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掲載日:2023年10月20日
Q 小川真一郎 議員(自民)
我が国の未来を担う人材の育成のために、国では、岸田首相を議長とした教育未来創造会議において議論が進められております。令和5年4月に出されたこの会議の提言では、成長と分配の好循環とコロナ後の新しい社会の開拓をコンセプトとした新しい資本主義を実現するためには、人への投資を進めることが重要としております。
正にそのとおりで、人材の育成こそが我が国が発展を続けていく上で欠かすことのできない取組の一つであり、私はこの投資、人への投資としてグローバル人材の育成を県としても積極的に取り組んでいくべきと考えます。
知事は、さきの知事選挙において政策集の中で、これからの4年に向けた持続的な発展に向けた戦略的転換として、「未来に向けた人材の育成」を掲げております。その中で、真の国際人育成を目指し、海外への留学を支援する仕組みを検討するとし、また、子供や若者が国際交流できる機会を増やし、国際感覚を身に付ける取組を進めるとされております。
そこで、お尋ねします。
グローバル人材をここ埼玉から育てるためには、私は、一部のトップの人材に対象を限ることではなく、多くの県民にチャンスを提供し、人材の裾野を広げていくことが重要であると考えます。知事の考える人材、真の国際人の裾野を広げていくことについて、知事の御所見をお伺いいたします。
A 大野元裕 知事
グローバル化とデジタル化が急速に進む現代では、不確実性が高く、将来の予測が困難な時代でもあります。
私は、こうしたこれまでの常識が通用しない世界において、多様な価値観を認め、様々な地域の人々の懸け橋となり、的確かつ柔軟に課題解決を図ることができる人材こそが「真の国際人」であると考えております。
そして、この真の国際人になるためには、若いうちに日本を飛び出し、多様な文化を学び、海外から日本を見つめることや、国内であったとしても自らとは異なる価値観を有する人々と切磋琢磨し、互いを認め合うなどの経験をすることが必要だと思います。
県では、「埼玉発世界行き」奨学金などを通して、これまで2,200人以上の若者が世界へと羽ばたく後押しをしてまいりました。
元奨学生の中には、自らの経験を踏まえ、埼玉のグローバル人材育成に貢献したい、と言っていただける方もおられます。
県の支援をきっかけに真の国際人として世界に羽ばたき活躍をされている方々が、次代のグローバル人材の育成を支えるというすばらしい環境ができつつあります。
また、県では、高校生が日本語教室でのボランティアを経験するなど、身近な国際交流の機会を提供することで、子供や若者がグローバル人材へと一歩を踏み出すきっかけをつくっております。
私は、こうした交流の経験を通じ、県民の好奇心を刺激し意欲を引き出すことが、真の国際人の裾野を広げることにつながるのではないかと思います。
今後も、県民誰もが活躍できる埼玉を目指し、意欲のある県民の方々のチャレンジをしっかりと後押しをさせていただきたいと思います。
再Q 小川真一郎 議員(自民)
知事から、人材の真の国際人の裾野を広げる重要性、御答弁いただきました。全く私も同感でございます。
そこで、いろいろなお話を頂きましたが、実際、具体的にどのようにこの埼玉県で人材の裾野を広げていくのか、改めて知事にもうちょっと詳しく教えてください。お願いします。
再A 大野元裕 知事
私自身は、まだグローバル人材には達してないかもしれませんが、海外でも長い経験をさせていただいたことがございます。そういった中でも、やはり、グローバルな人材を育成するためには、世界に目を向けるきっかけが大切ではないかと思っております。
先ほどお話をさせていただいた、元奨学生の方々が次の世代のグローバル人材の育成を担っていただくという、こういった「人材育成の好循環」は、一つのきっかけになると思っています。
例えばですけれども、元奨学生から、留学を志す若者などに対して、留学を通じて得たこと、あるいはその後のキャリアなどについて御講演をいただいて、目的意識をしっかりと持っていただくこと、といった取組を行っています。
今後は、それのみならず、若い世代を中心とした県民の方々に留学を例えば自分事として考えるきっかけづくりとなるよう、様々な分野でグローバルに活躍されている方々、例えば、元奨学生の姿をSNSやホームページ等で広く発信をしたいと思います。
また、グローバル人材の裾野を広げる上で、現在の姉妹友好州省などとのつながりを生かすことも効果的だと思っています。
埼玉県と姉妹友好州省をオンラインでつなぎ、子供や若者が交流するなど、国際感覚を身に付ける機会、きっかけづくりを充実させていきたいと考えます。
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