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掲載日:2024年5月17日
Q 野本怜子 議員(民主フォーラム)
私自身、出産子育てに集中した11年の専業主婦生活からもう一度社会で仕事をしようとチャレンジしたとき、幾つものハードルが立ちはだかっているのを感じました。
時代はデジタル人材を求めており、厚生労働省主催の就職氷河期世代向けの再就職支援プログラムでITの講習を2か月、土日、毎日7時間受けました。最後に試験に合格したら再就職支援が受けられるというものでしたが、試験に合格したのは4割、就職に至ったのは1割にも届きませんでした。1人50万円かかっているプログラムだったのにもったいない税金の使われ方、また、受講者からすれば、休日返上で勉強したのに就職には結び付かず、時間がもったいなかったと思ったものです。
要は、リスキリングの内容や水準が企業の求めるものと合っていないのです。講座や資格を取ってから就職活動をするのではなく、求職の段階でその企業のニーズに合わせたリスキリングが必要です。そうすることで、企業からすればマッチングのミスが減り、求職者にとってはやり直す時間がなくなり、双方にとってプラスです。
本県では、在職者向けに勤務する企業のニーズに合わせた講習内容をオーダーメードで請け負うスキルアップ講習を既に行っています。社員のリスキリングを県が担ってくれれば、企業としては経費削減になりますし、実用的だと認められれば更なる企業誘致につながるかもしれません。
リスキリングを高いマッチングにつなげるため、求職者向けに専門学校等へ委託して実施している職業訓練を有効活用する施策について、産業労働部長のお考えを伺います。
A 目良聡 産業労働部長
県では、女性キャリアセンターにおいて、子どもを抱えた多忙な女性でも受講できるよう、オンデマンドで女性のデジタル人材育成講座等を実施しております。
また、国の失業給付事業の一環として、専門学校等に委託し、ITや介護分野を中心とした求職者向け職業訓練を実施しており、今年度は1月末現在で283講座を開催しています。
講座の選定に当たりましては、経済団体等が参加する協議会での意見交換に加え、企業へのヒアリング調査を実施していますが、企業ごとに求める技能や技術水準などは様々な状況となっております。
そこで、例えばIT分野では、パソコン初心者に対応した講座から、WEBデザインや情報処理といった応用的なもの、さらにはプログラマー養成まで、多様なレベルの訓練を実施しています。
議員御指摘のとおり、就職に当たってのミスマッチを防ぐには、企業ニーズに合った人材の紹介が重要です。
令和6年度は、新たに各高等技術専門校に、リスキリングや求人に関する相談窓口を設置します。
企業人材サポートデスク等とも連携して、職業訓練によりスキルアップした求職者と企業とのマッチングを強化してまいりたいと考えております。
今後とも、企業ニーズに合った人材の育成に努めながら、訓練受講者が習得したスキルを生かして活躍できるよう取り組んでまいります。
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