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掲載日:2023年5月10日

平成30年2月定例会 「危機管理・大規模災害対策特別委員長報告」

委員長   高橋   政雄

危機管理・大規模災害対策特別委員会における審査経過の概要について、御報告申し上げます。
本委員会に付託されております案件は、「大規模災害等に係る応急・防災対策及び災害支援に関する総合的対策」でありますが、今回は、「危機や災害に備えた実践的な訓練の実施について」審査を行いました。
審査に当たりましては、執行部から詳細な説明を受け、その後、質疑を行いました。
以下、主な論議について申し上げます。
まず、「高圧ガス防災訓練では、LPガスを使う訓練は行っているのか」との質問に対し、「今年度の訓練において、LPガスの容器が横倒しになって液体が噴き出た場合と、普通に使用する気体状態の場合との燃焼状態を比較する実験を行った」との答弁がありました。次に、「九都県市合同防災訓練で、コンクリートミキサー車による消火用水確保の訓練が初めて実施されたが、どのような経緯で実現に至ったのか。また、この訓練を実施して得られたことは何か」との質問に対し、「訓練の開催地の地元消防本部から、糸魚川市の大規模火災を踏まえて、コンクリートミキサー車を活用した訓練が考えられないかという提案があった。これを受け、県、鶴ヶ島市、地元消防本部の三者で検討を重ね、市内にある建材業者の協力を得て実現に至った。また、この訓練で得られたこととしては、コンクリートミキサー車は、コンクリートの凝固を防ぐためタンク内が常に清掃されていることに加え、所有する建材業者が常時数十トンの水を確保していることから、いざというときにその水の利用、運搬に適していることが確認できたこと、訓練で放水の作業まで行いその実効性を確認できたことである」との答弁がありました。
次に、「大規模な地震が発生した場合、都内から本県にどれくらいの人が避難してくると推計しているのか」との質問に対し、「国の中央防災会議において、首都直下地震が発生した場合に、首都圏全体で約650万人の帰宅困難者が生じるという推計が出ているが、都内から本県へ避難してくる人の数は推計していない」との答弁がありました。
次に、本委員会の付託案件について、1年間の審査を踏まえて決定した本委員会としての意見・提言の主なものについて申し上げます。
まず、大規模災害に対する事前の備えについて、「地域防災力の強化のため、自主防災組織などを通じて防災マニュアルブックが各家庭に配布されるよう、市町村との連携に努めること」
次に、大規模な自然災害への対応について、「植林の在り方の検討やハード対策等について、豪雨による流木被害の未然防止や軽減の視点を取り入れ、万全の対策を図ること」
次に、災害に強いまちづくり・地域社会づくりについて、「近年増加しているゲリラ豪雨など大雨による浸水被害に対応するため、新たに浸水に備えた訓練を防災訓練に加えること」などであります。
以上、審査経過の概要について申し上げましたが、「大規模災害等に係る応急・防災対策及び災害支援に関する総合的対策」につきましては、今後とも引き続き審査する必要がありますので、閉会中の継続審査事項として御決定くださいますようお願い申し上げまして、本委員会の報告を終わります。 

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郵便番号330-9301 埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 議事堂1階

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