ける方が多いです。住民の高齢化に伴って通勤者が減って、近くの商店街とか駅、そういった人出が少なくなっています。一方で、駅周辺では遊休物件リノベーションの機運が高まっております。こうした背景から現状をアップデートしながら、便利さや快適さを追求し、武里団地暮らし=春日部暮らしを楽しめる土台を作っていきたいと考えています。

武里団地に住む人物像です。昭和レトロ好きで、都会の人混みが苦手、緑・公園が好き、買い物はもっぱら通販、そんな20代30代です。

武里団地で働く人物像です。テレワーク中心で働く30代後半から50代。春日部からは山手線沿線にすぐ出られますので、こういった場所に本社だったり、取引先が多い方。自宅以外のワークスペースが欲しい方。起業したい夢があるので、いろいろ情報収集している方、こんな人物像になります。

目指すための第一歩です。団地で暮らすこと、働くことへの新たな魅力を作り、発信したい。高齢化した住民も、健康で便利に暮らせるようにしたい。こちらが第一歩となります。

武里団地の取組です。官学連携団地活性化推進事業では、近隣の大学に通う学生さんにルームシェアで住んでもらって、市が家賃や交通費を補助する代わりに地域貢献活動に取り組んでもらっていましたが、コロナ禍の事業見直しによって現在は行っていません。

二つ目がSDGs未来都市自治体モデル事業として、事業案の中に「世代が循環するまち」というものを構築を目指しておりましたが、残念ながら実現しておりません。

三つ目。こちらは武里団地の住民の方々、自らが運営しているものになりますが、一つ目が「力になり隊」。これは、電球の切り替えなどをちょっとしたお手伝いを一回500円で頼むというものになります。ただ、現在は支援者側も高齢化していて、うまく機能ができなくなっているとのことでした。二つ目が「ふれあい喫茶」です。毎週水曜日に14時から16時に開催し、100円チケットで飲み物とお菓子が出るもので、今でも40人ぐらいの方が参加されているそうです。

武里団地の課題です。古い物件というイメージが先行してしまって、いいイメージが少ないのかもしれません。団地に限ったことではございませんが、高齢者になって体が不自由になると“移動”という課題が出てきます。静かな環境で暮らしやすい、働きやすいといったことが知られていないと思います。古い住民と新たな住民が知り合う機会がもっとあればいいなと思っています。

御提案いただきたいことです。一つ目が住民のQOLアップ。今住んでいらっしゃる高齢者の方々も、そして新たな住民にも喜ばれる手頃なサービス。例えばですけれども、「力になり隊」を支える仕組み、もしくは新たな支援の仕組み。足が不自由な方に生活必需品が届けられる、いつでも気軽に利用ができる乗り合いのような仕組み。そして、一人でも安心して暮らせる見守りの仕組みといったものがあるかと思います。

二つ目がソフト面の団地アップデートです。住民を緩やかにつなぐコミュニケーションとして、同じ趣味の人が集まる教室やイベント。武里団地で仕事がしたくなる仕掛けとして、例えばですが、起業家が集まってリアルにコミュニケーションが取れたり、気軽に寄れて仕事ができるような場所。

春日部市が提供できるリソースです。一つ目は、やはり新規事業を行う場合というのは、いろんな部署との折衝が必要になりますので、こういった調整をお手伝いします。二つ目は、今、春日部市ではゼロカーボンシティ推進本部を立ち上げ、17社、団体の民間事業者の方々と連携をしておりますので、こういった企業との橋渡しが可能です。三つ目が後方支援です。市と連携した住民サービスや市の広報ツールで周知ができます。

まとめです。春日部市の思いとしては、武里団地は未来の春日部市。ここで民間企業の皆様と共創して、くらしにいい、シゴトにいい、ちょうどいい団地。ちょうどいい春日部となる土台を作っていきたいです。春日部市が困っていることとして、団地は住民同士の助けがございますが、高齢化によって運営が今後困難になると思われます。今ある環境を生かしながら、若い人にも住んでもらいたいと考えています。企業側に求めることとしては、住民のQOLにつながるくらしとシゴトに関する柔軟な御提案で、実現性の高いものから、実証実験として挑戦的な取組まで幅広く募集したいと思います。一緒に熱意を持って頑張っていきたいと思います。春日部市と共創するメリットとしては、市役所での調整支援、他企業への展開の支援、取組に関する周知PRとなります。

以上で発表を終わります。御清聴ありがとうございました。

質疑応答

モデレーター

三浦さん、お疲れ様でした。ありがとうございました。また、チャットの方でたくさんコメントや御質問をいただきたいと思います。

では、私の方からグラフィックレコーディングを共有いたします。かつては東洋一の団地と言われた武里団地の再生、再活性化というテーマでございましたが、私からも質問させていただきたいと思います。現状で高齢化率が49パーセントを超えて50パーセントに届くくらいで、住民同士の支え合いの活動のようなものも、支えあいの活動自体が高齢者中心で、成り立たなくなってきているというプレゼンがあったかと思いますが、一方で49パーセントが高齢者ですけれども、残りの51パーセントの方々はまだまだ活躍できる、活動できる層もいらっしゃるんじゃないかというふうにも見れるんですが、実際に今、転入されてきている、武里団地を好んで、喜んでと言いますか、転入されてきている方々もいらっしゃるんじゃないかと思いますので、そういった方々がどういう方々なのか、まさにペルソナの人物像の解像度を上げていくことによって、「こういう方々がこういうことを求めて武里団地を選んでいるんだ」ということが、今後ゆるやかなコミュニティを考えるヒントになっていくんじゃないかと思うんですけれども。先ほど、「昭和レトロ好き」とか「テレワーク中心」といったキーワードもありましたが、実際若い層で転入されてきている方々にはどのような方々がいらっしゃるか、御共有いただけますでしょうか。

春日部市

そうですね、実際に若い方というのは、やはり子育て世代の方がいらっしゃるかと思います。なので、先ほどペルソナで挙げたような「団地好き」だとか、そういった属性までは分かってはいないんですけれども、若い世代の人口の比率を見てみますと、他の地区よりも若干少ないという傾向が見られますので、ペルソナのような人はあまり多くないのかなというのが実情だと思います。

モデレーター

なるほど。先ほどペルソナとして提示いただいた人物像、昭和レトロ好き、テレワーク中心というのは、「こういう方に来てほしい」という今後のターゲットとしての意味合いで、そういう受け止めでよろしいですよね。

春日部市

そうですね。はい。

モデレーター

今、子育て世代が転入されてきているということですね。

春日部市

はい。

モデレーター

そのへんの解像度を上げていく、理解を上げていく必要もあるかもしれません。何が武里団地の魅力になっているのか、どういう方々に刺さっているのか、というのを。それと、住民のQOLの向上に関する取組ということで、お話もあったかと思うんですが、どうしても高齢者中心になっている中で、その高齢者の方々に新たに喜ばれる手頃なサブスクサービスとかといったお話があったかと思うのですが、おそらく今日お集まりの企業様の中にも、デジタルを活用してという視点を持たれる企業さんもいらっしゃると思うのですが、そうした場合に高齢者がターゲットになると、デジタルデバイドの問題もあるかと思うのですが、例えばそういうデジタルデバイドの問題も含めて、高齢者の生活を快適にする、便利にするという企業からの提案もアリという理解でよろしいですか。

春日部市

そうですね、加藤さんのおっしゃるとおり、デジタルデバイドに関する課題は出てくるかと思うんですが、これから先、この取組を春日部市全体にも広げていきたいと考えたときには、デジタルの活用を排除しない方が良いと思っていますので、対策を含めた提案は非常に有効ではないかと考えます。

モデレーター

ありがとうございます。御質問をたくさんいただいておりまして、おそらく関連するかなと思うんですが、今ある「力になり隊」さんが、高齢化によって活動が持続可能ではなくなりつつあるというお話の中で、「申込みや派遣はどのようなやり方でしょうか」ということで、ひょっとしたらこれは効率化よく変えていく、変えていく手立てがあるのではないかという思いが背景にあっての質問かもしれないんですけど、現在の申込み、派遣のやり方について、可能な限りで共有いただけますでしょうか。

春日部市

すみません、課題については住民の方から聞いたんですけれども、申込みといったところを確認をしていないので分からないのですが、おっしゃっていたのは「頼まれる方も高齢者の方が多くなってきた」ということを言っていたので、グループを作ること、その効率性っていうのは、そこに工夫ができる部分があるかなと思います。

モデレーター

察するには、かなりアナログな形でやられている、手間暇をかけながらやられているというようなことが想像されますよね。あとは、実証フィールドのお話かなと思いますが、「団地内の空いている一室などをリソースとして提供いただくことは可能ですか」という御質問ですが、実証フィールドの視点としていかがでしょうか。

春日部市

こちらはURさんの建物になりますので、具体的な提案がいただけたら、URさんと調整・交渉をしていきたいと思います。

モデレーター

ありがとうございます。あとは「武里団地の“まちづくり協議会”のようなものは既にあるのでしょうか」。要は、「住民の自治団体・自主団体的な活動を支える団体はあるのでしょうか」という御質問ですが、いかがですか。

春日部市

自治会については東西南北にございまして、この自治会が先ほど紹介しました喫茶店を順番で運営している状況です。

モデレーター

全てにお答えできないので、最後に一つとさせていただきますが「環境部門が主体のようですが、幅広い課題ですと庁内連携が重要になってくるんじゃないでしょうか」という御意見も含めての御質問ですが、いかがですか。

春日部市

はい、おっしゃるとおりかと思います。環境政策課ではゼロカーボンシティ推進本部ということで、あくまでその脱炭素を目指しつつも、それをきっかけとして、いろんな事業者の方々とか、庁内も連携しながら、脱炭素以外の課題もたくさんありますので、それを解決していこうと取り組んでおりますので、おっしゃるとおり、幅広い課題・幅広い分野になりますから、庁内調整を図って、企業の方々と連携を取りながら課題解決に進んでいきたいと思っています。

モデレーター

ありがとうございます。たくさん御質問をいただきながら、時間の都合でここまでとしたいと思います。可能でしたら4時からの座談会の場で直接、Zoomのブレイクアウトルームの中で、コミュニケーションをとっていただければ幸いです。それでは質疑は以上といたしまして、最後にたくさん御質問をいただきました、三浦さん、企業の皆さんにメッセージをお願いしたいと思います。

春日部市

どうもありがとうございました。今住んでいる方がもっと生き生きと、そして今あるものをもっと輝かせながら、活性化に取り組んで、それを武里団地から春日部市に広げ、それをもっと広い範囲に広げていけたら良いと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。

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環境部 エネルギー環境課  

郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 第三庁舎3階

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