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掲載日:2024年5月17日
Q 野本怜子 議員(民主フォーラム)
令和9年度から新しい選抜方式が導入され、欠席日数や部活動などの特別活動は評価対象から外れ、代わりに自己評価資料を基にした面接が全校で実施される予定です。
私は昨年11月、県が導入に当たり参考の一つとした広島県教育委員会を訪れ、教育委員会、教員、保護者のそれぞれから成果と課題について伺いました。
新しい選抜方法を実施後の令和5年8月の報告書によれば、子供たち自身に自己を認識し自分の人生を選択し表現することができる力が身に付いてきたことは、何よりも大きな成果だと考えるとある一方、複数の検査場で公平公正な評価が担保されるよう研修において質問を例示したところ、結果として質問内容が画一的なものになり戸惑った受検生もいた。受検生の自己表現の充実を図る観点から、令和6年度選抜から質問の在り方について改善するとあります。
子供からは、5教科の勉強もあるのに自己表現の準備もあり大変で負担が大きかったという声、教員からは、評価の差をつけづらく無難な評価になる傾向がある、実施の必要性について検討すべきであるという声もありました。
埼玉県が昨年秋に実施したパブリックコメントでも、面接での客観的な評価、自己評価資料の添削や面接指導による中学校教員への負担増、面接を行う高校教員の負担増、自分の言葉でうまく表現できる子ばかりではない、障害のある生徒への合理的配慮などを心配する声がありました。自分を評価し他者から認められる過程は、自己肯定感が高まるすばらしい試みですが、子供たちや学校現場へ過度の負担とならない配慮も必要です。
新しい高校入試を迎える中学生への教育は、この4月から始まります。中学校で期待される教育はどのようなものか。また、面接での評価観点や評価基準の公表の時期等、今後のスケジュールについて、教育長へお伺いいたします。
A 日吉亨 教育長
まず、中学校で期待される教育はどのようなものかについてでございます。
中学校においては、子供たちが将来社会で活躍するために必要な基礎的な知識・技能や、主体的に考え、判断し、表現する力、自ら学ぶ意欲を高める学びに向かう力をバランスよく育む教育が必要であり、そうした教育を期待しているところでございます。
また、生徒一人一人の活動の幅が広がり、学校内外での活動が多様化する中で、中学校においては、常に生徒を主体に考え、生徒が「何を学んだか」に加え、「何ができるようになったか」や「どうやって学んだか」を重視して教育に取り組んで欲しいと考えます。
そこで、新たな高校入試では、従来の学力検査に加え、受検生が中学校3年間で頑張ってきた取組や活動、身に付けてきた力等を存分に表現する機会として自己評価資料に基づき面接を実施することとしました。
自己評価資料の作成及び面接の実施に当たっては、受検生や学校現場の負担とならないよう、記入しやすい自己評価資料の様式や、採点業務をはじめとした入試業務全般の見直しなどを検討してまいります。
次に、面接での評価観点や評価規準の公表の時期等、今後のスケジュールについてでございます。
受検生に、面接の評価の観点や評価規準をしっかりと理解してもらうためには、十分な周知期間が必要であると考えています。
そのため、新たな高校入試の実施要項の暫定版を令和6年度中に示した上で、面接の評価の観点や評価規準も併せて公表いたします。
新たな高校入試の実施要項については、先行して入試改善に取り組んでいる他県の課題等も踏まえ、適切に策定してまいります。
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