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掲載日:2024年12月27日
Q 永瀬秀樹 議員(自民)
日暮里・舎人ライナーの延伸には、交通政策審議会の答申路線としていくことが重要です。これまでの経過から、次は2032年頃に、おおむねその15年後を念頭に置いた答申が示されることが想定されます。答申路線とされるためには、輸送需要見通し、費用便益比等による社会的経済効果分析、財務分析等を可能な限り行い、事業化に向けた関係者の検討の熟度の高さと、その意義と事業化に向けた課題解決への取組を示すことが求められます。
次期答申に向け、国土交通大臣からの諮問があると想定される2030年まであと約5年、次期答申に位置付けるために残された時間は、そう長くはありません。日暮里・舎人ライナーの延伸については、次の交通政策審議会での答申路線とすることを目標とし、工程期日を明確に定めて臨むべき時期と考えます。
まず、現在の進捗状況についてお聞きします。令和5年度の調査結果と令和6年度に実施している調査内容について、具体的にお聞かせください。
次に、今後の見通しについてお聞きします。
現在、県では、3方向のルートについて事業による影響の評価を行うとともに、費用便益、採算性の概略的な分析を進め、並行して沿線のまちづくりなどによる需要創出やコスト縮減の可能性について検討し、それらの分析や検討の成果とともに、関係自治体の機運醸成の状況を踏まえた上で、ルートを絞り込むとお聞きしています。ルートの絞り込みは、いつまでに行おうと考えていますか。
また、課題解決に一定の見通しを立てた上で進めるとした東京都との調整については、いつ頃までに行おうと考えていますか。
さらに、県は、絞り込んだルートについて、より詳細な分析や検討を進めた上で、次期答申に向け国等との調整を図っていくとお聞きしています。私は、少なくとも諮問があると想定される2030年の2年前、2028年度中には国との調整に入ることが望ましいと考えます。国との調整は、いつ頃までに開始しようと考えていますか。
最後に、日暮里・舎人ライナーの延伸については、今後、明確に工程期日を定め、スピード感を持って取り組んでいただきたいと存じます。この点について県はどのように考えていますか。
以上について、企画財政部長の御所見をお聞かせください。
A 中山貴洋 企画財政部長
まず、現在の進捗状況についてでございます。
日暮里・舎人ライナーについては、延伸ルートが定まっていないことが大きな課題であることから、これまで、ルートの絞り込みに向けた取組を進めてまいりました。
令和5年度は、複数のルートについて延伸効果の調査を行い、鉄道ネットワーク全体の時間短縮や鉄道空白地域の解消など、各ルートの延伸効果を整理いたしました。
令和6年度は、ルートごとに、延伸した場合に必要となる車両基地や変電所の規模などについての調査を実施しております。
次に、今後の見通しについてのお尋ねのうち、ルートの絞り込みの時期についてでございます。
ルートの検討に当たりましては、想定される複数のルートにおいて効果・影響の評価等を行い、並行して沿線のまちづくりなどによる需要創出等の可能性についても検討する必要がございます。
そして、それらの検討の成果と、地元自治体の機運醸成を踏まえ、ルートを絞り込んでいくこととなります。
これらの取組は、地元自治体の意向を確認しながら進めていく必要があることに加え、気運醸成や沿線のまちづくりが前提となりますことから、現段階でルートの絞り込みの時期を特定することは難しいと考えております。
次に、東京都、国との調整の時期についてでございます。
東京都との調整については、県として、ルートの絞り込みなどの課題解決に一定の見通しを立てた後、進めていきたいと考えております。
その上で、絞り込んだルートについて、より詳細な分析や検討を進め、国との調整を図っていきたいと考えており、現時点で東京都や国との調整を開始する時期を特定することは困難だと考えております。
最後に、明確に工程を定めて取り組むべきについてでございます。
議員御指摘のとおり、具体的な工程を定め、取組を進めることは重要であると認識をしております。
一方で、具体的な工程の策定に当たっては、概ねの延伸ルートや、事業性の確保の目途といった基本的な条件を揃えることが必要です。
このため、まずは、延伸ルートを絞り込むため、引き続き県が主体的に調査を重ねるとともに、その成果を地元自治体に提供するなど、気運醸成やまちづくりの検討を支援してまいります。
加えて、日暮里・舎人ライナーの延伸を含む「あと数マイル・プロジェクト」の早期実現を目指して今年度新たに設置した会議体において、課題や対応策等を検討しております。
県といたしましては、これらの取組を通じて、具体的な工程の策定の前提となる基本的な条件が整えられるよう、課題解決に向けた取組を一つ一つ着実に進めてまいります。
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